相似とは?(相似比・対応)
相似な図形の意味と相似比を、拡大・縮小の図でわかりやすく解説。対応する辺・角の見つけ方、相似比から辺の長さを求める方法が身につきます。
◎このページのゴール
相似の意味と相似比を理解し、対応する辺の比から辺の長さを求められるようになる。
「形は同じ、大きさだけちがう」——拡大コピー・縮小コピーの関係が相似です。写真の引き伸ばしと同じ。対応する辺・角を正しくつかめば、わからない長さもスッと求まります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
相似とは
形が同じで、大きさだけちがう図形どうしを「相似」といいます(記号 )。一方を拡大・縮小すると、もう一方にぴったり重なります。
対応する角・辺
相似な図形では、
→やり方
- 対応する角は、それぞれ等しい
- 対応する辺の比は、すべて等しい
上の図なら 。どの辺の比も同じになります。
相似比
対応する辺の比を相似比といいます。上の例の相似比は 。
✓コツ
相似比が のとき、
・周の長さの比 も (長さは相似比と同じ)
・面積の比 は (面積は相似比の2乗)
この「面積は2乗」は超頻出。混同しないように。
面積まで2倍だと思ってた! 2乗で4倍なんだね。
そう、長さは相似比どおり、面積は相似比の2乗、体積(立体)は3乗。ここを正確に覚えておくと差がつくよ。
✓理解チェック①
辺の長さを求める
対応する辺の比が一定なことを使うと、わからない辺が求まります。相似比 で、小さいほうの辺が に対応する大きいほうの辺を とすると、
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:相似比・周の比・面積比)
長さ(周)は相似比どおり、面積は相似比の2乗、を使いましょう。
- 相似比が のとき、面積比は?
- 相似比が のとき、周の長さの比は?
答えと解説を見る
- 面積比は相似比の2乗 →
- 周の比=相似比なので
✏️ やってみよう②(標準:対応する辺から長さを求める)
「対応する辺どうしで比例式」を立てて、わからない辺を求めましょう。
- 相似比 で、辺 に対応する辺は?
- 相似比 で、大きいほうの辺 に対応する、小さいほうの辺は?
答えと解説を見る
- → → (確かめ:内項×外項 、 で一致 ◎)
- → → (確かめ:内項×外項 、外項 で一致 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:地図の縮尺・実生活)
縮尺は「実物:地図 = 一定の比」と考えると、相似比の比例式で解けます。
- 縮尺 の地図で、 cm 離れた2地点があります。実際の距離は何 km ですか。
- 2つの正方形は必ず相似といえますか。理由もあわせて答えましょう。
答えと解説を見る
- 地図 にあたる実際が 。地図上 cm に対応する実際の長さを cm とすると → cm。 cm m km。 km(確かめ:内項×外項 、 で一致 ◎)
- 必ず相似。正方形は4つの角がすべて 90° で等しく、4辺の長さも等しいので、どの2つも一方を拡大・縮小すればぴったり重なる(形が同じ)から。
i🎓 高校ではこう発展する
「形が同じで大きさだけちがう」相似の考え方は、高校で 三角比(sin・cos・tan) に直結します。直角三角形は角が等しければ相似なので、辺の比が角だけで決まる——これが三角比の正体です。さらに相似比と面積比( なら )・体積比()の関係は、高校「図形と計量」で何度も使います。いまの相似の感覚が、その土台になります。
家おうちの方へ
相似は「拡大・縮小コピー」のイメージから入ると直感的です。最大のつまずきは「面積比=相似比の2乗」。長さはそのまま、面積は2乗、体積は3乗、を図とセットで覚えさせてください。辺を求めるときは「対応する辺どうしで比例式」を立てる習慣を。
相似がわかったら、次は「2つの三角形が相似だと言える条件(相似条件)」です。証明でも使う大事な3つです。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 相似 = 形が同じで大きさだけちがう(拡大・縮小)図形。記号は ∽。
- 対応する角は等しく、対応する辺の比は一定(=相似比)。
- 相似比から、わからない辺の長さが求まる。
- 周の比=相似比、面積比=相似比の2乗。
よくある質問
相似とは何ですか?
相似とは、形が同じで大きさだけがちがう図形どうしの関係のことです。一方を拡大・縮小すると、もう一方にぴったり重なります。拡大コピー・縮小コピーの関係と同じで、記号は∽を使います。
相似比とは何ですか?
相似比とは、相似な図形の対応する辺の長さの比のことです。たとえば3辺が3、4、5の三角形と6、8、10の三角形では、3:6=4:8=5:10=1:2 なので、相似比は1:2です。相似な図形では、どの対応する辺の比も同じになります。
相似比と面積比の関係は何ですか?
面積比は、相似比の2乗になります。相似比が1:2なら、面積比は1の2乗:2の2乗=1:4です。周の長さの比は相似比と同じ、立体の体積比は相似比の3乗なので、「長さはそのまま・面積は2乗・体積は3乗」と区別して覚えましょう。
相似を使うと、どんなことができますか?
対応する辺の比が一定なことを使って、わからない辺の長さを比例式で求められます。たとえば相似比2:3で、小さいほうの辺が6なら、2:3=6:x を解いて x=9 です。地図の縮尺や模型、設計図から実際の大きさを計算するときにも、同じ考え方が使われています。
なぜ相似な図形では、どの対応する辺の比も同じになるのですか?
相似は、一方の図形を同じ倍率でそのまま拡大・縮小した関係だからです。たとえば2倍に拡大すると、どの辺も同じように2倍になるので、3辺が3、4、5の三角形は6、8、10になり、3:6=4:8=5:10=1:2と、すべての辺の比がそろいます。倍率で変わるのは長さだけなので、対応する角の大きさは拡大・縮小しても変わりません。