因数分解(共通因数でくくる)
因数分解の第一歩「共通因数でくくる」を、たての長さが共通する2枚の長方形を1つの長方形にまとめる面積図でやさしく解説。展開の逆=積の形にまとめる感覚、数も文字も最大公約数までくくる考え方、くくったあとに展開して確かめる習慣まで身につきます。
因数分解とは展開の逆で、和の形を積の形にまとめることです。まず全部の項に共通する因数(共通因数)を見つけてくくり出します—— の形で、 なら共通因数 をくくって 。くくったらかっこの中を展開して、もとの式にもどるか確かめます。共通因数を一部しかくくり出さないのが多い誤りです。
◎このページのゴール
因数分解の意味を理解し、共通因数をくくり出す因数分解ができるようになる。
展開が「かけてばらす」なら、因数分解は「逆にまとめる」。 を の形にします。面積図でいえば、バラバラのタイルを1つの長方形に組み直すイメージ。まずは「共通因数でくくる」をマスターしましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
因数分解とは(展開の逆)
因数分解は、和の形を「かけ算(積)の形」にもどすこと。展開とちょうど逆向きの操作です。
✓理解チェック1
まずは共通因数でくくる
すべての項に共通してかかっている数・文字(共通因数)を、かっこの外にくくり出します。
例: は、両方の項に が共通。
くくったら、展開して元に戻るかを確認すると安心です(、 ✓)。
✓理解チェック2
図で見る:タイルを組み直す
(2枚の長方形)は、たての が共通なので、横に並べて1つの長方形 にまとめられます。
共通する部分(m)を外にまとめて、残りをかっこに入れるんだね。
その通り。展開で“ばらした”ものを、共通部分でひとまとめにして“積の形”にもどす。これが因数分解の出発点だよ。
✓理解チェック3
✓理解チェック4
よくある間違い:くくり方が中途半端
✕よくある間違い
(まだ がくくれる)
(数も文字も最大までくくる)
共通因数は数(最大公約数)も文字も、くくれるだけくくる。かっこの中にまだ共通因数が残っていたら未完成です。
✓理解チェック5
✓理解チェック6
やってみよう(練習問題)
やってみよう①(基本:数か文字をくくる)
共通因数でくくって因数分解しましょう。
答えと解説を見る
- (確かめ:展開すると 、 ◎)
- (確かめ:、 ◎)
やってみよう②(標準:数も文字も最大までくくる)
数(最大公約数)も文字も、くくれるだけくくりましょう。
答えと解説を見る
- (共通因数は2と 。 と の最大公約数は2。確かめ:、 ◎)
- (確かめ:、 ◎)
やってみよう③(応用:3つの項・文字が2種類)
項が3つあったり文字が2種類でも、やることは同じ。全部の項に共通する数・文字をくくります。
答えと解説を見る
- 共通因数は → (確かめ:、 ◎)
- 共通因数は ( の最大公約数4と、共通の )→ (確かめ:、、 ◎)
家おうちの方へ
因数分解の第一歩は「まず共通因数を探す」習慣づけです。いきなり公式に行く前に、全部の項に共通する数・文字がないか確認させてください。くくったあとに展開して元に戻るか確かめると、自分でミスに気づけます。
共通因数がなくなったら、次は 公式を使う因数分解( など)です。展開で覚えた4つの公式を“逆向き”に使います。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 因数分解 = 展開の逆。和の形を積の形にまとめること。
- まず全部の項に共通する因数(共通因数)を見つけてくくる。
- 。くくったら、かっこの中が正しいか展開して確認。
- 共通因数は数も文字も、できるだけ大きく(最大公約数まで)くくる。
よくある質問
因数分解とは何ですか?
和の形の式を、かけ算(積)の形にもどすことで、展開とちょうど逆向きの操作です。第一歩は、すべての項に共通してかかっている数・文字(共通因数)を、かっこの外にくくり出すこと。たとえば 3xの2乗(3x²)+6x は、両方の項に共通する 3x をくくって 3x(x+2) とします。
共通因数は、どうやって見つけますか?
数は各項の係数の最大公約数、文字はすべての項に共通するものを探します。たとえば 6x²−9x なら、6と9の最大公約数は3で、どちらの項にもxがあるので、共通因数は3x。6x²−9x=3x(2x−3) となります。くくったら、展開して元に戻るか確認すると安心です。
なぜ ma+mb は m(a+b) とまとめられるの?
面積図で考えると、maとmbの2枚の長方形は、たての長さmが共通だからです。横に並べると、たてm・よこ(a+b) の1つの長方形にまとまり、面積は m×(a+b) になります。バラバラのタイルを1つの長方形に組み直すのが、共通因数でくくる因数分解のイメージです。
5x²+10x=5(x²+2x) では、だめですか?
だめです。かっこの中に、まだ共通因数のxが残っている中途半端な状態だからです。共通因数は、数(最大公約数)も文字も、くくれるだけ大きくくくるのがルール。正しくは 5x²+10x=5x(x+2) です。かっこの中に共通因数が残っていないか、必ず確認しましょう。
この単元でつまずいたとき、家庭でできること
- 多項式の展開に戻るつまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
- 印刷して、手を動かす読んでわかっても、手が動くとは限りません。無料のプリントを刷って、量をこなしてください。
- 説明役を、外部にまかせる教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。