小学理科小学6年生地学
土地のつくりと変化|地層・化石・火山と地震をやさしく【小6理科】
小6理科「土地のつくりと変化」を図解でやさしく。土地は層が重なった地層でできていて、下の層ほど古いこと、流れる水や火山のはたらきで層ができること、れき・砂・どろの粒の大きさ、化石が大昔の手がかりになること、火山の噴火や地震で土地が変わることまで、図と例題でわかります。
◎このページのゴール
土地が層の重なった地層でできていること(下ほど古い)、流れる水や火山のはたらきで地層ができること、化石が大昔の手がかりになること、火山や地震で土地が変化することを理解する。
がけや工事のあとの地面を見ると、しまもようになっていることがあります。あれは地層といって、土地がどうやってできたかを教えてくれる「地球の年表」です。むずかしそうに見えますが、つかむコツは「層が重なっている」「下ほど古い」「水か火山でできた」の3つ。図で見れば、すっとわかります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
土地は「地層」でできている(下ほど古い)
がけや切り通しを見ると、色やつぶのちがう層が、何枚も重なっていることがあります。この重なりを地層といいます。地層は、れき・砂・どろ・火山灰などが、下から順につもってできます。
つぶは下から上へつもっていくので、ふつうは下の層ほど古く、上の層ほど新しいです。地層は、ずっと長い年月のあいだに少しずつ積み上がってできた、地球の歴史の記録なのです。
✓理解チェック①
地層は「流れる水」と「火山」でできる
地層のでき方は、大きく2つあります。流れる水のはたらきでできたものと、火山のはたらきでできたものです。
→やり方
- 流れる水でできる地層…川の水が、れき・砂・どろを運び(運ぱん)、海や湖の底につもらせる(たい積)。これが何度もくり返されて層になる。
- 火山でできる地層…火山が噴火して、空からふってきた火山灰などがつもって層になる。
流れる水でできた地層は、つぶの大きさで分かれてつもります。つぶは大きいほど早くしずむので、海に流れこむと、重いれきが岸の近くに、軽いどろが遠くまで運ばれてからしずみます。
つぶの大きさは れき > 砂 > どろ の順。流れる水でできた地層では、れきや砂のつぶは水に流されるあいだに角が取れて丸みをおびています。いっぽう、火山灰のつぶは角ばっていて、ガラスのようなかけらが混じっているのが特ちょうです。
水でできる地層と、火山でできる地層って、見ただけで区別できるの?
ヒントはつぶの形だよ。流れる水で運ばれたれきや砂は、川や海でぶつかりながら転がるうちに角が取れてまるくなる。でも火山灰は、空からふってつもるだけだから角が取れず、角ばったガラスのようなつぶが多いんだ。だから、つぶの形を虫めがねで見ると、「水でできた層」か「火山でできた層」かのヒントになるよ。流れる水のはたらき(運ぱん・たい積)は、小5の「流れる水」で習ったね。あれが地層づくりの正体だよ。
✓理解チェック②
化石は「大昔」を教えてくれる
地層の中からは、ときどき化石が見つかります。化石は、大昔の生物のからだや、生物が生活したあと(足あと・巣など)が、地層の中に残ったものです。
化石からは、いろいろなことが読み取れます。たとえばサンゴの化石が出れば、そこは昔「あたたかくて浅い海」だったとわかります。貝や魚の化石があれば、その層は海や湖の底でできた、という手がかりになります。化石は、その土地の大昔のすがたを教えてくれる「タイムカプセル」なのです。
✓理解チェック③
火山と地震で土地は変化する
土地は、地層がつもるだけでなく、火山の噴火や地震によっても大きく変化します。どちらも、わたしたちのくらしに災害をもたらすことがあります。
火山が噴火すると、火山灰やよう岩が出て、新しい土地ができたり、地形が変わったりします。地震が起きると、地面がずれて段差ができたり、地割れや土地のもち上がり・しずみが起きたりします。火山灰の地層も、こうした火山のはたらきでつもったものです。
火山や地震って、こわい災害のイメージだけど、いいこともあるの?
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
地層は上の層ほど古い/地層は火山だけでできる/化石はただの「古い石」で何の手がかりにもならない
ふつう下の層ほど古い(下から順につもる)。地層は流れる水でも火山でもできる。化石は大昔のようすを教えてくれる手がかり
「上が古いか・下が古いか」は混乱しやすいところ。つぶは下から積み上がるので、下ほど古いと覚えましょう。また、地層は水だけ・火山だけ、ではなく、両方のはたらきでできることもおさえておきます。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:地層の新しい・古い)
ある地層が、上から「砂の層」「どろの層」「れきの層」の順に重なっています。
- いちばん古い層はどれですか。
- この地層は、ふつうどんな順番でできましたか。古いほうから書きましょう。
答えと解説を見る
- れきの層(いちばん下にあるから)
- れきの層 → どろの層 → 砂の層(下から順につもるので、下が古く上が新しい)
つぶは下から積み上がるので、いちばん下の層がいちばん古い、と考えます。
✏️ やってみよう②(標準:水でできた層・つぶの大きさ)
川が海に流れこむところで、れき・砂・どろがしずんでいきます。
- 岸にいちばん近いところにつもるのは、れき・砂・どろのどれですか。
- いちばん沖(遠く)まで運ばれてつもるのはどれですか。
- れき・砂・どろを、つぶの大きい順にならべましょう。
答えと解説を見る
- れき(大きくて重いので、早くしずみ、岸の近くにつもる)
- どろ(小さくて軽いので、流されながら沖まで運ばれてしずむ)
- れき > 砂 > どろ
つぶは大きいほど早くしずむので、大きいれきは岸近く、小さいどろは沖まで運ばれます。
✏️ やってみよう③(応用:手がかりから読み取る)
がけの地層を調べたら、次のことがわかりました。それぞれ何が読み取れますか。
- ある層から、貝やサンゴの化石が見つかった。
- ある層は、角ばったガラスのようなつぶ(火山灰)でできていた。
- れきや砂のつぶが、どれも角が取れてまるくなっていた。
答えと解説を見る
- その層は、昔海(あたたかく浅い海)や湖の底でできた、とわかる。
- その層は、火山の噴火でふってきた火山灰がつもってできた、とわかる。
- つぶが流れる水に運ばれるあいだに角が取れたので、流れる水のはたらきでできた層だとわかる。
化石やつぶの形は、その層が「いつ・どこで・どうやって」できたかを読み解く手がかりになります。
家おうちの方へ
「土地のつくり」のつまずきは、たいてい3か所です。1つめは**「下の層ほど古い」という上下の感覚。つぶは下から積み上がるので「下が古い・上が新しい」と、図でくり返し確認するのが近道です。2つめは地層のでき方**。「流れる水(運ぱん・たい積)」と「火山(火山灰)」の2つでできること、つぶの大きさが れき > 砂 > どろ の順であることを、小5「流れる水」とつなげて整理すると定着します。3つめは化石の意味。「ただの古い石」ではなく「大昔のようすを教える手がかり」だと伝えてください。お住まいの地域のがけや、博物館・地学の展示、近くの火山や地震の歴史を一緒に調べると、防災への意識も自然に育ちます。
土地は、「層が重なってできている(下ほど古い)」「流れる水や火山でできる」「化石が大昔の手がかり」「火山や地震で変化する」——この4つがつながると、地面のしまもようが「地球の年表」として読めるようになります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 土地は、つぶが層になって重なった地層でできている。ふつう下の層ほど古い。
- 地層には、流れる水のはたらき(運ぱん・たい積)でできたものと、火山のはたらき(火山灰)でできたものがある。
- 水の中でつもったつぶの大きさは れき > 砂 > どろ の順。
- 地層の中の化石は、大昔の生物や生活のあとを今に伝える手がかり。
- 火山の噴火や地震によって、土地は大きく変化する(災害にもつながる)。
よくある質問
地層とは何ですか?
地層とは、れき・砂・どろ・火山灰などが層になって重なったものです。がけや工事のあとの地面で、色やつぶのちがう層が何枚も重なって見えることがあります。つぶは下から順につもるので、ふつうは下の層ほど古く、上の層ほど新しいです。
なぜ下の層ほど古いのですか?
つぶ(れき・砂・どろ・火山灰)が、下から上へと順につもっていくからです。先につもった層の上に、あとから来たものが重なっていくので、いちばん下の層がいちばん古く、いちばん上の層がいちばん新しくなります。地層は、長い年月のあいだに少しずつ積み上がった、地球の歴史の記録です。
地層はどうやってできますか?
大きく2つのでき方があります。1つは流れる水のはたらきで、川がれき・砂・どろを運び(運ぱん)、海や湖の底につもらせて(たい積)できます。もう1つは火山のはたらきで、噴火で空からふってきた火山灰などがつもってできます。水で運ばれたつぶの大きさは、れき > 砂 > どろ の順です。
化石からは、どんなことがわかりますか?
化石は、大昔の生物やその生活のあとが地層に残ったもので、その土地の昔のようすを教えてくれます。たとえばサンゴの化石が出れば、そこは昔あたたかくて浅い海だったとわかり、貝や魚の化石があれば、その層が海や湖の底でできた手がかりになります。