一次関数の式の求め方

一次関数y=ax+bの式の求め方を図でわかりやすく。傾きと1点から、2点から、グラフから、の3パターンを手順で整理。条件から式を出せるようになります。

このページのゴール

傾きと点・2点・グラフなどの条件から、一次関数の式y=ax+bを求められるようになる。

「グラフが点◯と◯を通る」「傾きが◯で点◯を通る」——こうした条件から式 y=ax+by=ax+b を求める問題は頻出です。aabb を順に決めるだけ。3パターンを押さえましょう。

パターン1:傾きと1点

傾き aa がわかっていれば、y=ax+by=ax+baa と通る点を代入して bb を求めます。

例:傾き 22 で点 (3,1)(3,1) を通る。y=2x+by=2x+b に代入:

1=2×3+b    1=6+b    b=51=2\times3+b \;\Rightarrow\; 1=6+b \;\Rightarrow\; b=-5

よって y=2x5y=2x-5

パターン2:2点を通る

まず傾きを「yy の差 ÷ xx の差」で求め、次に1点を使って bb を出します。

例:2点 (1,3)(1,3)(3,7)(3,7) を通る直線。

a=7331=42=2a=\dfrac{7-3}{3-1}=\dfrac{4}{2}=2

y=2x+by=2x+b(1,3)(1,3) を代入:3=2+b3=2+bb=1b=1。よって y=2x+1y=2x+1

O -4-3-2-11234 -9-7-5-3-11357911 (1,3) (3,7) 2点(1,3)(3,7)を通る → y=2x+1
セナちゃんのアイコン
セナ

傾きを出すとき、差の順番を間違えそう…

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

yの差xの差\dfrac{y\text{の差}}{x\text{の差}} の引く順番を、分母と分子でそろえればOK。(1,3)(3,7)(1,3)→(3,7) なら、xは 313-1、yは 737-3。同じ向きで引けば符号も合うよ。

理解チェック①

パターン3:グラフから読む

グラフが与えられたら、切片(y軸との交点)と傾き(右に1で上にいくつ)を読み取ります。

例:y軸と (0,1)(0,-1) で交わり、右に1進むと上に3上がる → y=3x1y=3x-1

進め方のまとめ

コツ

ゴールは y=ax+by=ax+b の形にすること。

  • 傾き aa がわかる → 代入して bb を求める
  • 2点だけ → まず傾き(差÷差)→ 次に bb
  • グラフ → 切片と傾きを読む

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:傾きと1点)

傾きが与えられているので、代入して bb を求めましょう。

  1. 傾き4、点 (1,2)(1,2) を通る
  2. 傾き 2-2、点 (3,0)(3,0) を通る
答えと解説を見る
  1. y=4x+by=4x+b(1,2)(1,2) を代入:2=4×1+b2=4\times1+bb=2b=-2y=4x2y=4x-2(確かめ:x=1x=1y=42=2y=4-2=2 ◎)
  2. y=2x+by=-2x+b(3,0)(3,0) を代入:0=2×3+b0=-2\times3+b0=6+b0=-6+bb=6b=6y=2x+6y=-2x+6(確かめ:x=3x=3y=6+6=0y=-6+6=0 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:2点を通る)

まず傾き(yy の差 ÷ xx の差)を出し、次に1点で bb を求めましょう。

  1. 2点 (0,3)(0,3)(2,7)(2,7) を通る
  2. 2点 (1,1)(1,1)(4,7)(4,7) を通る
答えと解説を見る
  1. 傾き 7320=42=2\dfrac{7-3}{2-0}=\dfrac{4}{2}=2(0,3)(0,3) より切片 b=3b=3y=2x+3y=2x+3(確かめ:x=2x=2y=4+3=7y=4+3=7 ◎)
  2. 傾き 7141=63=2\dfrac{7-1}{4-1}=\dfrac{6}{3}=2y=2x+by=2x+b(1,1)(1,1) を代入:1=2+b1=2+bb=1b=-1y=2x1y=2x-1(確かめ:x=4x=4y=81=7y=8-1=7 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:データから式を作る)

身近なデータを2点とみて、一次関数の式を求めましょう。

  1. あるタクシーは、22 km 乗ると料金が 880880 円、55 km 乗ると 16601660 円でした。料金 yy 円が距離 xx km の一次関数だとすると、式は? また、初乗り料金(x=0x=0 のときの料金、切片)はいくらですか。
  2. ろうそくに火をつけて 33 分後の長さが 1313 cm、88 分後が 88 cm でした。長さ yy cm が時間 xx 分の一次関数だとすると、式は?
答えと解説を見る
  1. 2点 (2,880)(2,880)(5,1660)(5,1660) とみる。傾き 166088052=7803=260\dfrac{1660-880}{5-2}=\dfrac{780}{3}=260(1kmごとに260円)。y=260x+by=260x+b(2,880)(2,880) を代入:880=520+b880=520+bb=360b=360y=260x+360y=260x+360。切片360円が初乗り料金。(確かめ:x=5x=5y=1300+360=1660y=1300+360=1660 ◎)
  2. 2点 (3,13)(3,13)(8,8)(8,8) とみる。傾き 81383=55=1\dfrac{8-13}{8-3}=\dfrac{-5}{5}=-1(1分ごとに1cm短くなる)。y=x+by=-x+b(3,13)(3,13) を代入:13=3+b13=-3+bb=16b=16y=x+16y=-x+16(確かめ:x=8x=8y=8+16=8y=-8+16=8 ◎。x=0x=0 の最初の長さは16cm)

おうちの方へ

式を求める問題は「aa を決める → bb を決める」の順番が鉄則です。2点のときは傾き(差÷差)を先に。差を取る向き(xもyも同じ向き)をそろえれば符号ミスが防げます。最後は必ず y=ax+by=ax+b の形に整えて答える習慣を。

これで中2「一次関数」の基本(意味・グラフ・式)は完全攻略です! 一次関数は連立方程式(グラフの交点)や、中3の y=ax² にもつながる土台になります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 傾きと1点 → y=ax+by=ax+baa と点を代入して bb を求める。
  • 2点 → 傾き a=yの差xの差a=\dfrac{y\text{の差}}{x\text{の差}} を出し、次に1点で bb
  • グラフから → 切片と傾きを読み取る。
  • どの場合も最後は y=ax+by=ax+b の形にする。

よくある質問

一次関数の式はどうやって求めますか?

ゴールは y=ax+b の形にすることです。傾きaがわかっていれば、aと通る点を代入してbを求めます。2点だけなら、まず傾きを「yの差÷xの差」で出してから、1点を代入してbを求めます。グラフが与えられたら、切片(y軸との交点)と傾き(右に1で上にいくつ)を読み取ります。

2点を通る一次関数の式の求め方は?

まず傾き a=(yの差)÷(xの差)を計算し、次にどちらか1点を代入してbを求めます。たとえば2点 (1, 3) と (3, 7) を通るなら、a=(7−3)÷(3−1)=2。y=2x+b に (1, 3) を代入すると 3=2+b で b=1 となり、式は y=2x+1 です。

なぜ傾きを出すとき、引く順番をそろえないといけないの?

分母(xの差)と分子(yの差)で引く向きがちがうと、符号が逆になってしまうからです。(1, 3)→(3, 7) なら、xは 3−1、yは 7−3 のように同じ向きで引けば、符号も正しく合います。「yの差÷xの差」は、分母と分子で引く順番をそろえるのが鉄則です。

グラフから一次関数の式を読み取るには?

切片(y軸との交点)と、傾き(右に1進むと上下にいくつ動くか)を読み取ります。たとえばy軸と (0, −1) で交わり、右に1進むと上に3上がる直線なら、y=3x−1 です。

#一次関数#式の求め方#中2数学