帯分数のたし算・ひき算

整数のまじった帯分数のたし算ひき算を、2つのやり方で解説。つまずきやすい「くり上がり・くり下がり(整数から1を借りる)」も図でわかります。

このページのゴール

帯分数のたし算・ひき算を、くり上がり・くり下がりもふくめて計算できるようになる。

1121\dfrac12 のように整数と分数がくっついた数を帯分数といいます。計算じたいはこれまでと同じですが、「くり上がり」と「くり下がり」でつまずきやすいところ。2つのやり方を知っておけば、どんな問題も乗りこえられます。

まず確認:帯分数 ⇄ 仮分数

帯分数と仮分数は、同じ大きさの別の書き方です。自由に行き来できると計算が楽になります。

112=3273=2131\dfrac12=\dfrac{3}{2}\qquad \dfrac{7}{3}=2\dfrac13

  • 帯分数→仮分数: 整数×分母+分子。例)213=2×3+13=732\dfrac13=\dfrac{2\times3+1}{3}=\dfrac{7}{3}
  • 仮分数→帯分数: 分子÷分母の「商」が整数、「あまり」が分子。例)73=7÷3=2\dfrac{7}{3}=7\div3=2\,あまり1213\,1\to2\dfrac13

理解チェック①

たし算:2つのやり方

やり方A:整数どうし・分数どうしで分ける

114+2121\dfrac14+2\dfrac12 なら、整数(1+21+2)と分数(14+12\dfrac14+\dfrac12)を別々に計算してから合わせます。

114+212=(1+2)+(14+24)=3+34=3341\dfrac14+2\dfrac12=(1+2)+\left(\dfrac14+\dfrac24\right)=3+\dfrac34=3\dfrac34

くり上がりに注意

分数部分が1以上になったら、整数へくり上げます。
例)123+23=1+43=1+113=2131\dfrac23+\dfrac23=1+\dfrac43=1+1\dfrac13=2\dfrac13

やり方B:全部 仮分数に直す

迷ったらこちらが確実。帯分数をすべて仮分数にしてから、いつものたし算をします。

114+212=54+52=54+104=154=3341\dfrac14+2\dfrac12=\dfrac54+\dfrac52=\dfrac54+\dfrac{10}{4}=\dfrac{15}{4}=3\dfrac34

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セナ

2つもやり方があると、どっちを使えばいいか迷っちゃう…

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ホクト先生

数が小さいときはA(分けるやり方)が速い。くり上がり・くり下がりで混乱しそうなときはB(仮分数)が安全。慣れたら使い分けよう。

ひき算のヤマ場:くり下がり

3141343\dfrac14-1\dfrac34 をやってみましょう。分数部分が 1434\dfrac14-\dfrac34引けません。こんなときは整数から1を借ります

1=441=\dfrac44 を借りてくると、314=244+14=2543\dfrac14=2\dfrac{4}{4}+\dfrac14=2\dfrac{5}{4}。これなら引けます。

314134=254134=(21)+(5434)=1+24=1123\dfrac14-1\dfrac34=2\dfrac54-1\dfrac34=(2-1)+\left(\dfrac54-\dfrac34\right)=1+\dfrac24=1\dfrac12

借りる数は「分母ぶん」

整数から1を借りるとき、その1は 分母/分母(この例では 44\dfrac44)として分数部分にたします。ここがくり下がりの最大のコツです。混乱したら、最初から仮分数に直してしまえば借りる必要はありません。

1個分(=4/4)を借りて、4/4 + 1/4 = 5/4 にする

理解チェック②

どちらのやり方を選ぶ?

i迷ったときの目安

  • 数が小さい・くり上がりくり下がりがない → **A(整数と分数で分ける)**が速い
  • くり上がり・くり下がりがある・混乱しそう → **B(全部 仮分数に直す)**が安全確実

どちらで解いても答えは同じです。テストでミスを減らしたいときは、思い切ってBに統一するのもおすすめです。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう(練習問題)

次を計算しましょう(約分まで仕上げてね)。

  1. 113+121\dfrac13+\dfrac12
  2. 225+13102\dfrac25+1\dfrac{3}{10}
  3. 3141343\dfrac14-1\dfrac34
  4. 216232\dfrac16-\dfrac23
答えと解説を見る
  1. 1+(26+36)=1561+\left(\dfrac26+\dfrac36\right)=1\dfrac56
  2. 整数 2+1=32+1=3、分数 410+310=710\dfrac{4}{10}+\dfrac{3}{10}=\dfrac{7}{10}37103\dfrac{7}{10}
  3. 1を借りて 254134=124=1122\dfrac54-1\dfrac34=1\dfrac24=1\dfrac12
  4. 21623=216462\dfrac16-\dfrac23=2\dfrac16-\dfrac46。引けないので1を借りて 17646=136=1121\dfrac76-\dfrac46=1\dfrac36=1\dfrac12

おうちの方へ

帯分数のひき算(くり下がり)は、小5の分数で最後に残る難所です。「整数から1を借りる、その1は分母と同じ数の分数になる」——ここだけは図で一度しっかり見せてあげてください。それでも混乱するお子さんには、すべて仮分数に直す方法を1つの型として決めてしまうと、ミスが激減します。

おつかれさまでした! これで小5「分数」の山場(約分・通分・たし算・ひき算・帯分数)は完全攻略です。わからなくなったら、いつでもこのページ群に戻ってきてくださいね。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 帯分数の計算は ①整数と分数に分ける②仮分数に直す の2通り。
  • 分数部分が1をこえたら、整数へくり上げる
  • 分数部分が引けないときは、整数から1を借りる(1=分母/分母)。
  • 迷ったら「全部 仮分数に直す」と確実。
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