三平方の定理とは?(a²+b²=c²)
三平方(ピタゴラス)の定理を、3辺にかいた正方形の面積の図でわかりやすく解説。a²+b²=c²の意味、斜辺の見分け方、よく使う3辺の組が身につきます。
◎このページのゴール
三平方の定理の意味を理解し、直角三角形の3辺の関係を使えるようになる。
直角三角形には、3つの辺をむすぶ特別な関係があります。それが a2+b2=c2。3辺それぞれに正方形をかくと、小さい2つの面積の和が、斜辺の正方形の面積に等しくなる——図で見れば一発です。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
三平方の定理
→やり方
直角三角形で、直角をはさむ2辺を a, b、斜辺(直角の向かい)を c とすると、
a2+b2=c2
図でわかる:正方形の面積
3つの辺それぞれを1辺とする正方形をかくと、青 + オレンジ = 紫(面積)になります。これが a2+b2=c2 の正体です。
セナ ほんとだ、小さい2つの正方形を合わせると、ちょうど斜辺の正方形になるんだね!
ホクト先生 そう。だから式を忘れても「2辺の正方形の和=斜辺の正方形」と思い出せば作れる。図が頭にあると強いよ。
どの辺が c(斜辺)?
✓コツ
斜辺 c = 直角の真向かいの辺 = いちばん長い辺。 a2+b2=c2 の右辺(c2)は必ず斜辺。直角をはさむ2辺が a,b(左辺)です。ここを取り違えると答えがズレます。
使い方(斜辺を求める)
直角をはさむ2辺が 3,4 なら、
c2=32+42=9+16=25⇒c=5
このように、2辺がわかれば残りの辺が求まります。
✓理解チェック①
✕よくある間違い
32+42 を (3+4)2=49 としてしまうミスに注意。先に2乗してからたす(9+16=25)。(a+b)2 ではありません。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:よく使う3辺の組で斜辺を求める)
直角をはさむ2辺が a, b です。斜辺 c を求めましょう。
- a=3, b=4
- a=5, b=12
答えと解説を見る
- c2=32+42=9+16=25 → c=25=5(確かめ:32+42=9+16=25=52 ◎。これは 3:4:5 の組)
- c2=52+122=25+144=169 → c=169=13(確かめ:52+122=25+144=169=132 ◎。これは 5:12:13 の組)
✏️ やってみよう②(標準:√が残る場合・簡単化)
斜辺 c を求めましょう。答えに√が残るときは ab の形まで簡単にします。
- a=8, b=15
- a=1, b=1
答えと解説を見る
- c2=82+152=64+225=289 → c=289=17(確かめ:82+152=64+225=289=172 ◎。これは 8:15:17 の組)
- c2=12+12=1+1=2 → c=2(確かめ:12+12=2=(2)2 ◎。これ以上は簡単にできません)
✏️ やってみよう③(応用:直角三角形になるか判定する)
3辺の長さがわかっている三角形が、直角三角形かどうかを調べましょう。いちばん長い辺を c とおき、a2+b2=c2 が成り立つかを確かめます。
- 3辺が 7, 24, 25 の三角形は直角三角形か。
- 3辺が 6, 8, 11 の三角形は直角三角形か。
答えと解説を見る
- いちばん長い辺は 25。72+242=49+576=625、252=625。両方とも 625 で一致するので 直角三角形(25 の向かいが直角)。
- いちばん長い辺は 11。62+82=36+64=100、112=121。100=121 なので 直角三角形ではない(もし 11 が 10 なら 102=100 で直角になります)。
i🎓 高校ではこう発展する
直角三角形の3辺の関係(三平方の定理)は、高校で 三角比(sin・cos・tan) へ発展します。直角三角形の辺の比に名前をつけたのが三角比で、sin2θ+cos2θ=1 は三平方の定理そのもの。さらに直角でない三角形でも使える 余弦定理 c2=a2+b2−2abcosC は、三平方の定理(cosC=0 のとき)を一般化した式です。いまの「辺の2乗の関係」が、高校数学Ⅰ「図形と計量」の土台になります。
家おうちの方へ
三平方の定理は「3辺の正方形の面積」で見せると、丸暗記でなく納得で入ります。つまずきの定番は2つ:①斜辺(c)の取り違え、②32+42 を (3+4)2 としてしまうミス。「先に2乗してからたす」「斜辺は直角の向かい・最長」を確認させてください。
意味がわかったら、次は2辺から残りの辺(斜辺でない辺もふくむ)を求める練習です。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 直角三角形で、直角をはさむ2辺 a,b、斜辺 c のとき a2+b2=c2。
- 図でいえば「2つの小さい正方形の面積の和 = 斜辺の正方形の面積」。
- 斜辺は直角の向かい・いちばん長い辺(c)。
- よく使う組:(3,4,5)(5,12,13)(8,15,17)。
よくある質問
三平方の定理とは何ですか?
三平方の定理とは、直角三角形で「直角をはさむ2辺の2乗の和が、斜辺の2乗に等しい」という3辺の関係のことです。直角をはさむ2辺を a、b、斜辺を c とすると、aの2乗+bの2乗=cの2乗(a²+b²=c²)と表せます。ピタゴラスの定理とも呼ばれます。
斜辺はどの辺ですか?どうやって見分けますか?
斜辺は、直角の真向かいにある、いちばん長い辺です。式 a²+b²=c² では c が必ず斜辺で、直角をはさむ2辺が a と b です。ここを取り違えると答えがずれるので、最初に直角の位置を確認しましょう。
三平方の定理でよくある間違いは何ですか?
3²+4² を (3+4)²=49 と計算してしまうミスです。正しくは、先にそれぞれを2乗してからたすので 9+16=25 となり、斜辺は √25=5 です。「先に2乗、あとでたす」と覚えましょう。
覚えておくと便利な3辺の組はありますか?
(3, 4, 5)、(5, 12, 13)、(8, 15, 17) の3つの組がよく使われます。たとえば 3²+4²=9+16=25=5² のように、どれも a²+b²=c² がぴったり成り立つ整数の組です。覚えておくと、計算しなくても残りの辺がわかることが多くなります。
なぜ a²+b²=c² が成り立つのですか?
直角三角形の3つの辺それぞれを1辺とする正方形をかくと、直角をはさむ2辺の正方形2つの面積の和が、斜辺の正方形の面積とぴったり等しくなるからです。a²・b²・c²は、この3つの正方形の面積を表しています。式を忘れても、「小さい2つの正方形の和=斜辺の正方形」という図を思い出せば、a²+b²=c²を作り直せます。
三平方の定理は、日常のどんな場面で使われていますか?
直角があれば、まっすぐ測りにくい長さを計算で求められるので、身近な場面で広く使われています。たとえば、壁に立てかけたはしごが届く高さ、テレビの何インチ(画面の対角線の長さ)、地図のたて・よこの差から求める直線距離などです。2辺がわかれば残りの1辺が計算できることが、便利さのもとになっています。
#三平方の定理#ピタゴラス#直角三角形#中3数学