三平方の定理で辺の長さを求める

三平方の定理を使って、斜辺や残りの辺の長さを求める方法を図でわかりやすく。斜辺はたす・他の辺は引く、の使い分けと√の簡単化が身につきます。

このページのゴール

三平方の定理を使って、斜辺・他の辺の長さを求められるようになる。

三平方の定理 a2+b2=c2a^2+b^2=c^2 を使えば、2辺がわかれば残り1辺が求まります。ポイントは「求めるのが斜辺か、そうでないか」。斜辺ならたす、それ以外なら引く——図で確認しましょう。

斜辺を求める(たす)

直角をはさむ2辺 a,ba,b がわかっているとき、

c=a2+b2c=\sqrt{a^2+b^2}

例:a=1, b=2a=1,\ b=2c=12+22=5c=\sqrt{1^2+2^2}=\sqrt5

斜辺でない辺を求める(引く)

斜辺 cc と1辺 bb がわかっているとき、a2=c2b2a^2=c^2-b^2 なので、

a=c2b2a=\sqrt{c^2-b^2}

下の三角形で、斜辺5・1辺3から、残りの辺を求めます。

35(斜辺)

a=5232=259=16=4a=\sqrt{5^2-3^2}=\sqrt{25-9}=\sqrt{16}=4

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セナ

斜辺のときは+、それ以外のときは−なんだね。

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ホクト先生

そう。いつでも a2+b2=c2a^2+b^2=c^2 から出発して、求めたい辺について解けば自然にそうなる。迷ったらまずこの式を書こう。

たす・引くの使い分け

コツ

  • 求めるのが斜辺(最長・直角の向かい)c=a2+b2c=\sqrt{a^2+b^2}たす
  • 求めるのがそれ以外の辺(斜辺)2(他の辺)2\sqrt{(\text{斜辺})^2-(\text{他の辺})^2}引く

いつも a2+b2=c2a^2+b^2=c^2 を書いて、求める辺について変形すれば間違えません。

理解チェック①

答えの√は簡単にする

c=22+22=8=22c=\sqrt{2^2+2^2}=\sqrt{8}=2\sqrt2

辺の長さに√が出たら、aba\sqrt b の形まで簡単にして答えます。

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:斜辺を求める・たす)

直角をはさむ2辺がわかっています。斜辺を求めましょう。

  1. 直角をはさむ2辺が 9, 129,\ 12 → 斜辺は?
  2. 斜辺 1010、1辺 66 → 残りの辺は?
答えと解説を見る
  1. 斜辺なのでたす92+122=81+144=225=15\sqrt{9^2+12^2}=\sqrt{81+144}=\sqrt{225}=15(確かめ:92+122=81+144=225=1529^2+12^2=81+144=225=15^2 ◎。3:4:5 を3倍した 9:12:15)
  2. 斜辺でない辺なので引く10262=10036=64=8\sqrt{10^2-6^2}=\sqrt{100-36}=\sqrt{64}=8(確かめ:62+82=36+64=100=1026^2+8^2=36+64=100=10^2 ◎。6:8:10 の組)

✏️ やってみよう②(標準:√が残る・簡単化する)

答えに√が残るときは aba\sqrt{b} の形まで簡単にします。

  1. 直角をはさむ2辺が 1, 31,\ 3 → 斜辺は?
  2. 斜辺 13\sqrt{13}、1辺 22 → 残りの辺は?
答えと解説を見る
  1. 斜辺なのでたす12+32=1+9=10\sqrt{1^2+3^2}=\sqrt{1+9}=\sqrt{10}(確かめ:12+32=1+9=10=(10)21^2+3^2=1+9=10=(\sqrt{10})^2 ◎。10=2×510=2\times5 で平方数の因数がないのでこれ以上簡単にできません)
  2. 斜辺でない辺なので引く(13)222=134=9=3\sqrt{(\sqrt{13})^2-2^2}=\sqrt{13-4}=\sqrt{9}=3(確かめ:22+32=4+9=13=(13)22^2+3^2=4+9=13=(\sqrt{13})^2 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:二等辺三角形の高さを求める)

直角でない三角形でも、高さの線を引くと直角三角形ができて三平方の定理が使えます。

  1. 底辺 66、等しい2辺がどちらも 55 の二等辺三角形がある。頂点から底辺へまっすぐ下ろした高さを求めなさい。(高さの線は底辺をちょうど半分に分けます)
答えと解説を見る
  1. 高さの線が底辺を半分にするので、底辺の半分は 6÷2=36\div2=3。できる直角三角形は、斜辺が 55(等しい辺)、1辺が 33(底辺の半分)。高さ hh は斜辺でない辺なので引くh=5232=259=16=4h=\sqrt{5^2-3^2}=\sqrt{25-9}=\sqrt{16}=4高さは 44(確かめ:32+42=9+16=25=523^2+4^2=9+16=25=5^2 ◎。3:4:5 の組)

おうちの方へ

「斜辺はたす・他の辺は引く」は、結局 a2+b2=c2a^2+b^2=c^2 を求める辺について解いているだけです。最初は必ずこの式を書かせ、どれが斜辺かを確認してから代入させると、たす・引くの取り違えがなくなります。答えの√を簡単にするのも忘れずに。

最後は、この定理が大活躍する平面・空間への応用(対角線・特別な直角三角形・座標)です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 斜辺を求める:c=a2+b2c=\sqrt{a^2+b^2}(2辺をたす)。
  • 他の辺を求める:a=c2b2a=\sqrt{c^2-b^2}(斜辺²から引く)。
  • 出た√はできるだけ簡単に(8=22\sqrt{8}=2\sqrt2)。
  • 求める辺が斜辺かどうかで「たす/引く」が変わる。

よくある質問

三平方の定理で辺の長さを求めるには、どう計算しますか?

求める辺が斜辺なら c=√(a²+b²) と2辺の2乗をたし、斜辺でない辺なら √(斜辺の2乗−他の辺の2乗)と引きます。たとえば直角をはさむ2辺が1と2なら斜辺は √(1²+2²)=√5、斜辺5と1辺3なら残りの辺は √(25−9)=√16=4 です。

なぜ斜辺のときは「たす」、他の辺のときは「引く」の?

どちらも同じ式 a²+b²=c² から出発して、求めたい辺について解いているだけだからです。斜辺cを求めるなら c²=a²+b² なのでたし算、他の辺aを求めるなら移項して a²=c²−b² になるので引き算です。迷ったら、まず a²+b²=c² を書いて、どの辺が斜辺かを確認しましょう。

答えに√が残ったら、どうすればいいですか?

a√b の形まで、できるだけ簡単にして答えます。たとえば √8 は √(4×2)=2√2 と直します。√10 のように、√の中に平方数(4や9など)の因数がないときは、そのままで答えになります。

斜辺とは、どの辺のことですか?

直角の向かい側にある、いちばん長い辺のことです。三平方の定理 a²+b²=c² の c にあたる辺で、求める辺が斜辺かどうかで「たす・引く」が変わります。代入の前に、どの辺が斜辺かを必ず確認するのがミスを防ぐコツです。

#三平方の定理#辺の長さ#中3数学