分母のちがう分数のたし算

異分母分数のたし算を「通分して分子をたす」3ステップでわかりやすく。最大のミス「分母どうしもたす」を図でしっかり防ぎます。

このページのゴール

分母のちがう分数のたし算を、通分して正しく計算できるようになる。

12+13\dfrac12+\dfrac13 はいくつ? 「25\dfrac{2}{5}!」と答えたくなりますが、それは大きな落とし穴。正しくは 56\dfrac56 です。ここでは、まちがえずに計算できる順番をしっかり身につけます。

たし算は3ステップ

やり方

  1. 通分して、分母をそろえる
  2. 分母はそのまま、分子だけたす
  3. 約分できたら約分する(仮分数なら帯分数にしてもOK)

12+13\dfrac12+\dfrac13 をやってみます。2と3の最小公倍数は6なので通分して、

12+13=36+26=3+26=56\dfrac12+\dfrac13=\dfrac36+\dfrac26=\dfrac{3+2}{6}=\dfrac{5}{6}

分母の6はそろえた数のまま。分子の 3+23+2 だけたします。

どうして分母どうしをたさないの?

分母は「1ピースの大きさ」を表しているだけで、個数ではありません。たし算で数えるのは「ピースが何個あるか」=分子です。

3/6(青3つ)+ 2/6(オレンジ2つ)= 5/6

同じ大きさの「6分の1ピース」が、3個+2個で5個。だから 56\dfrac56分母(ピースの大きさ)は変わらず6のままです。

セナちゃんのアイコン
セナ

あ! 分母をたすと「ピースの大きさ」を足しちゃうことになるんだ。だから変なんだね。

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そのとおり。12+13=25\dfrac12+\dfrac13=\dfrac{2}{5} だと、答えが 12\dfrac12 より小さくなっちゃう。明らかにおかしいよね。

理解チェック①

仕上げ:約分を忘れない

たし算の答えは、約分できることがよくあります。最後に「もうわれる数はない?」と確認しましょう。

14+14=24=12\dfrac{1}{4}+\dfrac{1}{4}=\dfrac{2}{4}=\dfrac{1}{2}

24\dfrac24 で止めず、12\dfrac12 まで約分して完成です。

理解チェック②

答えが仮分数になったら

分子が分母より大きくなったら(仮分数)、帯分数に直してもかまいません(どちらも正解)。

34+12=34+24=54=114\dfrac34+\dfrac12=\dfrac34+\dfrac24=\dfrac54=1\dfrac14

くわしい帯分数のあつかいは、このあとの「帯分数のたし算・ひき算」で練習します。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:通分してたす)

次を計算しましょう。

  1. 13+14\dfrac13+\dfrac14
  2. 12+16\dfrac12+\dfrac16
答えと解説を見る
  1. 最小公倍数12で通分 → 412+312=712\dfrac{4}{12}+\dfrac{3}{12}=\dfrac{7}{12}(確かめ:7と12を同時にわれる数はないのでこれで完成 ◎)
  2. 最小公倍数6で通分 → 36+16=46=23\dfrac{3}{6}+\dfrac{1}{6}=\dfrac{4}{6}=\dfrac{2}{3}(約分。確かめ:23\dfrac23 は2と3を同時にわれない ◎)

✏️ やってみよう②(標準:約分・仮分数まで仕上げる)

最後に約分や帯分数まで仕上げましょう。

  1. 25+310\dfrac25+\dfrac{3}{10}
  2. 34+38\dfrac34+\dfrac38
答えと解説を見る
  1. 最小公倍数10で通分 → 410+310=710\dfrac{4}{10}+\dfrac{3}{10}=\dfrac{7}{10}(確かめ:7と10を同時にわれる数はない ◎)
  2. 最小公倍数8で通分 → 68+38=98=118\dfrac{6}{8}+\dfrac{3}{8}=\dfrac{9}{8}=1\dfrac18(仮分数→帯分数。確かめ:9÷8=19\div8=1 あまり 11 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:身近な場面でたす)

身のまわりのたし算を、分数のたし算で考えましょう。

  1. ホットケーキを作るのに、牛乳を 12\dfrac12 カップ入れ、あとから 14\dfrac14 カップ足しました。合わせて何カップ?
  2. 月曜は 14\dfrac14 時間、火曜は 13\dfrac13 時間、読書をしました。2日合わせて何時間?
答えと解説を見る
  1. 12+14=24+14=34\dfrac12+\dfrac14=\dfrac24+\dfrac14=\dfrac34。合わせて 34\dfrac34 カップ(確かめ:34\dfrac34 にあと 14\dfrac14 で1カップ。半分よりは多い ◎)
  2. 14+13=312+412=712\dfrac14+\dfrac13=\dfrac{3}{12}+\dfrac{4}{12}=\dfrac{7}{12}。2日で 712\dfrac{7}{12} 時間(確かめ:7と12を同時にわれる数はない。712\dfrac{7}{12} は半分の 612\dfrac{6}{12} より少し多い ◎)

おうちの方へ

12+13=25\dfrac12+\dfrac13=\dfrac25」は、ほぼすべての子が一度は通る間違いです。叱る必要はありません。図で「ピースの大きさ(分母)はたさない、個数(分子)だけ数える」と一度納得できれば、ぐっと定着します。

次はひき算。流れはたし算とまったく同じ「通分してから引くだけ」です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 分母のちがう分数のたし算は ①通分 → ②分子をたす → ③約分
  • 分母どうしはたさない! 分母はそろえた数のまま。
  • 答えが約分できるときは、最後に必ず約分する。
  • 仮分数になったら帯分数に直してもよい。

よくある質問

分母のちがう分数のたし算は、どうやって計算するの?

①通分して分母をそろえる → ②分母はそのまま、分子だけたす → ③約分できたら約分する、の3ステップです。たとえば 2分の1(1/2)+3分の1(1/3)は、分母を6にそろえて 6分の3+6分の2=6分の5。分母の6はそろえた数のままで、分子の3+2だけをたします。

どうして分母どうしをたしてはいけないの?

分母は「1ピースの大きさ」を表しているだけで、個数ではないからです。たし算で数えるのは「ピースが何個あるか」=分子のほう。もし 1/2+1/3=2/5 とすると、答えが 1/2 より小さくなってしまい、明らかにおかしいですね。同じ大きさのピースにそろえて(通分して)、個数だけをたします。

分数のたし算の答えは、どこまで仕上げればいいの?

約分できるところまで仕上げます。たとえば 1/4+1/4=4分の2(2/4)で止めず、2分の1(1/2)まで約分して完成です。最後に「もうわれる数はない?」と確認するくせをつけましょう。

答えが仮分数になったらどうするの?

帯分数に直してもかまいませんし、仮分数のままでも正解です。たとえば 3/4+1/2=4分の5(5/4)=1と4分の1。分子が分母より大きくなったら、場面に合わせて直しやすいほうで答えましょう。

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