小学理科小学4年生生物
人の体のつくりと運動|骨・関節・筋肉のはたらきをやさしく【小4理科】
小4理科「人の体のつくりと運動」を図解でやさしく。骨が体を支え守ること、関節で曲がること、筋肉が縮んで骨を引くこと、うでは内側と外側の筋肉が対になってはたらくこと(縮むけれど自分ではのびない)まで、うでの曲げ伸ばし図と実験例でわかります。中学の体のしくみへつながります。
◎このページのゴール
体には骨と筋肉があり、骨が体を支え守ること、骨のつなぎ目(関節)で曲がること、筋肉が縮んで骨を引いて体を動かし、うでの筋肉は対になってはたらくことを理解する。
うでを曲げると、力こぶがぷくっとふくらみますよね。あれは何が起きているのでしょう? この単元では、骨が体を支えること、関節で曲がること、筋肉が縮んで骨を動かすことを、図で順に確かめます。自分の体でさわって確かめながら読むと、「あ、そうなってたんだ!」がいくつも見つかります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
骨は、体を支え・形を保ち・大事な部分を守る
体の中には、かたい骨がたくさんあります。骨には大きく3つのはたらきがあります。体を支える(立つ・すわるをささえる柱)、体の形を保つ、そしてやわらかくて大事な部分を守ることです。たとえば、頭の骨は脳を、ろっ骨(胸の骨のかご)は心ぞうや肺を守っています。
もし骨がなかったら、体はぐにゃっとつぶれて立つこともできません。骨はかたいので、体の柱になり、ぶつかったときには中の大事なところを守るよろいにもなります。
✓理解チェック①
曲がるところ=関節
骨はかたいので、骨そのものは曲がりません。では、なぜうでやひざは曲がるのでしょう? それは、骨と骨のつなぎ目があり、そこで曲がるからです。この曲がるつなぎ目を関節といいます。ひじ・ひざ・かた・指のつけ根などが関節です。
ためしに、自分のうでをまっすぐにのばしてから、ゆっくり曲げてみましょう。曲がるのはひじ(関節)のところだけで、骨の真ん中はぜったいに曲がりません。関節があるおかげで、体はいろいろな向きに動けるのです。
✓理解チェック②
筋肉が縮んで、骨を引いて動かす
骨と関節があっても、それだけでは動けません。動かしているのは筋肉です。筋肉は骨にくっついていて、縮む(短くなる)と、骨を引っぱって体を動かします。うでを曲げると力こぶがふくらむのは、内側の筋肉が縮んで、かたく・短く・太くなっているからです。
筋肉が縮むと、くっついた骨が引っぱられて動きます。だから、力を入れた筋肉はかたく・太くなります。曲げた力こぶをそっとさわると、かたくなっているのがわかります。逆に力をぬくと、やわらかくなりますね。
筋肉が「縮む」のはわかったけど、じゃあ筋肉が自分で「のびて」骨をおし返せば、もどせるんじゃないの?
鋭いね! でも、ここが大事なところ。筋肉は縮むことはできても、自分から「のびて」おすことはできないんだ。引くことはできても、おすことはできないんだよ。だから、もとにもどすには「反対側にあるもう1つの筋肉」が縮んで、骨を反対向きに引いてくれる必要があるんだ。次でくわしく見てみよう。
✓理解チェック③
うでの筋肉は「対(ペア)」ではたらく
筋肉は縮んで引くことしかできません。そこで体は、1つの関節に2つの筋肉を、内側と外側で向かい合わせにつけています。これを「対(ペア)になってはたらく」といいます。
うでを曲げるときは、内側の筋肉が縮み、外側の筋肉はゆるんでのびます。うでをのばすときは、その逆で、外側の筋肉が縮み、内側の筋肉はゆるんでのびます。このように、片方が縮むと、もう片方はゆるむ——いつも交代ではたらくので、うでは自由に曲げ伸ばしできるのです。
なるほど! だから「曲げる係」と「のばす係」が2つで1組になってるんだね。
そのとおり! 引くことしかできない筋肉でも、2つを向かい合わせにすれば、行きも帰りもできる。うでだけじゃなく、あしや指、体じゅうの関節が、この「対の筋肉」で動いているんだよ。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
筋肉はのびて骨をおすことで動かす/うでは1つの筋肉で曲げ伸ばししている/骨そのものが曲がる
筋肉は縮んで骨を引くことしかできない。だから内側と外側の2つ(対)が交代で縮む。曲がるのは骨ではなく関節
ポイントは「筋肉は引く専門(縮むだけ)」ということ。おせないから、反対向きにもう1つ筋肉が必要になります。そして曲がるのは骨ではなく、つなぎ目の関節です。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:骨・関節・筋肉のはたらき)
つぎの説明にあう言葉を、「骨」「関節」「筋肉」から選びましょう。
- 体を支え、脳や心ぞうなどの大事な部分を守る。
- 骨と骨のつなぎ目で、体が曲がるところ。
- 縮んで骨を引き、体を動かす。
答えと解説を見る
- 骨(支える・形を保つ・守る)
- 関節(曲がるつなぎ目。ひじ・ひざなど)
- 筋肉(縮んで骨を引く)
「骨=支えて守る」「関節=曲がるところ」「筋肉=縮んで動かす」と、はたらきで覚えましょう。
✏️ やってみよう②(標準:うでを曲げるとき)
うでを曲げて、力こぶをつくりました。
- このとき、縮んで太くなっているのは、内側・外側どちらの筋肉?
- このとき、反対側の筋肉はどうなっている?
答えと解説を見る
- 内側の筋肉(力こぶ)が縮んで、かたく・太くなっている。
- 反対の外側の筋肉は、ゆるんで(のびて)いる。
縮んだ筋肉が骨を引いて、うでが曲がります。反対側は同時にゆるみます。
✏️ やってみよう③(応用:のばすとき・対で考える)
つぎの文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。
- 「うでをのばすときは、外側の筋肉が縮む」
- 「筋肉は、自分からのびて骨をおすことができる」
- 「うでが曲がるのは、骨の真ん中が曲がるから」
答えと解説を見る
- ◯…のばすときは外側が縮み、内側がゆるむ(曲げるときの逆)。
- ×…筋肉は縮んで引くだけ。のびて「おす」ことはできないので、対の筋肉が必要。
- ×…曲がるのは骨ではなく、つなぎ目の関節。骨そのものは曲がらない。
「筋肉は引くだけ・対ではたらく」「曲がるのは関節」——この2つがこの単元のかなめです。
家おうちの方へ
「人の体のつくりと運動」のつまずきは、おもに3つです。1つめは骨の役わり。「骨=支える・守る」を、頭の骨(脳を守る)・ろっ骨(心ぞうを守る)で具体的に話すと納得します。2つめは関節。うでをまっすぐにして「どこで曲がる?」と一緒に動かし、曲がるのは骨ではなくつなぎ目(関節)だと体で確かめさせてください。3つめが最大の山で、筋肉は縮んで引くだけ・対ではたらくこと。お子さんに力こぶをつくらせ、縮んで太い内側の筋肉と、ゆるんでいる外側の筋肉を実際にさわらせると一発です。「筋肉はおせない(引くだけ)から、反対側にもう1つ必要」と言葉にしてあげると、対のしくみがすっきり入ります。ここで体のつくりに興味を持つと、中学の消化と吸収・血液循環へ自然につながります。
人の体は、骨が支え・守り、関節で曲がり、筋肉が縮んで対ではたらく——この3つで動いています。自分の体をさわって確かめると、教科書の言葉が「生きた知識」に変わります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 体には骨と筋肉があり、両方がはたらいて体が動く。
- 骨は体を支え、形を保ち、脳や心ぞうなどの大事な部分を守る(頭の骨・ろっ骨)。
- 骨と骨のつなぎ目で曲がるところを関節という(ひじ・ひざなど)。
- 筋肉は縮んで骨を引き、体を動かす。自分から「のびる」ことはしない。
- うでは内側と外側の筋肉が対(ペア)になり、片方が縮むともう片方がゆるんで曲げ伸ばしする。
よくある質問
人の体は、何のはたらきで動くのですか?
体には骨と筋肉があり、その両方がはたらいて動きます。骨は体を支え・形を保ち・大事な部分を守り、骨と骨のつなぎ目の関節で曲がります。筋肉は縮んで骨を引くことで、体を動かします。骨・関節・筋肉の3つがそろってはじめて、体は自由に動けます。
なぜうでを動かすには、筋肉が2つ(対)必要なの?
筋肉は縮んで骨を引くことしかできず、自分からのびて骨をおすことはできないからです。引くだけでは行きっぱなしになるので、もとにもどすには反対側にあるもう1つの筋肉が縮んで、骨を反対向きに引く必要があります。だから内側と外側の筋肉が対になり、片方が縮むともう片方はゆるむ、と交代ではたらきます。
関節とは何ですか?
関節とは、骨と骨のつなぎ目で、体が曲がるところのことです。骨そのものはかたくて曲がらないので、ひじ・ひざ・かた・指のつけ根などの関節で曲がります。関節があるおかげで、体はいろいろな向きに動くことができます。
頭の骨やろっ骨は、何を守っているの?
頭の骨はやわらかい脳を囲んで守り、胸のろっ骨(骨のかご)は心ぞうや肺を守っています。骨はかたいので、体を支える柱になると同時に、ぶつかったときに中の大事な部分を守るよろいの役目もします。もし骨がなかったら、体はぐにゃっとつぶれて立つこともできません。