小学理科小学4年生生物

人の体のつくりと運動|骨・関節・筋肉のはたらきをやさしく【小4理科】

小4理科「人の体のつくりと運動」を図解でやさしく。骨が体を支え守ること、関節で曲がること、筋肉が縮んで骨を引くこと、うでは内側と外側の筋肉が対になってはたらくこと(縮むけれど自分ではのびない)まで、うでの曲げ伸ばし図と実験例でわかります。中学の体のしくみへつながります。

このページのゴール

体には骨と筋肉があり、骨が体を支え守ること、骨のつなぎ目(関節)で曲がること、筋肉が縮んで骨を引いて体を動かし、うでの筋肉は対になってはたらくことを理解する。

うでを曲げると、力こぶがぷくっとふくらみますよね。あれは何が起きているのでしょう? この単元では、骨が体を支えること関節で曲がること筋肉が縮んで骨を動かすことを、図で順に確かめます。自分の体でさわって確かめながら読むと、「あ、そうなってたんだ!」がいくつも見つかります。

骨は、体を支え・形を保ち・大事な部分を守る

体の中には、かたいがたくさんあります。骨には大きく3つのはたらきがあります。体を支える(立つ・すわるをささえる柱)、体の形を保つ、そしてやわらかくて大事な部分を守ることです。たとえば、頭の骨はを、ろっ骨(胸の骨のかご)は心ぞうや肺を守っています。

骨は支えて・守る心ぞう・肺頭の骨ろっ骨せぼね・足の骨が体を支える

もし骨がなかったら、体はぐにゃっとつぶれて立つこともできません。骨はかたいので、体の柱になり、ぶつかったときには中の大事なところを守るよろいにもなります。

理解チェック①

曲がるところ=関節

骨はかたいので、骨そのものは曲がりません。では、なぜうでやひざは曲がるのでしょう? それは、骨と骨のつなぎ目があり、そこで曲がるからです。この曲がるつなぎ目を関節といいます。ひじ・ひざ・かた・指のつけ根などが関節です。

関節で曲がる関節(曲がる)ひじ・ひざ・指は関節

ためしに、自分のうでをまっすぐにのばしてから、ゆっくり曲げてみましょう。曲がるのはひじ(関節)のところだけで、骨の真ん中はぜったいに曲がりません。関節があるおかげで、体はいろいろな向きに動けるのです。

理解チェック②

筋肉が縮んで、骨を引いて動かす

骨と関節があっても、それだけでは動けません。動かしているのは筋肉です。筋肉は骨にくっついていて、縮む(短くなる)と、骨を引っぱって体を動かします。うでを曲げると力こぶがふくらむのは、内側の筋肉が縮んで、かたく・短く・太くなっているからです。

うでを曲げるひじ(関節)縮む(力こぶ)内側 → かたく太く外側 → ゆるんでのびる縮んだ内側の筋肉が骨を引いて曲がる

筋肉が縮むと、くっついた骨が引っぱられて動きます。だから、力を入れた筋肉はかたく・太くなります。曲げた力こぶをそっとさわると、かたくなっているのがわかります。逆に力をぬくと、やわらかくなりますね。

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セナ

筋肉が「縮む」のはわかったけど、じゃあ筋肉が自分で「のびて」骨をおし返せば、もどせるんじゃないの?

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ホクト先生

鋭いね! でも、ここが大事なところ。筋肉は縮むことはできても、自分から「のびて」おすことはできないんだ。引くことはできても、おすことはできないんだよ。だから、もとにもどすには「反対側にあるもう1つの筋肉」が縮んで、骨を反対向きに引いてくれる必要があるんだ。次でくわしく見てみよう。

理解チェック③

うでの筋肉は「対(ペア)」ではたらく

筋肉は縮んで引くことしかできません。そこで体は、1つの関節に2つの筋肉を、内側と外側で向かい合わせにつけています。これを「対(ペア)になってはたらく」といいます。

曲げるとき縮む内側 → 縮む外側 → ゆるむのばすとき縮む外側 → 縮む内側 → ゆるむ2つの筋肉が交代で縮む片方が縮むと、もう片方はゆるむ

うでを曲げるときは、内側の筋肉が縮み、外側の筋肉はゆるんでのびます。うでをのばすときは、その逆で、外側の筋肉が縮み、内側の筋肉はゆるんでのびます。このように、片方が縮むと、もう片方はゆるむ——いつも交代ではたらくので、うでは自由に曲げ伸ばしできるのです。

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セナ

なるほど! だから「曲げる係」と「のばす係」が2つで1組になってるんだね。

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ホクト先生

そのとおり! 引くことしかできない筋肉でも、2つを向かい合わせにすれば、行きも帰りもできる。うでだけじゃなく、あしや指、体じゅうの関節が、この「対の筋肉」で動いているんだよ。

理解チェック④

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

筋肉はのびて骨をおすことで動かす/うでは1つの筋肉で曲げ伸ばししている/骨そのものが曲がる

正しい

筋肉は縮んで骨を引くことしかできない。だから内側と外側の2つ(対)が交代で縮む。曲がるのは骨ではなく関節

ポイントは「筋肉は引く専門(縮むだけ)」ということ。おせないから、反対向きにもう1つ筋肉が必要になります。そして曲がるのは骨ではなく、つなぎ目の関節です。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:骨・関節・筋肉のはたらき)

つぎの説明にあう言葉を、「骨」「関節」「筋肉」から選びましょう。

  1. 体を支え、脳や心ぞうなどの大事な部分を守る。
  2. 骨と骨のつなぎ目で、体が曲がるところ。
  3. 縮んで骨を引き、体を動かす。
答えと解説を見る
  1. (支える・形を保つ・守る)
  2. 関節(曲がるつなぎ目。ひじ・ひざなど)
  3. 筋肉(縮んで骨を引く)

「骨=支えて守る」「関節=曲がるところ」「筋肉=縮んで動かす」と、はたらきで覚えましょう。

✏️ やってみよう②(標準:うでを曲げるとき)

うでを曲げて、力こぶをつくりました。

  1. このとき、縮んで太くなっているのは、内側・外側どちらの筋肉?
  2. このとき、反対側の筋肉はどうなっている?
答えと解説を見る
  1. 内側の筋肉(力こぶ)が縮んで、かたく・太くなっている。
  2. 反対の外側の筋肉は、ゆるんで(のびて)いる

縮んだ筋肉が骨を引いて、うでが曲がります。反対側は同時にゆるみます。

✏️ やってみよう③(応用:のばすとき・対で考える)

つぎの文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。

  1. 「うでをのばすときは、外側の筋肉が縮む」
  2. 「筋肉は、自分からのびて骨をおすことができる」
  3. 「うでが曲がるのは、骨の真ん中が曲がるから」
答えと解説を見る
  1. …のばすときは外側が縮み、内側がゆるむ(曲げるときの逆)。
  2. ×…筋肉は縮んで引くだけ。のびて「おす」ことはできないので、対の筋肉が必要。
  3. ×…曲がるのは骨ではなく、つなぎ目の関節。骨そのものは曲がらない。

「筋肉は引くだけ・対ではたらく」「曲がるのは関節」——この2つがこの単元のかなめです。

おうちの方へ

「人の体のつくりと運動」のつまずきは、おもに3つです。1つめは骨の役わり。「骨=支える・守る」を、頭の骨(脳を守る)・ろっ骨(心ぞうを守る)で具体的に話すと納得します。2つめは関節。うでをまっすぐにして「どこで曲がる?」と一緒に動かし、曲がるのは骨ではなくつなぎ目(関節)だと体で確かめさせてください。3つめが最大の山で、筋肉は縮んで引くだけ・対ではたらくこと。お子さんに力こぶをつくらせ、縮んで太い内側の筋肉と、ゆるんでいる外側の筋肉を実際にさわらせると一発です。「筋肉はおせない(引くだけ)から、反対側にもう1つ必要」と言葉にしてあげると、対のしくみがすっきり入ります。ここで体のつくりに興味を持つと、中学の消化と吸収血液循環へ自然につながります。

人の体は、骨が支え・守り関節で曲がり筋肉が縮んで対ではたらく——この3つで動いています。自分の体をさわって確かめると、教科書の言葉が「生きた知識」に変わります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 体には筋肉があり、両方がはたらいて体が動く。
  • 骨は体を支え、形を保ち、脳や心ぞうなどの大事な部分を守る(頭の骨・ろっ骨)。
  • 骨と骨のつなぎ目で曲がるところを関節という(ひじ・ひざなど)。
  • 筋肉は縮んで骨を引き、体を動かす。自分から「のびる」ことはしない。
  • うでは内側と外側の筋肉が対(ペア)になり、片方が縮むともう片方がゆるんで曲げ伸ばしする。

よくある質問

人の体は、何のはたらきで動くのですか?

体には骨と筋肉があり、その両方がはたらいて動きます。骨は体を支え・形を保ち・大事な部分を守り、骨と骨のつなぎ目の関節で曲がります。筋肉は縮んで骨を引くことで、体を動かします。骨・関節・筋肉の3つがそろってはじめて、体は自由に動けます。

なぜうでを動かすには、筋肉が2つ(対)必要なの?

筋肉は縮んで骨を引くことしかできず、自分からのびて骨をおすことはできないからです。引くだけでは行きっぱなしになるので、もとにもどすには反対側にあるもう1つの筋肉が縮んで、骨を反対向きに引く必要があります。だから内側と外側の筋肉が対になり、片方が縮むともう片方はゆるむ、と交代ではたらきます。

関節とは何ですか?

関節とは、骨と骨のつなぎ目で、体が曲がるところのことです。骨そのものはかたくて曲がらないので、ひじ・ひざ・かた・指のつけ根などの関節で曲がります。関節があるおかげで、体はいろいろな向きに動くことができます。

頭の骨やろっ骨は、何を守っているの?

頭の骨はやわらかい脳を囲んで守り、胸のろっ骨(骨のかご)は心ぞうや肺を守っています。骨はかたいので、体を支える柱になると同時に、ぶつかったときに中の大事な部分を守るよろいの役目もします。もし骨がなかったら、体はぐにゃっとつぶれて立つこともできません。

#人の体#骨と筋肉#関節#運動#小4理科