小学理科小学6年生生物
植物のつくりとはたらき|光合成・蒸散・呼吸をやさしく【小6理科】
小6理科「植物のつくりとはたらき」を図解でやさしく。葉に日光が当たるとでんぷん(養分)ができる光合成、根から吸った水が道管を通り葉の気こうから出ていく蒸散、植物も酸素を取り入れる呼吸まで、ヨウ素液の色や水の通り道の図と例題でわかります。中1の光合成へつながります。
◎このページのゴール
葉に日光が当たるとでんぷんができること(光合成)、根から吸った水が道管を通り葉の気こうから蒸散すること、植物も呼吸していることを理解し、図でしくみを説明できるようになる。
「植物は水だけで大きくなるの?」「ごはん(養分)はどこから?」——じつは植物は、自分で養分(でんぷん)を作って生きています。そのカギは葉と日光。この単元では、葉ででんぷんを作る「光合成」、水を運んで葉から出す「蒸散」、植物の「呼吸」を、図で見てわかっていきます。
どこでつまずいた?
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葉に日光が当たると、でんぷんができる(光合成)
植物の葉に日光が当たると、葉の中ででんぷん(養分)が作られます。このはたらきを光合成といいます。このとき、空気中の二酸化炭素と根から吸った水を材料にして、酸素を出します。
でんぷんができたかどうかは、ヨウ素液で確かめます。でんぷんにヨウ素液をつけると、青むらさき色に変わります。日光に当てた葉は青むらさきになり、日光に当てなかった葉(アルミはくでおおった部分)は色が変わりません。だから「日光が当たった葉にだけでんぷんができた」とわかります。
光合成は、植物が自分で養分を作るしくみです。植物は動物のように外からごはんを食べなくても、葉と日光があれば、自分ででんぷんを作って生きていけるのです。
✓理解チェック①
水の通り道と、葉から出ていく水(蒸散)
根から吸い上げた水は、くきの中の細い管道管を通って、葉やくき全体へ運ばれます。そして、運ばれた水のほとんどは、葉の小さな穴から水じょう気になって空気中へ出ていきます。このはたらきを蒸散といいます。水の出ていく葉の小さな穴を気こうといいます。
水の流れは「根(吸う)→ くきの道管(運ぶ)→ 葉(気こうから出す)」の一方通行です。葉にふくろをかぶせてしばらく置くと、ふくろの内側に水てきがつきます。これは、気こうから出た水じょう気が冷えて水にもどったもの。葉から水が出ているという、蒸散の証拠です。
せっかく吸った水を、葉からどんどん出しちゃうの? もったいなくない?
いい所に気づいたね。蒸散にはちゃんと役目があるんだ。葉から水が出ていくことで、根は新しい水をどんどん吸い上げられる。ストローの先から水が出れば、後ろから水が引っぱられてくるのと似ているよ。それに、暑い日に水が水じょう気になって出ていくと、葉のまわりの温度が下がる。人が汗をかいて涼しくなるのと同じで、蒸散は植物にとって大切なはたらきなんだ。
✓理解チェック②
植物も「呼吸」をしている
植物は光合成をするだけでなく、動物と同じように呼吸もしています。呼吸は、酸素を取り入れて、二酸化炭素を出すはたらきで、昼も夜も、一日中行われています。
光合成と呼吸は、気体の出入りがちょうど反対です。光合成は「二酸化炭素を取り入れ、酸素を出す」、呼吸は「酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す」。昼は日光があるので光合成のほうがさかんで、全体として見ると酸素を多く出します。夜は日光がなく光合成ができないので、呼吸だけをしています。
✓理解チェック③
よくある間違い
✕よくある間違い
「植物は光合成だけ」「呼吸は動物だけ」と思ってしまう。また、根から吸った水を「葉でぜんぶ使いきる」と思ってしまう
植物も呼吸している(一日中、酸素を取り入れ二酸化炭素を出す)。吸った水のほとんどは葉の気こうから水じょう気として出ていく(蒸散)
ポイントは2つ。①光合成と呼吸は両方している(昼は光合成のほうがさかん)。②水は葉で使いきるのではなく、多くは蒸散で空気中へ出ていく。光合成・蒸散・呼吸の3つを、それぞれ別のはたらきとして区別しましょう。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:光合成のしくみ)
葉ででんぷんができるか調べる実験について答えましょう。
- 葉に日光が当たると、葉の中で作られる養分は何ですか。
- でんぷんができたかどうかを調べる薬品は何ですか。また、でんぷんがあると何色に変わりますか。
答えと解説を見る
- でんぷん(二酸化炭素と水を材料に、日光のエネルギーで作られる)
- ヨウ素液。でんぷんがあると 青むらさき色に変わる。
日光に当てた葉だけが青むらさきになり、アルミはくでおおった部分は変わらないので、「日光が当たるとでんぷんができる」とわかります。
✏️ やってみよう②(標準:水の通り道と蒸散)
水を入れたびんにホウセンカをさし、葉のついた枝にとうめいなふくろをかぶせて日なたに置きました。
- 根から吸った水は、くきの中の何という管を通りますか。
- しばらくすると、ふくろの内側に水てきがつきました。この水てきはどこから出たものですか。また、このはたらきを何といいますか。
答えと解説を見る
- 道管(くきの中で水を運ぶ管)
- 葉の気こうから出た水じょう気が冷えて水てきになったもの。このはたらきを 蒸散 という。
水は「根(吸う)→ 道管(運ぶ)→ 葉の気こう(出す)」と運ばれます。ふくろの水てきは、葉から水が出ている証拠です。
✏️ やってみよう③(応用:光合成と呼吸の区別)
つぎの文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。
- 「植物は光合成はするが、呼吸はしない」
- 「呼吸は、酸素を取り入れて二酸化炭素を出すはたらきである」
- 「夜の植物は、日光がないので光合成ができず、呼吸だけをしている」
答えと解説を見る
- ×…植物も呼吸している。昼は光合成のほうがさかんだが、呼吸も一日中している。
- ◯…呼吸は酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すはたらき(光合成とは反対向き)。
- ◯…夜は日光がないので光合成ができず、呼吸だけをしている。
「植物=光合成だけ」ではありません。光合成・蒸散・呼吸を、別々のはたらきとして区別できれば合格です。
家おうちの方へ
この単元のつまずきは、おもに2つです。1つは**「植物は呼吸しない」という思いこみ**。植物も動物と同じく一日中呼吸していて、昼は光合成のほうがさかんなので酸素を多く出している、と整理すると混乱が消えます。もう1つは光合成・蒸散・呼吸の混同。「光合成=日光ででんぷんと酸素を作る」「蒸散=葉から水じょう気を出す」「呼吸=酸素を取り入れ二酸化炭素を出す」と、3つを別のはたらきとして言葉で言えるようにしてあげてください。家の観葉植物の葉にとうめいなふくろをかぶせて水てき(蒸散)を見せたり、ジャガイモやごはん(でんぷん)にうすめたヨウ素液をたらして青むらさきになるのを見せると、一気に納得します。この内容は中学の光合成に直接つながります。
植物のはたらきは「光合成(葉で日光ででんぷんを作る)」「蒸散(葉から水じょう気を出す)」「呼吸(酸素を取り入れ二酸化炭素を出す)」の3つ。それぞれを区別できれば、植物の生き方が見えてきます。この土台が、中学の理科へとまっすぐつながります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 葉に日光が当たるとでんぷん(養分)ができる = 光合成。
- 光合成では二酸化炭素と水を材料に、酸素を出す。でんぷんはヨウ素液で青むらさきに変わって確かめる。
- 根から吸った水は、くきの道管を通って全体へ運ばれる。
- 水はおもに葉の小さな穴気こうから水じょう気として出ていく = 蒸散。
- 植物も呼吸をしている(酸素を取り入れ二酸化炭素を出す)。昼は光合成のほうがさかん。
よくある質問
光合成とは何ですか?
光合成とは、植物の葉に日光が当たると、葉の中ででんぷん(養分)が作られるはたらきのことです。このとき、空気中の二酸化炭素と根から吸った水を材料にして、酸素を出します。光合成は、植物が自分で養分を作るしくみです。
なぜ植物は、せっかく吸った水を葉から出す(蒸散する)のですか?
葉から水が出ていくことで、根が新しい水をどんどん吸い上げられるようになるからです。ストローの先から水が出れば、後ろから水が引っぱられてくるのと同じしくみです。また、暑い日に水が水じょう気になって出ていくと、葉のまわりの温度が下がります。人が汗をかいて涼しくなるのと同じで、蒸散は植物にとって大切なはたらきです。
植物も呼吸をしているのですか?
はい、植物も動物と同じように、酸素を取り入れて二酸化炭素を出す呼吸を、一日中しています。光合成と呼吸は気体の出入りがちょうど反対で、昼は日光があるので光合成のほうがさかんです。「植物は光合成だけ」ではなく、光合成・蒸散・呼吸の3つを別のはたらきとして区別しましょう。
葉ででんぷんができたことは、どうやって確かめますか?
ヨウ素液を使って確かめます。でんぷんにヨウ素液をつけると、青むらさき色に変わります。日光に当てた葉は青むらさきになり、アルミはくでおおって日光を当てなかった葉は色が変わらないので、日光が当たった葉にだけでんぷんができたとわかります。