正負の数のかけ算・わり算(累乗も)

正負の数の乗法・除法の符号ルールをわかりやすく。同符号は+・異符号は−というシンプルな決まりと、累乗(−2の2乗の注意点)まで解説します。

このページのゴール

正負の数のかけ算・わり算の符号を判断し、累乗もふくめて正しく計算できるようになる。

たし算ひき算が「符号で迷う」のに比べて、かけ算わり算の符号はたった1つのルールでスッキリ決まります。「同じ符号なら+、ちがう符号なら−」。これだけです。

かけ算の符号は「同符号+・異符号−」

やり方

  1. 符号を決める:同じ符号どうし → +、ちがう符号どうし → −
  2. 絶対値をかける

(+3)×(+4)=+12(3)×(4)=+12(+3)\times(+4)=+12 \qquad (-3)\times(-4)=+12 (+3)×(4)=12(3)×(+4)=12(+3)\times(-4)=-12 \qquad (-3)\times(+4)=-12

符号だけ取り出すと、ルールはこの2つだけ。図で覚えましょう。

同じ符号 → ++ × + = +− × − = +ちがう符号 → −+ × − = −− × + = −
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セナ

マイナス×マイナスがプラスになるの、ふしぎ…

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

「反対の反対は、もとに戻る」と考えるといいよ。−をかけることは「向きを反対にする」こと。それを2回すれば元の向き(+)に戻るんだ。

わり算も同じルール

わり算の符号も、かけ算とまったく同じ。同符号→+、異符号→−です。

(+12)÷(4)=3(12)÷(4)=+3(+12)\div(-4)=-3 \qquad (-12)\div(-4)=+3

理解チェック①

−がいくつもあるとき:個数で決まる

かけ算がいくつも続くときは、負の数(−)の個数で符号が決まります。

コツ

−の個数が 偶数 → +奇数 → −
例)(2)×(3)×(1)(-2)\times(-3)\times(-1) は−が3個(奇数)→ 符号は−。絶対値は 2×3×1=62\times3\times1=6 なので 6-6

理解チェック②

累乗:かっこの有無に注意

同じ数を何回かかけることを累乗といい、右上の小さい数(指数)で表します。(2)3=(2)×(2)×(2)=8(-2)^3=(-2)\times(-2)\times(-2)=-8

ここで最大のワナが、かっこの有無です。

よくある間違い

かっこあり

(2)2=(2)×(2)=+4(-2)^2=(-2)\times(-2)=+4

かっこなし

22=(2×2)=4-2^2=-(2\times2)=-4

22-2^2 は「22 を2乗してから−をつける」という意味。22 だけが2乗され、−はかかりません。かっこがあるかないかで答えが変わるので要注意です。

理解チェック③

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:かけ算・わり算の符号)

同符号→+、異符号→−。符号を決めてから絶対値を計算します。

  1. (7)×(+3)(-7)\times(+3)
  2. (24)÷(6)(-24)\div(-6)
答えと解説を見る
  1. 異符号で−、7×3=217\times3=2121-21(確かめ:21÷3=7-21\div3=-7 ◎)
  2. 同符号で+、24÷6=424\div6=4+4+4(確かめ:(6)×4=24(-6)\times4=-24 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:−の個数と累乗)

−の個数が偶数なら+・奇数なら−。累乗はかっこの有無に注意。

  1. (2)×(+5)×(3)(-2)\times(+5)\times(-3)
  2. (4)2(-4)^2
  3. 42-4^2
答えと解説を見る
  1. −が2個(偶数)で+、2×5×3=302\times5\times3=30+30+30(確かめ:(2)×5=10(-2)\times5=-10(10)×(3)=30(-10)\times(-3)=30 ◎)
  2. (4)×(4)=+16(-4)\times(-4)=+16(同符号で+)(確かめ:4×4=164\times4=16、符号は+ ◎)
  3. (4×4)=16-(4\times4)=-16(−は2乗されない)(確かめ:42=164^2=16 に−をつけて 16-16 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:同じ変化のくり返しを考える)

「毎回同じだけ変わる」場面は、符号つきのかけ算で一気に求められます。

  1. 1時間に 33℃ずつ気温が下がります。「1時間ごとに 3-3℃」と表すと、55 時間後の変化は何℃でしょう。
  2. ある株が1日に 200200 円ずつ下がる日が 44 日続きました。合計の変化を、(200)×4(-200)\times4 の形で求めましょう。
答えと解説を見る
  1. (3)×5(-3)\times5。異符号で−、3×5=153\times5=1515-15(5時間で15℃下がる)(確かめ:3-3 を5回たすと 15-15 ◎)
  2. (200)×4(-200)\times4。異符号で−、200×4=800200\times4=800800-800(合計800円下がった)(確かめ:200-200 を4回たすと 800-800 ◎)

おうちの方へ

かけ算わり算の符号は加減よりシンプルなので、つまずきは主に「累乗のかっこ」に集中します。(2)2(-2)^222-2^2 を並べて書いて、「かっこの中身が2乗される」「かっこがなければ数字だけが2乗される」と何度か確認すると定着します。テストでも頻出のワナです。

四則すべての計算ができるようになりました。最後は、それらが混じったときの計算の順序です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • かけ算・わり算の符号は 同符号→+、異符号→−
  • 符号を決めてから、絶対値を計算する。
  • −の個数が偶数なら+、奇数なら−
  • (2)2=4(-2)^2=4 だが 22=4-2^2=-4かっこの有無に注意。

よくある質問

正負の数のかけ算・わり算の符号は、どうやって決めますか?

同じ符号どうしなら+、ちがう符号どうしなら−です。先に符号を決めてから、絶対値をかけ算(わり算)します。たとえば (−3)×(−4)=+12、(+3)×(−4)=−12。わり算もまったく同じルールで、(−12)÷(−4)=+3 です。

なぜマイナス×マイナスはプラスになるの?

−をかけることは「向きを反対にする」ことだからです。反対の反対はもとに戻るので、−を2回かけると元の向き(+)に戻ります。だから (−3)×(−4)=+12 のように、同符号のかけ算は+になります。

−がいくつもあるかけ算の符号は、どう決めますか?

負の数(−)の個数で決まります。−の個数が偶数なら+、奇数なら−です。たとえば (−2)×(−3)×(−1) は−が3個(奇数)なので符号は−。絶対値は 2×3×1=6 なので、答えは −6 です。

(−2)² と −2² は何がちがいますか?

(−2)² は −2を2回かけるので (−2)×(−2)=+4、かっこのない −2² は 2だけを2乗してから−をつけるので −(2×2)=−4 です。かっこがあるかないかで答えが変わる、テストで狙われやすい注意点です。

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