三平方の定理で辺の長さを求める
三平方の定理を使って、斜辺や残りの辺の長さを求める方法を図でわかりやすく。斜辺はたす・他の辺は引く、の使い分けと√の簡単化が身につきます。
◎このページのゴール
三平方の定理を使って、斜辺・他の辺の長さを求められるようになる。
三平方の定理 a2+b2=c2 を使えば、2辺がわかれば残り1辺が求まります。ポイントは「求めるのが斜辺か、そうでないか」。斜辺ならたす、それ以外なら引く——図で確認しましょう。
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斜辺を求める(たす)
直角をはさむ2辺 a,b がわかっているとき、
c=a2+b2
例:a=1, b=2 → c=12+22=5
斜辺でない辺を求める(引く)
斜辺 c と1辺 b がわかっているとき、a2=c2−b2 なので、
a=c2−b2
下の三角形で、斜辺5・1辺3から、残りの辺を求めます。
a=52−32=25−9=16=4
セナ 斜辺のときは+、それ以外のときは−なんだね。
ホクト先生 そう。いつでも a2+b2=c2 から出発して、求めたい辺について解けば自然にそうなる。迷ったらまずこの式を書こう。
たす・引くの使い分け
✓コツ
- 求めるのが斜辺(最長・直角の向かい) → c=a2+b2(たす)
- 求めるのがそれ以外の辺 → (斜辺)2−(他の辺)2(引く)
いつも a2+b2=c2 を書いて、求める辺について変形すれば間違えません。
✓理解チェック①
答えの√は簡単にする
c=22+22=8=22
辺の長さに√が出たら、ab の形まで簡単にして答えます。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:斜辺を求める・たす)
直角をはさむ2辺がわかっています。斜辺を求めましょう。
- 直角をはさむ2辺が 9, 12 → 斜辺は?
- 斜辺 10、1辺 6 → 残りの辺は?
答えと解説を見る
- 斜辺なのでたす:92+122=81+144=225=15(確かめ:92+122=81+144=225=152 ◎。3:4:5 を3倍した 9:12:15)
- 斜辺でない辺なので引く:102−62=100−36=64=8(確かめ:62+82=36+64=100=102 ◎。6:8:10 の組)
✏️ やってみよう②(標準:√が残る・簡単化する)
答えに√が残るときは ab の形まで簡単にします。
- 直角をはさむ2辺が 1, 3 → 斜辺は?
- 斜辺 13、1辺 2 → 残りの辺は?
答えと解説を見る
- 斜辺なのでたす:12+32=1+9=10(確かめ:12+32=1+9=10=(10)2 ◎。10=2×5 で平方数の因数がないのでこれ以上簡単にできません)
- 斜辺でない辺なので引く:(13)2−22=13−4=9=3(確かめ:22+32=4+9=13=(13)2 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:二等辺三角形の高さを求める)
直角でない三角形でも、高さの線を引くと直角三角形ができて三平方の定理が使えます。
- 底辺 6、等しい2辺がどちらも 5 の二等辺三角形がある。頂点から底辺へまっすぐ下ろした高さを求めなさい。(高さの線は底辺をちょうど半分に分けます)
答えと解説を見る
- 高さの線が底辺を半分にするので、底辺の半分は 6÷2=3。できる直角三角形は、斜辺が 5(等しい辺)、1辺が 3(底辺の半分)。高さ h は斜辺でない辺なので引く:h=52−32=25−9=16=4。高さは 4(確かめ:32+42=9+16=25=52 ◎。3:4:5 の組)
家おうちの方へ
「斜辺はたす・他の辺は引く」は、結局 a2+b2=c2 を求める辺について解いているだけです。最初は必ずこの式を書かせ、どれが斜辺かを確認してから代入させると、たす・引くの取り違えがなくなります。答えの√を簡単にするのも忘れずに。
最後は、この定理が大活躍する平面・空間への応用(対角線・特別な直角三角形・座標)です。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 斜辺を求める:c=a2+b2(2辺をたす)。
- 他の辺を求める:a=c2−b2(斜辺²から引く)。
- 出た√はできるだけ簡単に(8=22)。
- 求める辺が斜辺かどうかで「たす/引く」が変わる。
よくある質問
三平方の定理で辺の長さを求めるには、どう計算しますか?
求める辺が斜辺なら c=√(a²+b²) と2辺の2乗をたし、斜辺でない辺なら √(斜辺の2乗−他の辺の2乗)と引きます。たとえば直角をはさむ2辺が1と2なら斜辺は √(1²+2²)=√5、斜辺5と1辺3なら残りの辺は √(25−9)=√16=4 です。
なぜ斜辺のときは「たす」、他の辺のときは「引く」の?
どちらも同じ式 a²+b²=c² から出発して、求めたい辺について解いているだけだからです。斜辺cを求めるなら c²=a²+b² なのでたし算、他の辺aを求めるなら移項して a²=c²−b² になるので引き算です。迷ったら、まず a²+b²=c² を書いて、どの辺が斜辺かを確認しましょう。
答えに√が残ったら、どうすればいいですか?
a√b の形まで、できるだけ簡単にして答えます。たとえば √8 は √(4×2)=2√2 と直します。√10 のように、√の中に平方数(4や9など)の因数がないときは、そのままで答えになります。
斜辺とは、どの辺のことですか?
直角の向かい側にある、いちばん長い辺のことです。三平方の定理 a²+b²=c² の c にあたる辺で、求める辺が斜辺かどうかで「たす・引く」が変わります。代入の前に、どの辺が斜辺かを必ず確認するのがミスを防ぐコツです。
#三平方の定理#辺の長さ#中3数学