y=ax² の変域(xの範囲→yの範囲)

関数y=ax²の変域を、放物線の図でわかりやすく。xの変域に0をふくむときyの最小(最大)が頂点の0になる“落とし穴”を、グラフで確実に押さえます。

このページのゴール

xの変域からyの変域を、グラフをもとに正しく求められるようになる。

1x2-1\le x\le2 のとき yy の変域は?」——端の値を代入して 1y41\le y\le4、としたらまちがい。正解は 0y40\le y\le4。なぜ0が入るのか、グラフを見れば一目でわかります。ここは超頻出の落とし穴です。

変域とは

変数のとりうる範囲を変域といいます。ここでは「xx の変域」が決まっているとき、「yy の変域」を求めます。

グラフで見る(落とし穴)

y=x2y=x^21x2-1\le x\le2 のとき。グラフをかくと、x=0x=0 で**いちばん下(頂点 y=0y=0)**を通ります。だから yy の最小は端の値ではなく 0。最大は x=2x=2y=4y=4

O (-1, 1) 最小 0 最大 4 −1≦x≦2 のとき、yの変域は 0≦y≦4(最小は頂点の0)

1x2    0y4-1\le x\le2 \;\Rightarrow\; 0\le y\le4

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セナ

端っこ(x=−1とx=2)だけ見ると、yは1から4だと思っちゃう…

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ホクト先生

そこが落とし穴! xx の範囲に0が入ると、放物線のいちばん下(頂点)を通る。だから最小は0。必ずグラフをかいて、頂点を通るか確認しよう。

端を代入するだけではダメ

よくある間違い

1x2-1\le x\le2y=x2y=x^2 の変域を、端だけ代入して「1y41\le y\le4」とするのはまちがいxx の範囲が0をまたぐので、最小は頂点の 00。正解は 0y40\le y\le4
一方、1x21\le x\le2 のように0をふくまないときは、端の値どうしで 1y41\le y\le4 でOK。

理解チェック①

a が負(a<0)のとき

a<0a<0(下に開く)では、0をふくむと最大が0(頂点が一番上)になります。例:y=x2y=-x^21x2-1\le x\le2 なら、最大は 00、最小は x=2x=2y=4y=-4。よって 4y0-4\le y\le0

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:0をふくまない変域)

xx の変域に0をふくまないときは、両端を代入した値どうしが変域になります。

  1. y=x2y=x^22x42\le x\le4
答えと解説を見る
  1. 0をふくまない。x=2x=2y=4y=4x=4x=4y=16y=16。よって 4y164\le y\le16(確かめ:この区間では xx が増えると yy も増え続けるので、最小は x=2x=244、最大は x=4x=41616 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:0をふくむ・aが負)

xx の変域が0をまたぐときは、最小(a<0a<0 なら最大)が頂点の0になります。必ずグラフをかいて確認しましょう。

  1. y=x2y=x^22x3-2\le x\le3
  2. y=2x2y=2x^21x2-1\le x\le2
  3. y=x2y=-x^23x1-3\le x\le1
答えと解説を見る
  1. 0をふくむ → 最小は頂点の0。最大は遠いほうの端 x=3x=3y=9y=9x=2x=-2 なら 44)。よって 0y90\le y\le9(確かめ:y(2)=4, y(3)=9y(-2)=4,\ y(3)=9、最小は頂点0 ◎)
  2. 0をふくむ → 最小0。最大は遠い端 x=2x=2y=2×22=8y=2\times2^2=8x=1x=-1 なら 22)。よって 0y80\le y\le8(確かめ:y(1)=2, y(2)=8y(-1)=2,\ y(2)=8、最小は頂点0 ◎)
  3. 下に開く・0をふくむ → 最大は頂点の0。最小は遠い端 x=3x=-3y=(3)2=9y=-(-3)^2=-9x=1x=1 なら 1-1)。よって 9y0-9\le y\le0(確かめ:y(3)=9, y(1)=1y(-3)=-9,\ y(1)=-1、最大は頂点0 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:落下距離の変域)

ものが落ちはじめてからの落下距離 yy(m)が、時間 xx(秒)について y=5x2y=5x^2 で表せるとします。落ちはじめ(x=0x=0)から 44 秒間(0x40\le x\le4)に、落下距離 yy がとる変域を求めなさい。

答えと解説を見る

xx の変域は 0x40\le x\le4 で、はしに0をふくみます。a=5>0a=5>0 なので最小は頂点の y=0y=0(落ちはじめは距離0)。最大は x=4x=4y=5×42=5×16=80y=5\times4^2=5\times16=80。よって変域は 0y800\le y\le80落下距離は 0 m から 80 m まで(確かめ:x=0x=0y=0y=0x=4x=4y=5×16=80y=5\times16=80。落ちはじめが最小、4秒後が最大で正しい ◎)

おうちの方へ

変域は中3関数で最も差がつくポイントです。「端を代入するだけ」では間違える——必ずグラフをかいて、xの範囲が0をまたぐか(頂点を通るか)を確認させてください。0をまたぐなら最小(a<0なら最大)は頂点の0、と図で結びつけると確実です。

これで中3「関数 y=ax²」は完全攻略です! グラフ・変化の割合・変域の3点を押さえれば、入試の関数問題に立ち向かえます。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 変域=変数のとりうる範囲。xの変域からyの変域を求める。
  • 必ずグラフをかいて考える(端だけ代入はNG)。
  • a>0a>0 で x の変域が0をふくむと、yの最小は0(頂点)。
  • a<0a<0 なら、0をふくむとyの最大が0。

よくある質問

y=ax²の変域(yの範囲)はどうやって求めますか?

必ずグラフをかいて、xの変域に0がふくまれるか(頂点を通るか)を確認してから求めます。a>0でxの変域が0をふくむときは、yの最小は頂点の0、最大は0から遠いほうの端を代入した値です。たとえば y=x² で −1≦x≦2 なら、yの変域は 0≦y≦4 になります。

なぜxの変域に0をふくむと、yの最小が0になるの?

y=ax²のグラフ(放物線)は、x=0のときに頂点の y=0 を通るからです。xの範囲が0をまたぐと、グラフは必ずいちばん下の頂点(a>0のとき)を通るので、yの最小は端の値ではなく0になります。

変域は、xの両端の値を代入するだけではダメですか?

xの変域に0をふくむときはダメです。たとえば y=x² で −1≦x≦2 を端だけ代入すると 1≦y≦4 になりますが、正解は 0≦y≦4 です。ただし 1≦x≦2 のように0をふくまないときは、端の値どうしで求めてかまいません。

aが負(a<0)のとき、変域はどう変わりますか?

グラフが下に開くので、xの変域に0をふくむときは、最小ではなく最大が頂点の0になります。たとえば y=−x² で −1≦x≦2 なら、最大は0、最小はx=2のときの−4で、変域は −4≦y≦0 です。

#関数#変域#中3数学