小学理科小学6年生生物

生物と環境|食物連鎖・酸素と二酸化炭素のめぐり【小6理科】

小6理科「生物と環境」を図解でやさしく。生き物は「食べる・食べられる」でつながる食物連鎖(出発点は植物)、植物の光合成と生き物の呼吸で酸素と二酸化炭素がめぐるしくみ、人の生活が水・空気・生物にあたえるえいきょうと自然を守る大切さまで、図と例題でわかります。

このページのゴール

生き物が「食べる・食べられる」の関係(食物連鎖)でつながり出発点が植物であること、植物の光合成と生き物の呼吸で酸素と二酸化炭素がめぐること、人の生活が環境にえいきょうすることを理解し、自然を守る大切さを説明できるようになる。

「生き物は、それぞれバラバラに生きているのかな?」——じつは、すべての生き物は**「食べる・食べられる」でつながり、空気や水も生き物の間をめぐって**います。この単元では、生き物どうしのつながりと、酸素・二酸化炭素のめぐりを図で見ていきます。ここがわかると、なぜ「自然を守る」ことが大切なのかも、すっと納得できます。

生き物は「食べる・食べられる」でつながる(食物連鎖)

生き物は、ほかの生き物を食べたり、ほかの生き物に食べられたりして生きています。この「食べる・食べられる」の関係が、くさりのように一本につながったものを**食物連鎖(しょくもつれんさ)**といいます。

食べられる → 食べる植物(イネ・草)草を食べる動物(バッタ)それを食べる動物(カエル)矢印は「食べられる側」から「食べる側」へ

たとえば、イネ(植物)→ バッタ → カエル → ヘビのように、食べる・食べられるの関係が一本につながります。矢印は、いつも**「食べられる側」から「食べる側」**へ向けてかきます。エネルギー(養分)が、その向きに受けわたされていくからです。

理解チェック①

食物連鎖の出発点は、いつも植物

食物連鎖をずっとたどっていくと、出発点はいつも植物にたどりつきます。なぜなら、植物だけが自分で養分を作れるからです。動物は、自分で養分を作れないので、植物や、植物を食べた動物を食べて生きています。

数のつり合い(ピラミッド)肉食動物草を食べる動物植物(自分で養分を作る)下ほど数が多い・土台は植物

ふつう、食べられる側ほど数が多く、食べる側ほど数が少なくなります。だから図にすると、植物を土台にしたピラミッド(三角形)の形になります。この数のつり合いがとれているおかげで、生き物全体のくらしが続いていきます。

セナちゃんのアイコン
セナ

どうして食物連鎖の出発点は、ぜったいに植物なの? 動物から始まってもよさそうなのに。

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

いいところに気づいたね。植物は、日光を浴びて自分で養分(でんぷん)を作れるんだ。これを光合成というよ。でも動物は、自分で養分を作れない。だから植物を食べたり、植物を食べた動物を食べたりするしかないんだ。つまり、すべての養分のもとをたどると、自分で作れる植物にたどりつく。だから出発点はいつも植物なんだよ。

理解チェック②

酸素と二酸化炭素が「めぐる」

生き物と空気も、つながってめぐっています。カギになるのが、植物の光合成と、生き物の呼吸です。この2つは、ちょうど反対のはたらきをします。

やり方

  • 植物の光合成(日光が当たるとき)…二酸化炭素を取り入れて、酸素を出す
  • 生き物の呼吸(動物も植物も、いつも)…酸素を取り入れて、二酸化炭素を出す
酸素と二酸化炭素はめぐる日光植物光合成CO₂を吸う・O₂を出す動物(呼吸)O₂を吸う・CO₂を出す酸素 O₂二酸化炭素 CO₂

植物が出した酸素を動物が吸い、動物が出した二酸化炭素を植物が取り入れる。こうして、酸素と二酸化炭素は、生き物と空気の間をぐるぐるめぐっています。だから、地球の空気の酸素はなくならず、ずっとたもたれているのです。

コツ

ちゅういしたいのは、植物も呼吸をしていること。植物は、日光が当たるときは光合成(酸素を出す)のほうが大きく、夜などは呼吸(酸素を吸う)だけをします。「植物=酸素を出すだけ」ではなく、呼吸もしていると覚えておきましょう。

理解チェック③

人の生活と環境(自然を守る)

人もまた、生き物のひとつとして、水・空気・ほかの生き物とつながって生きています。だから、人の生活のしかたは、まわりの環境に大きなえいきょうをあたえます。

人と環境はつながっている空気生物受け取り、えいきょうもあたえる(両向き)

人は環境から、きれいな水や空気、食べ物(生き物)を受け取っています。でも、ごみや排水で水をよごしたり、二酸化炭素を出しすぎたり、森を切りすぎたりすると、その環境をこわしてしまいます。環境がこわれると、めぐりがくずれ、たくさんの生き物(人もふくむ)がこまります。

iメモ

だから、自然を守り、めぐりをこわさないようにすることが大切です。水をむだにしない、ごみを減らす・分別する、緑を大切にする——一人ひとりの行動が、環境を未来へ続けていく(持続可能にする)ことにつながります。

理解チェック④

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

食物連鎖の出発点を動物だと思う/**「強い動物がいちばん多い」**と考える

正しい

出発点はいつも植物(自分で養分を作れる)。数は食べられる側ほど多く、植物を土台にしたピラミッドの形になる

もう一つ注意。「植物は酸素を出すだけ」「酸素と二酸化炭素は別々で関係ない」と思いがちですが、植物も呼吸をしているし、酸素と二酸化炭素は光合成と呼吸でめぐっています。出す気体を、おたがいに使い合っているのです。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:食物連鎖の向き)

「イネ」「バッタ」「カエル」の3つを、食物連鎖の順にならべます。

  1. 食べられる側から食べる側へ、正しい順にならべましょう。
  2. この食物連鎖の出発点(はじまり)はどれですか。
答えと解説を見る
  1. イネ → バッタ → カエル(イネがバッタに食べられ、バッタがカエルに食べられる)
  2. イネ(植物)。植物は自分で養分を作れるので、食物連鎖の出発点になります。

矢印は、いつも「食べられる側 → 食べる側」へ向けてかきます。

✏️ やってみよう②(標準:酸素と二酸化炭素のめぐり)

光合成と呼吸について答えましょう。

  1. 植物が光合成をするとき、取り入れる気体と出す気体は、それぞれ何ですか。
  2. 動物が呼吸をするとき、取り入れる気体と出す気体は、それぞれ何ですか。
答えと解説を見る
  1. 取り入れる気体=二酸化炭素、出す気体=酸素
  2. 取り入れる気体=酸素、出す気体=二酸化炭素

光合成と呼吸はちょうど反対のはたらき。植物が出した酸素を動物が使い、動物が出した二酸化炭素を植物が使って、めぐっています。

✏️ やってみよう③(応用:めぐりと自然を守る)

次の文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけ、まちがいは理由も書きましょう。

  1. 「植物は酸素を出すだけで、呼吸はしない」
  2. 「人の生活は、水や空気や生き物の環境に大きなえいきょうをあたえる」
  3. 「食物連鎖では、肉食動物がいちばん数が多い」
答えと解説を見る
  1. ×…植物も呼吸をしています。日光が当たるときは光合成のほうが大きいだけで、呼吸もしています。
  2. …人も生き物のひとつで、環境とつながっています。だから自然を守ることが大切です。
  3. ×…ふつう、食べられる側(植物や草を食べる動物)ほど数が多く、肉食動物はいちばん少なくなります(ピラミッドの形)。

おうちの方へ

「生物と環境」のつまずきは、たいてい2か所です。1つは食物連鎖の出発点。「いちばん強い動物が頂点」というイメージから、出発点を動物だと思いがちですが、自分で養分を作れる植物が出発点だと押さえれば一気に整理できます。矢印を「食べられる側→食べる側」で書く練習をすると向きの混乱も減ります。もう1つは酸素と二酸化炭素のめぐり。「植物は酸素を出すだけ」と覚えてしまう子が多いので、植物も呼吸をしていること、光合成と呼吸が反対のはたらきであることを、図でセットにして見せてください。身近な森・川・食べ物の話とつなげると、「自然を守る」理由まで自然に納得します。さらにくわしくは中学の光合成へつながります。

生き物は「食べる・食べられる」でひとつながり(出発点は植物)、酸素と二酸化炭素は「光合成と呼吸」でめぐる——この2つがつながると、自然がひとつの大きなしくみで動いていることが見えてきます。だからこそ、その流れをこわさない「自然を守る」行動が大切なのです。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 生き物は「食べる・食べられる」の関係でひとつながり = 食物連鎖
  • 食物連鎖の出発点はいつも植物(自分で養分を作れるから)。
  • 植物は光合成で酸素を出し二酸化炭素を取り入れる。生き物の呼吸はその逆
  • だから酸素と二酸化炭素は、生き物と空気の間をめぐっている
  • 人の生活は水・空気・生物の環境にえいきょうする。だから自然を守ることが大切。

よくある質問

食物連鎖とは何ですか?

食物連鎖とは、生き物どうしの「食べる・食べられる」の関係が、くさりのように一本につながったもののことです。たとえばイネ(植物)→バッタ→カエル→ヘビのようにつながります。矢印はいつも「食べられる側」から「食べる側」へ向かい、その向きにエネルギー(養分)が受けわたされていきます。

なぜ食物連鎖の出発点は、いつも植物なのですか?

植物だけが、日光を浴びて自分で養分(でんぷん)を作れるからです。このはたらきを光合成といいます。動物は自分で養分を作れないので、植物や、植物を食べた動物を食べて生きています。だから養分のもとをたどると、いつも自分で作れる植物にたどりつきます。

酸素と二酸化炭素は、どのようにめぐっているのですか?

植物の光合成と、生き物の呼吸が、ちょうど反対のはたらきをすることでめぐっています。植物は光合成で二酸化炭素を取り入れて酸素を出し、動物や植物は呼吸で酸素を取り入れて二酸化炭素を出します。植物が出した酸素を動物が吸い、動物が出した二酸化炭素を植物が取り入れて、生き物と空気の間をぐるぐるめぐっています。

植物は酸素を出すだけなのですか?

いいえ、植物も呼吸をしています。日光が当たるときは光合成(酸素を出す)のほうが大きいので酸素を多く出しますが、夜などは呼吸(酸素を吸う)だけをしています。「植物は酸素を出すだけ」ではなく、呼吸もしていると覚えておきましょう。

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