中学理科中学1年生地学
プレートと大地の変動|震度とマグニチュードのちがい【中1理科】
中1理科の「プレートと大地の変動」を図解します。地球の表面をおおうプレートが動くことで地震が起きるしくみ、日本付近の海洋プレートと大陸プレートの沈みこみ、震度(ゆれの大きさ・0〜7の10段階)とマグニチュード(地震そのものの規模)のちがい、隆起と沈降まで、図と例題でやさしくわかります。
日本付近では海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこみ、引きずりこまれた大陸プレートのはしがたえきれずにはね返るときに地震が起こります。震度はその場所でのゆれの大きさで 〜 の 段階( と に強・弱)あり場所ごとにちがいますが、マグニチュードは地震そのものの規模で つの地震に つだけです。
◎このページのゴール
プレートの動きで地震が起こるしくみを説明でき、震度とマグニチュードのちがいを区別できるようになる。
日本ではなぜ地震が多いのでしょうか。答えは、日本がプレートの境界にあるからです。地震(P波・S波)ではゆれの伝わり方を学びましたが、ここではその一歩手前——そもそもなぜ地震が起きるのか、そして震度とマグニチュードのちがいを整理します。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
プレートとは(まず結論)
→やり方
- プレート=地球の表面をおおう、かたい岩石の板(厚さ数十〜100 km ほど)。
- 地球全体は十数枚のプレートにおおわれ、1年に数 cm というゆっくりした速さで動いている。
- このプレートの動きが、地震・火山・大地の変動を引き起こしている。
「1年に数cm」は、ちょうどつめがのびる速さくらい。とてもゆっくりですが、何十年、何百年と積み重なると大地を大きく動かす力になります。
プレートの動きで、なぜ地震が起きるの?
日本付近では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでいます。

?なぜ、プレートの動きが地震になるの?
海洋プレートが沈みこむとき、大陸プレートのはしが引きずりこまれて、少しずつゆがみ(ひずみ)がたまります。しかしプレートは岩石なので、無限にゆがむことはできません。たえきれなくなった大陸プレートが元にもどろうとして急にはね返るとき、大きな振動が発生します。これが地震です。
模範解答:「海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこむことで大陸プレートのはしが引きずりこまれてひずみがたまり、たえきれなくなった大陸プレートが急にはね返るときに地震が起こる。」
じゃあ日本で地震が多いのは、日本が沈みこむ場所の真上にあるから?
そのとおり! 日本列島は、4枚ものプレートがぶつかり合う境界の上にあるんだ。世界の陸地のうち日本の面積はごくわずかなのに、地球全体で起こる地震のかなりの割合が日本周辺で起きている。火山が多いのも同じ理由で、沈みこんだプレートがとけてマグマができるからだよ(→火山と火成岩)。
✓理解チェック1
震度とマグニチュード——混同しやすい2つ
地震のニュースで必ず出てくる2つの言葉ですが、表しているものがまったくちがいます。

| 震度 | マグニチュード(M) | |
|---|---|---|
| 表すもの | その場所でのゆれの大きさ | 地震そのものの規模(エネルギー) |
| 値の数 | 場所ごとにちがう(いくつもある) | 1つの地震に1つだけ |
| 段階 | 0〜7の10段階(5と6に弱・強) | 段階ではなく数値(M7.2 など) |
✓コツ
覚え方は「震度は“どこで”、マグニチュードは“どんな”」。
- 震度…「その場所でどれだけゆれたか」。震源に近いほど大きく、遠いほど小さい。
- マグニチュード…「その地震自体がどれだけ大きいか」。観測場所を変えても値は変わらない。
震度は0から7までの10段階である点も要注意です。「震度5」「震度6」は弱・強に分かれるため、7段階でも8段階でもなく10段階になります。
✓理解チェック2
隆起と沈降——大地は上下する
プレートの動きによる力は、地震を起こすだけでなく、大地そのものを上下させます。
iメモ
- 隆起…土地が持ち上がること。海岸に階段状の地形(海岸段丘)が残る。地震のときに一度に数m隆起することもある。
- 沈降…土地が沈むこと。海面が相対的に上がり、入り組んだ海岸地形(リアス海岸)ができることがある。
山の上で海の生物の化石が見つかることがありますが、これはかつて海底だった土地が隆起した証拠です。長い年月をかけて、大地は静かに、しかし確実に動いています。地層と堆積岩で学んだ地層のかたむきや曲がり(しゅう曲)も、この大地の変動によるものです。
✓理解チェック3
よくある間違い
✕よくある間違い
「震度が大きい=マグニチュードも大きい」と考える/震度を7段階だと答える
震度は場所ごとのゆれ、マグニチュードは地震の規模で別物。震度は0〜7の10段階(5・6は弱と強に分かれる)
震源が浅く近ければ、マグニチュードが小さめの地震でも大きな震度になることがあります。逆に、マグニチュードが大きくても震源が遠ければ震度は小さくなります。2つは連動しない、と押さえておきましょう。
やってみよう(練習問題)
やってみよう①(基本:用語の確認)
次の問いに答えましょう。
- 地球の表面をおおう、かたい岩石の板を何といいますか。
- 震度は何段階に分けられていますか。
答えと解説を見る
- プレート。
- 10段階(0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7)。
やってみよう②(標準:震度とマグニチュード)
ある地震で、震源に近いA地点は震度6強、遠いB地点は震度3を観測しました。
- この地震のマグニチュードは、A地点とB地点で異なりますか。
- そう判断できる理由を書きなさい。
答えと解説を見る
- 異ならない(同じ値)。
- マグニチュードは地震そのものの規模を表す値で、1つの地震に1つだけ決まるから。観測する場所によって変わるのは震度のほう。
やってみよう③(応用:記述で答える)
日本付近で地震が多く発生する理由を、次のことばをすべて使って説明しなさい。
海洋プレート/大陸プレート/ひずみ/はね返る
答えと解説を見る
(例)日本付近では海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでおり、大陸プレートのはしが引きずりこまれてひずみがたまる。そのひずみにたえきれなくなった大陸プレートが急にはね返るときに地震が起こるから。
日本列島は複数のプレートの境界に位置しているため、このしくみによる地震が起こりやすくなっています。
家おうちの方へ
この単元でつまずくのは、ほぼ**「震度とマグニチュードの混同」の1点です。「震度は“どこで”、マグニチュードは“どんな”」と言いかえ、1つの地震で震度はいくつもあるがマグニチュードは1つだけという点を、ニュースの地震情報を見ながら確認すると定着します。震度が0〜7の10段階**(5・6が弱と強に分かれる)であることも、数え間違いが多いので押さえておいてください。地震のしくみの記述問題は「沈みこみ→ひずみ→はね返る」の3語で書ければ正解になります。ゆれの伝わり方や計算は地震(P波・S波)にまとめてあるので、あわせて確認してあげてください。
プレートが沈みこみ、ひずみがたまり、たえきれずはね返る——地震のしくみはこの3ステップです。そして震度は場所ごとのゆれ、マグニチュードは地震そのものの規模。この区別さえつけば、地震のニュースも正しく読み取れるようになります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- プレート=地球の表面をおおう、かたい岩石の板。ゆっくり動いている。
- 日本付近では海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこみ、大陸プレートのはしが引きずりこまれる。
- たえきれなくなった大陸プレートがはね返るときに、地震が起こる。
- 震度=その場所でのゆれの大きさ。0〜7の10段階(5と6に強・弱がある)。場所によってちがう。
- マグニチュード(M)=地震そのものの規模。1つの地震に1つだけ決まる。
よくある質問
プレートとは何ですか?
プレートとは、地球の表面をおおっている、かたい岩石でできた板のことです。厚さは数十kmから100kmほどあり、地球全体は十数枚のプレートにおおわれています。プレートはその下にあるやわらかい層の上を、1年に数cmというゆっくりした速さで動いており、この動きが地震や火山、大地の変動を引き起こしています。
プレートの動きで、なぜ地震が起こるのですか?
日本付近では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでいます。このとき大陸プレートのはしが海洋プレートに引きずりこまれ、少しずつゆがみ(ひずみ)がたまっていきます。そのゆがみにたえきれなくなった大陸プレートが元にもどろうとして急にはね返るとき、大きな振動が発生します。これが地震です。
震度とマグニチュードのちがいは何ですか?
震度はその場所での「ゆれの大きさ」、マグニチュードは「地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)」を表します。震度は0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10段階で、観測する場所によって値がちがいます。一方マグニチュードは1つの地震につき1つだけ決まる値です。同じ地震でも、震源に近い場所は震度が大きく、遠い場所は震度が小さくなります。
隆起と沈降とは何ですか?
隆起とは土地が持ち上がること、沈降とは土地が沈むことです。プレートの動きによる長い年月をかけた力で、大地は少しずつ上下します。海岸に階段状の地形(海岸段丘)が見られるのは隆起した証拠で、地震のときに一度に数m隆起することもあります。山の上で海の生物の化石が見つかるのも、かつて海底だった土地が隆起したためです。
この単元でつまずいたとき、家庭でできること
- 地震(P波・S波)(中1理科)に戻るつまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
- 説明役を、外部にまかせる教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。