分母のちがう分数のたし算
異分母分数のたし算を「通分して分子をたす」3ステップでわかりやすく。最大のミス「分母どうしもたす」を図でしっかり防ぎます。
◎このページのゴール
分母のちがう分数のたし算を、通分して正しく計算できるようになる。
21+31 はいくつ? 「52!」と答えたくなりますが、それは大きな落とし穴。正しくは 65 です。ここでは、まちがえずに計算できる順番をしっかり身につけます。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
たし算は3ステップ
→やり方
- 通分して、分母をそろえる
- 分母はそのまま、分子だけたす
- 約分できたら約分する(仮分数なら帯分数にしてもOK)
21+31 をやってみます。2と3の最小公倍数は6なので通分して、
21+31=63+62=63+2=65
分母の6はそろえた数のまま。分子の 3+2 だけたします。
どうして分母どうしをたさないの?
分母は「1ピースの大きさ」を表しているだけで、個数ではありません。たし算で数えるのは「ピースが何個あるか」=分子です。
3/6(青3つ)+ 2/6(オレンジ2つ)= 5/6
同じ大きさの「6分の1ピース」が、3個+2個で5個。だから 65。分母(ピースの大きさ)は変わらず6のままです。
セナ あ! 分母をたすと「ピースの大きさ」を足しちゃうことになるんだ。だから変なんだね。
ホクト先生 そのとおり。21+31=52 だと、答えが 21 より小さくなっちゃう。明らかにおかしいよね。
✓理解チェック①
仕上げ:約分を忘れない
たし算の答えは、約分できることがよくあります。最後に「もうわれる数はない?」と確認しましょう。
41+41=42=21
42 で止めず、21 まで約分して完成です。
✓理解チェック②
答えが仮分数になったら
分子が分母より大きくなったら(仮分数)、帯分数に直してもかまいません(どちらも正解)。
43+21=43+42=45=141
くわしい帯分数のあつかいは、このあとの「帯分数のたし算・ひき算」で練習します。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:通分してたす)
次を計算しましょう。
- 31+41
- 21+61
答えと解説を見る
- 最小公倍数12で通分 → 124+123=127(確かめ:7と12を同時にわれる数はないのでこれで完成 ◎)
- 最小公倍数6で通分 → 63+61=64=32(約分。確かめ:32 は2と3を同時にわれない ◎)
✏️ やってみよう②(標準:約分・仮分数まで仕上げる)
最後に約分や帯分数まで仕上げましょう。
- 52+103
- 43+83
答えと解説を見る
- 最小公倍数10で通分 → 104+103=107(確かめ:7と10を同時にわれる数はない ◎)
- 最小公倍数8で通分 → 86+83=89=181(仮分数→帯分数。確かめ:9÷8=1 あまり 1 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:身近な場面でたす)
身のまわりのたし算を、分数のたし算で考えましょう。
- ホットケーキを作るのに、牛乳を 21 カップ入れ、あとから 41 カップ足しました。合わせて何カップ?
- 月曜は 41 時間、火曜は 31 時間、読書をしました。2日合わせて何時間?
答えと解説を見る
- 21+41=42+41=43。合わせて 43 カップ(確かめ:43 にあと 41 で1カップ。半分よりは多い ◎)
- 41+31=123+124=127。2日で 127 時間(確かめ:7と12を同時にわれる数はない。127 は半分の 126 より少し多い ◎)
家おうちの方へ
「21+31=52」は、ほぼすべての子が一度は通る間違いです。叱る必要はありません。図で「ピースの大きさ(分母)はたさない、個数(分子)だけ数える」と一度納得できれば、ぐっと定着します。
次はひき算。流れはたし算とまったく同じ「通分してから引くだけ」です。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 分母のちがう分数のたし算は ①通分 → ②分子をたす → ③約分。
- 分母どうしはたさない! 分母はそろえた数のまま。
- 答えが約分できるときは、最後に必ず約分する。
- 仮分数になったら帯分数に直してもよい。
よくある質問
分母のちがう分数のたし算は、どうやって計算するの?
①通分して分母をそろえる → ②分母はそのまま、分子だけたす → ③約分できたら約分する、の3ステップです。たとえば 2分の1(1/2)+3分の1(1/3)は、分母を6にそろえて 6分の3+6分の2=6分の5。分母の6はそろえた数のままで、分子の3+2だけをたします。
どうして分母どうしをたしてはいけないの?
分母は「1ピースの大きさ」を表しているだけで、個数ではないからです。たし算で数えるのは「ピースが何個あるか」=分子のほう。もし 1/2+1/3=2/5 とすると、答えが 1/2 より小さくなってしまい、明らかにおかしいですね。同じ大きさのピースにそろえて(通分して)、個数だけをたします。
分数のたし算の答えは、どこまで仕上げればいいの?
約分できるところまで仕上げます。たとえば 1/4+1/4=4分の2(2/4)で止めず、2分の1(1/2)まで約分して完成です。最後に「もうわれる数はない?」と確認するくせをつけましょう。
答えが仮分数になったらどうするの?
帯分数に直してもかまいませんし、仮分数のままでも正解です。たとえば 3/4+1/2=4分の5(5/4)=1と4分の1。分子が分母より大きくなったら、場面に合わせて直しやすいほうで答えましょう。
#分数のたし算#通分#小5算数#異分母