中学理科中学1年生地学

プレートと大地の変動|震度とマグニチュードのちがい【中1理科】

中1理科の「プレートと大地の変動」を図解します。地球の表面をおおうプレートが動くことで地震が起きるしくみ、日本付近の海洋プレートと大陸プレートの沈みこみ、震度(ゆれの大きさ・0〜7の10段階)とマグニチュード(地震そのものの規模)のちがい、隆起と沈降まで、図と例題でやさしくわかります。

先に答え

日本付近では海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこみ、引きずりこまれた大陸プレートのはしがたえきれずにはね返るときに地震が起こります震度はその場所でのゆれの大きさ00771010 段階(5566 に強・弱)あり場所ごとにちがいますが、マグニチュードは地震そのものの規模11 つの地震に 11 つだけです。

このページのゴール

プレートの動きで地震が起こるしくみを説明でき、震度とマグニチュードのちがいを区別できるようになる。

日本ではなぜ地震が多いのでしょうか。答えは、日本がプレートの境界にあるからです。地震(P波・S波)ではゆれの伝わり方を学びましたが、ここではその一歩手前——そもそもなぜ地震が起きるのか、そして震度とマグニチュードのちがいを整理します。

プレートとは(まず結論)

やり方

  1. プレート=地球の表面をおおう、かたい岩石の板(厚さ数十〜100 km ほど)。
  2. 地球全体は十数枚のプレートにおおわれ、1年に数 cm というゆっくりした速さで動いている。
  3. このプレートの動きが、地震・火山・大地の変動を引き起こしている。

「1年に数cm」は、ちょうどつめがのびる速さくらい。とてもゆっくりですが、何十年、何百年と積み重なると大地を大きく動かす力になります。

プレートの動きで、なぜ地震が起きるの?

日本付近では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでいます。

実写風の地質模型。左の大陸プレートの下へ、右から来た海洋プレートが沈みこみ、大陸側の端が引きずられて変形している。矢印でプレートの動きが示されている
実写風の模型で見るプレートの沈みこみ:右から海洋プレートが沈みこむと、大陸プレートの端が引きずられて変形します。このひずみがたまり、限界をこえて急にもどると地震になります。

?なぜ、プレートの動きが地震になるの?

海洋プレートが沈みこむとき、大陸プレートのはしが引きずりこまれて、少しずつゆがみ(ひずみ)がたまります。しかしプレートは岩石なので、無限にゆがむことはできません。たえきれなくなった大陸プレートが元にもどろうとして急にはね返るとき、大きな振動が発生します。これが地震です。

模範解答:「海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこむことで大陸プレートのはしが引きずりこまれてひずみがたまり、たえきれなくなった大陸プレートが急にはね返るときに地震が起こる。」

セナちゃんのアイコン
セナ

じゃあ日本で地震が多いのは、日本が沈みこむ場所の真上にあるから?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そのとおり! 日本列島は、4枚ものプレートがぶつかり合う境界の上にあるんだ。世界の陸地のうち日本の面積はごくわずかなのに、地球全体で起こる地震のかなりの割合が日本周辺で起きている。火山が多いのも同じ理由で、沈みこんだプレートがとけてマグマができるからだよ(→火山と火成岩)。

理解チェック1

震度とマグニチュード——混同しやすい2つ

地震のニュースで必ず出てくる2つの言葉ですが、表しているものがまったくちがいます

実写風の教材模型。1つの震源から同心円状にゆれが広がり、近い観測点の地震計ほど大きな波形、遠い観測点ほど小さな波形を記録している
同じ1つの地震を複数の場所で観測:震源に近い場所ほどゆれが大きく、遠い場所ほど小さくなります。場所ごとに変わるのが震度、地震そのものに1つだけ決まる規模がマグニチュードです。
震度マグニチュード(M)
表すものその場所でのゆれの大きさ地震そのものの規模(エネルギー)
値の数場所ごとにちがう(いくつもある)1つの地震に1つだけ
段階0〜7の10段階(5と6に弱・強)段階ではなく数値(M7.2 など)

コツ

覚え方は「震度は“どこで”、マグニチュードは“どんな”」。

  • 震度…「その場所でどれだけゆれたか」。震源に近いほど大きく、遠いほど小さい。
  • マグニチュード…「その地震自体がどれだけ大きいか」。観測場所を変えても値は変わらない。

震度は0から7までの10段階である点も要注意です。「震度5」「震度6」は弱・強に分かれるため、7段階でも8段階でもなく10段階になります。

理解チェック2

隆起と沈降——大地は上下する

プレートの動きによる力は、地震を起こすだけでなく、大地そのものを上下させます

iメモ

  • 隆起…土地が持ち上がること。海岸に階段状の地形(海岸段丘)が残る。地震のときに一度に数m隆起することもある。
  • 沈降…土地が沈むこと。海面が相対的に上がり、入り組んだ海岸地形(リアス海岸)ができることがある。

山の上で海の生物の化石が見つかることがありますが、これはかつて海底だった土地が隆起した証拠です。長い年月をかけて、大地は静かに、しかし確実に動いています。地層と堆積岩で学んだ地層のかたむきや曲がり(しゅう曲)も、この大地の変動によるものです。

理解チェック3

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

震度が大きい=マグニチュードも大きい」と考える/震度を7段階だと答える

正しい

震度は場所ごとのゆれ、マグニチュードは地震の規模で別物。震度は0〜7の10段階(5・6は弱と強に分かれる)

震源が浅く近ければ、マグニチュードが小さめの地震でも大きな震度になることがあります。逆に、マグニチュードが大きくても震源が遠ければ震度は小さくなります。2つは連動しない、と押さえておきましょう。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:用語の確認)

次の問いに答えましょう。

  1. 地球の表面をおおう、かたい岩石の板を何といいますか。
  2. 震度は何段階に分けられていますか。
答えと解説を見る
  1. プレート
  2. 10段階(0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7)。

やってみよう②(標準:震度とマグニチュード)

ある地震で、震源に近いA地点は震度6強、遠いB地点は震度3を観測しました。

  1. この地震のマグニチュードは、A地点とB地点で異なりますか。
  2. そう判断できる理由を書きなさい。
答えと解説を見る
  1. 異ならない(同じ値)
  2. マグニチュードは地震そのものの規模を表す値で、1つの地震に1つだけ決まるから。観測する場所によって変わるのは震度のほう。

やってみよう③(応用:記述で答える)

日本付近で地震が多く発生する理由を、次のことばをすべて使って説明しなさい。

海洋プレート/大陸プレート/ひずみ/はね返る

答えと解説を見る

(例)日本付近では海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでおり、大陸プレートのはしが引きずりこまれてひずみがたまる。そのひずみにたえきれなくなった大陸プレートが急にはね返るときに地震が起こるから。

日本列島は複数のプレートの境界に位置しているため、このしくみによる地震が起こりやすくなっています。

おうちの方へ

この単元でつまずくのは、ほぼ**「震度とマグニチュードの混同」の1点です。「震度は“どこで”、マグニチュードは“どんな”」と言いかえ、1つの地震で震度はいくつもあるがマグニチュードは1つだけという点を、ニュースの地震情報を見ながら確認すると定着します。震度が0〜7の10段階**(5・6が弱と強に分かれる)であることも、数え間違いが多いので押さえておいてください。地震のしくみの記述問題は「沈みこみ→ひずみ→はね返る」の3語で書ければ正解になります。ゆれの伝わり方や計算は地震(P波・S波)にまとめてあるので、あわせて確認してあげてください。

プレートが沈みこみ、ひずみがたまり、たえきれずはね返る——地震のしくみはこの3ステップです。そして震度は場所ごとのゆれ、マグニチュードは地震そのものの規模。この区別さえつけば、地震のニュースも正しく読み取れるようになります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • プレート=地球の表面をおおう、かたい岩石の板。ゆっくり動いている。
  • 日本付近では海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこみ、大陸プレートのはしが引きずりこまれる。
  • たえきれなくなった大陸プレートがはね返るときに、地震が起こる。
  • 震度=その場所でのゆれの大きさ0〜7の10段階(5と6に強・弱がある)。場所によってちがう。
  • マグニチュード(M)地震そのものの規模。1つの地震に1つだけ決まる。

よくある質問

プレートとは何ですか?

プレートとは、地球の表面をおおっている、かたい岩石でできた板のことです。厚さは数十kmから100kmほどあり、地球全体は十数枚のプレートにおおわれています。プレートはその下にあるやわらかい層の上を、1年に数cmというゆっくりした速さで動いており、この動きが地震や火山、大地の変動を引き起こしています。

プレートの動きで、なぜ地震が起こるのですか?

日本付近では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈みこんでいます。このとき大陸プレートのはしが海洋プレートに引きずりこまれ、少しずつゆがみ(ひずみ)がたまっていきます。そのゆがみにたえきれなくなった大陸プレートが元にもどろうとして急にはね返るとき、大きな振動が発生します。これが地震です。

震度とマグニチュードのちがいは何ですか?

震度はその場所での「ゆれの大きさ」、マグニチュードは「地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)」を表します。震度は0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10段階で、観測する場所によって値がちがいます。一方マグニチュードは1つの地震につき1つだけ決まる値です。同じ地震でも、震源に近い場所は震度が大きく、遠い場所は震度が小さくなります。

隆起と沈降とは何ですか?

隆起とは土地が持ち上がること、沈降とは土地が沈むことです。プレートの動きによる長い年月をかけた力で、大地は少しずつ上下します。海岸に階段状の地形(海岸段丘)が見られるのは隆起した証拠で、地震のときに一度に数m隆起することもあります。山の上で海の生物の化石が見つかるのも、かつて海底だった土地が隆起したためです。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 地震(P波・S波)(中1理科)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
#プレート#震度とマグニチュード#地震#隆起と沈降#中1理科