帯分数のたし算・ひき算
整数のまじった帯分数のたし算ひき算を、2つのやり方で解説。つまずきやすい「くり上がり・くり下がり(整数から1を借りる)」も図でわかります。
◎このページのゴール
帯分数のたし算・ひき算を、くり上がり・くり下がりもふくめて計算できるようになる。
121 のように整数と分数がくっついた数を帯分数といいます。計算じたいはこれまでと同じですが、「くり上がり」と「くり下がり」でつまずきやすいところ。2つのやり方を知っておけば、どんな問題も乗りこえられます。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
まず確認:帯分数 ⇄ 仮分数
帯分数と仮分数は、同じ大きさの別の書き方です。自由に行き来できると計算が楽になります。
121=2337=231
- 帯分数→仮分数: 整数×分母+分子。例)231=32×3+1=37
- 仮分数→帯分数: 分子÷分母の「商」が整数、「あまり」が分子。例)37=7÷3=2あまり1→231
✓理解チェック①
たし算:2つのやり方
やり方A:整数どうし・分数どうしで分ける
141+221 なら、整数(1+2)と分数(41+21)を別々に計算してから合わせます。
141+221=(1+2)+(41+42)=3+43=343
✓くり上がりに注意
分数部分が1以上になったら、整数へくり上げます。
例)132+32=1+34=1+131=231
やり方B:全部 仮分数に直す
迷ったらこちらが確実。帯分数をすべて仮分数にしてから、いつものたし算をします。
141+221=45+25=45+410=415=343
セナ 2つもやり方があると、どっちを使えばいいか迷っちゃう…
ホクト先生 数が小さいときはA(分けるやり方)が速い。くり上がり・くり下がりで混乱しそうなときはB(仮分数)が安全。慣れたら使い分けよう。
ひき算のヤマ場:くり下がり
341−143 をやってみましょう。分数部分が 41−43 で引けません。こんなときは整数から1を借ります。
1=44 を借りてくると、341=244+41=245。これなら引けます。
341−143=245−143=(2−1)+(45−43)=1+42=121
✓借りる数は「分母ぶん」
整数から1を借りるとき、その1は 分母/分母(この例では 44)として分数部分にたします。ここがくり下がりの最大のコツです。混乱したら、最初から仮分数に直してしまえば借りる必要はありません。
1個分(=4/4)を借りて、4/4 + 1/4 = 5/4 にする
✓理解チェック②
どちらのやり方を選ぶ?
i迷ったときの目安
- 数が小さい・くり上がりくり下がりがない → **A(整数と分数で分ける)**が速い
- くり上がり・くり下がりがある・混乱しそう → **B(全部 仮分数に直す)**が安全確実
どちらで解いても答えは同じです。テストでミスを減らしたいときは、思い切ってBに統一するのもおすすめです。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:くり上がり・くり下がりなしのたし算ひき算)
整数どうし・分数どうしで計算してみましょう。
- 131+21
- 252+1103
答えと解説を見る
- 整数1はそのまま、分数 31+21=62+63=65 → 165(確かめ:分数部分 65 は1未満なのでくり上がりなし ◎)
- 整数 2+1=3、分数 104+103=107 → 3107(確かめ:107 は1未満なのでくり上がりなし ◎)
✏️ やってみよう②(標準:くり下がりのあるひき算)
分数部分が引けないときは、整数から1を借ります。
- 341−143
- 261−32
答えと解説を見る
- 41−43 は引けないので1(=44)を借りて 245−143=142=121(確かめ:121+143=245=341 でもとに戻る ◎)
- 261−32=261−64。引けないので1(=66)を借りて 167−64=163=121(確かめ:121+32=163+64=167=261 でもとに戻る ◎)
✏️ やってみよう③(応用:身近な場面で帯分数の計算)
身のまわりの量を、帯分数の計算で考えましょう。
- 家から公園まで 121 km 歩き、公園から駅まで 243 km 歩きました。全部で何 km?
- ジュースが 341 L あります。121 L 飲みました。のこりは何 L?
答えと解説を見る
- 121+243=142+243=3+45=3+141=441。全部で 441 km(確かめ:441−243=345−243=142=121 で歩いた分に戻る ◎)
- 341−121=341−142。引けないので1を借りて 245−142=143。のこりは 143 L(確かめ:143+121=143+142=245=341 でもとに戻る ◎)
家おうちの方へ
帯分数のひき算(くり下がり)は、小5の分数で最後に残る難所です。「整数から1を借りる、その1は分母と同じ数の分数になる」——ここだけは図で一度しっかり見せてあげてください。それでも混乱するお子さんには、すべて仮分数に直す方法を1つの型として決めてしまうと、ミスが激減します。
おつかれさまでした! これで小5「分数」の山場(約分・通分・たし算・ひき算・帯分数)は完全攻略です。わからなくなったら、いつでもこのページ群に戻ってきてくださいね。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 帯分数の計算は ①整数と分数に分ける か ②仮分数に直す の2通り。
- 分数部分が1をこえたら、整数へくり上げる。
- 分数部分が引けないときは、整数から1を借りる(1=分母/分母)。
- 迷ったら「全部 仮分数に直す」と確実。
よくある質問
帯分数のたし算・ひき算は、どうやって計算しますか?
やり方は2つあり、①整数どうし・分数どうしに分けて計算する、②全部仮分数に直してから計算する、のどちらでも解けます。たとえば 1と4分の1 + 2と2分の1 は、整数(1+2=3)と分数(4分の1+4分の2=4分の3)を別々に計算して 3と4分の3。くり上がり・くり下がりで混乱しそうなときは、全部仮分数に直すやり方が確実です。
なぜ整数から1を借りると、引けなかった分数が引けるようになるの?
借りた1を「分母分の分母」の形に着替えさせて、分数部分にたせるからです。たとえば 3と4分の1 − 1と4分の3 は、分数部分の 4分の1−4分の3 がそのままでは引けません。そこで整数の3から1(=4分の4)を借りると、3と4分の1 は 2と4分の5 になり、4分の5−4分の3=4分の2 と引けるようになります。整数のひき算のくり下がりと同じ考え方です。
帯分数と仮分数は、どうやって直し合いますか?
帯分数から仮分数へは「整数×分母+分子」を新しい分子にします(2と3分の1 → 2×3+1=7 で 3分の7)。仮分数から帯分数へは「分子÷分母」の商が整数、あまりが分子になります(3分の7 → 7÷3=2 あまり 1 で 2と3分の1)。同じ大きさの別の書き方なので、自由に行き来できると計算が楽になります。
「分けて計算」と「仮分数に直す」、どちらのやり方を使えばいいですか?
数が小さくて、くり上がり・くり下がりがないときは、整数と分数に分けるやり方が速いです。くり上がり・くり下がりがあって混乱しそうなときは、全部仮分数に直すやり方が安全確実です。どちらで解いても答えは同じなので、テストでミスを減らしたいときは仮分数のやり方に統一するのもおすすめです。
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