相似とは?(相似比・対応)

相似な図形の意味と相似比を、拡大・縮小の図でわかりやすく解説。対応する辺・角の見つけ方、相似比から辺の長さを求める方法が身につきます。

このページのゴール

相似の意味と相似比を理解し、対応する辺の比から辺の長さを求められるようになる。

「形は同じ、大きさだけちがう」——拡大コピー・縮小コピーの関係が相似です。写真の引き伸ばしと同じ。対応する辺・角を正しくつかめば、わからない長さもスッと求まります。

相似とは

形が同じで、大きさだけちがう図形どうしを「相似」といいます(記号 \backsim)。一方を拡大・縮小すると、もう一方にぴったり重なります。

4358610形は同じ・大きさ2倍 → 相似比 1:2

対応する角・辺

相似な図形では、

やり方

  • 対応する角は、それぞれ等しい
  • 対応する辺の比は、すべて等しい

上の図なら 3:6=4:8=5:10=1:23:6=4:8=5:10=1:2。どの辺の比も同じになります。

相似比

対応する辺の比を相似比といいます。上の例の相似比は 1:21:2

コツ

相似比が 1:21:2 のとき、
周の長さの比1:21:2(長さは相似比と同じ)
面積の比12:22=1:41^2:2^2=1:4(面積は相似比の2乗)
この「面積は2乗」は超頻出。混同しないように。

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セナ

面積まで2倍だと思ってた! 2乗で4倍なんだね。

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ホクト先生

そう、長さは相似比どおり、面積は相似比の2乗、体積(立体)は3乗。ここを正確に覚えておくと差がつくよ。

理解チェック①

辺の長さを求める

対応する辺の比が一定なことを使うと、わからない辺が求まります。相似比 2:32:3 で、小さいほうの辺が 66 に対応する大きいほうの辺を xx とすると、

2:3=6:x    2x=18    x=92:3=6:x \;\Rightarrow\; 2x=18 \;\Rightarrow\; x=9

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:相似比・周の比・面積比)

長さ(周)は相似比どおり、面積は相似比の2乗、を使いましょう。

  1. 相似比が 1:41:4 のとき、面積比は?
  2. 相似比が 3:43:4 のとき、周の長さの比は?
答えと解説を見る
  1. 面積比は相似比の2乗 → 12:42=1:161^2:4^2=1:16
  2. 周の比=相似比なので 3:43:4

✏️ やってみよう②(標準:対応する辺から長さを求める)

「対応する辺どうしで比例式」を立てて、わからない辺を求めましょう。

  1. 相似比 2:52:5 で、辺 88 に対応する辺は?
  2. 相似比 3:73:7 で、大きいほうの辺 2121 に対応する、小さいほうの辺は?
答えと解説を見る
  1. 2:5=8:x2:5=8:x2x=402x=40x=20x=20(確かめ:内項×外項 5×8=405\times8=402×20=402\times20=40 で一致 ◎)
  2. 3:7=x:213:7=x:217x=637x=63x=9x=9(確かめ:内項×外項 7×x=7×9=637\times x=7\times9=63、外項 3×21=633\times21=63 で一致 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:地図の縮尺・実生活)

縮尺は「実物:地図 = 一定の比」と考えると、相似比の比例式で解けます。

  1. 縮尺 1:250001:25000 の地図で、44 cm 離れた2地点があります。実際の距離は何 km ですか。
  2. 2つの正方形は必ず相似といえますか。理由もあわせて答えましょう。
答えと解説を見る
  1. 地図 11 にあたる実際が 2500025000。地図上 44 cm に対応する実際の長さを xx cm とすると 1:25000=4:x1:25000=4:xx=100000x=100000 cm。100000100000 cm =1000=1000 m =1=1 km。11 km(確かめ:内項×外項 25000×4=10000025000\times4=1000001×x=1×100000=1000001\times x=1\times100000=100000 で一致 ◎)
  2. 必ず相似。正方形は4つの角がすべて 90° で等しく、4辺の長さも等しいので、どの2つも一方を拡大・縮小すればぴったり重なる(形が同じ)から。

i🎓 高校ではこう発展する

「形が同じで大きさだけちがう」相似の考え方は、高校で 三角比(sin・cos・tan) に直結します。直角三角形は角が等しければ相似なので、辺の比が角だけで決まる——これが三角比の正体です。さらに相似比と面積比(a:ba:b なら a2:b2a^2:b^2)・体積比(a3:b3a^3:b^3)の関係は、高校「図形と計量」で何度も使います。いまの相似の感覚が、その土台になります。

おうちの方へ

相似は「拡大・縮小コピー」のイメージから入ると直感的です。最大のつまずきは「面積比=相似比の2乗」。長さはそのまま、面積は2乗、体積は3乗、を図とセットで覚えさせてください。辺を求めるときは「対応する辺どうしで比例式」を立てる習慣を。

相似がわかったら、次は「2つの三角形が相似だと言える条件(相似条件)」です。証明でも使う大事な3つです。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 相似 = 形が同じで大きさだけちがう(拡大・縮小)図形。記号は ∽。
  • 対応する角は等しく、対応する辺の比は一定(=相似比)。
  • 相似比から、わからない辺の長さが求まる。
  • 周の比=相似比、面積比=相似比の2乗。

よくある質問

相似とは何ですか?

相似とは、形が同じで大きさだけがちがう図形どうしの関係のことです。一方を拡大・縮小すると、もう一方にぴったり重なります。拡大コピー・縮小コピーの関係と同じで、記号は∽を使います。

相似比とは何ですか?

相似比とは、相似な図形の対応する辺の長さの比のことです。たとえば3辺が3、4、5の三角形と6、8、10の三角形では、3:6=4:8=5:10=1:2 なので、相似比は1:2です。相似な図形では、どの対応する辺の比も同じになります。

相似比と面積比の関係は何ですか?

面積比は、相似比の2乗になります。相似比が1:2なら、面積比は1の2乗:2の2乗=1:4です。周の長さの比は相似比と同じ、立体の体積比は相似比の3乗なので、「長さはそのまま・面積は2乗・体積は3乗」と区別して覚えましょう。

相似を使うと、どんなことができますか?

対応する辺の比が一定なことを使って、わからない辺の長さを比例式で求められます。たとえば相似比2:3で、小さいほうの辺が6なら、2:3=6:x を解いて x=9 です。地図の縮尺や模型、設計図から実際の大きさを計算するときにも、同じ考え方が使われています。

なぜ相似な図形では、どの対応する辺の比も同じになるのですか?

相似は、一方の図形を同じ倍率でそのまま拡大・縮小した関係だからです。たとえば2倍に拡大すると、どの辺も同じように2倍になるので、3辺が3、4、5の三角形は6、8、10になり、3:6=4:8=5:10=1:2と、すべての辺の比がそろいます。倍率で変わるのは長さだけなので、対応する角の大きさは拡大・縮小しても変わりません。

#相似#相似比#中3数学