合同な三角形のかき方(3つの方法)

小5「合同な図形」の作図を図でやさしく解説。合同な三角形をかくのに必要な3つの決め手(3つの辺/2つの辺とその間の角/1つの辺とその両はしの角)を、定規・コンパス・分度器の使い方とあわせてわかりやすく説明します。

このページのゴール

3つの決め手(3辺/2辺と間の角/1辺と両はしの角)のどれかを使って、合同な三角形をかけるようになる。

ある三角形と合同な三角形は、辺の長さや角をぜんぶ写さなくても、決まった3つの情報さえあればかけます。その「決め手」が3パターン。1つずつ図で見ていきましょう。

三角形を決める「3つの決め手」

三角形は、次のどれか1つがわかれば、形と大きさがただ1つに決まります(=もとの三角形と合同な三角形がかけます)。

やり方

  1. 3つの辺の長さがわかっている
  2. 2つの辺の長さと、その間の角がわかっている
  3. 1つの辺の長さと、その両はしの角がわかっている

iメモ

この3つは、中学校で習う「三角形の合同条件」とまったく同じ考え方です。今のうちに作図で体に入れておくと、中学でぐっと楽になります。

方法① 3つの辺でかく

3辺の長さ(たとえば 5cm・4cm・3cm)がわかっているとき。コンパスを使います。

やり方

  1. いちばん長い辺(5cm)を定規で1本かく(両はしを点ア・点イとする)。
  2. 点アから半径4cmの円、点イから半径3cmの円をコンパスでかく。
  3. 2つの円が交わった点が、3つめの頂点。3点を結べば完成。
いちばん長い辺をかく交点が3つめの頂点

方法② 2つの辺と間の角でかく

2辺(たとえば 5cm・4cm)と、その間の角(はさまれた角、たとえば 50°)がわかっているとき。分度器を使います。

やり方

  1. 1つめの辺(5cm)を定規でかく。
  2. その辺のはしで、分度器を使って 50° の方向に線を引く。
  3. その線に 4cm をとり、もう一方のはしと結べば完成。
50°4cm5cm結べば完成

よくある間違い

「間の角」は、その2辺にはさまれた角のこと。はさまれていない角を使うと、形が1つに決まらず、合同な三角形がかけないことがあります。「2辺+その間の角」とセットで覚えましょう。

方法③ 1つの辺と両はしの角でかく

1辺(たとえば 6cm)と、その両はしの角(たとえば 40° と 70°)がわかっているとき。分度器を使います。

やり方

  1. 辺(6cm)を定規でかく。
  2. 一方のはしで 40°、もう一方のはしで 70° の方向に、分度器を使って線を引く。
  3. 2本の線が交わった点が3つめの頂点。完成。
40°70°6cm交点が3つめの頂点
セナちゃんのアイコン
セナ

3つの角の大きさ(40°・70°・70°みたいに角だけ)がわかってても、かけるの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

いいところに気づいたね。角だけだと大きさが決まらないんだ(形は同じでも大小いろいろ作れちゃう)。だから「辺の長さ」が最低1つは必要。①②③のどれにも、必ず辺が入っているでしょ?

理解チェック①

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:3つの決め手)

合同な三角形をかくための3つの方法を確かめましょう。

  1. 三角形をかくのに必要な「3つの決め手」を答えましょう。
  2. なぜ「3つの角だけ」ではかけないの?
答えと解説を見る
  1. ①3つの辺 ②2つの辺とその間の角 ③1つの辺とその両はしの角
  2. 角だけだと大きさが決まらず、同じ形で大小いろいろな三角形ができてしまうから(辺の長さが最低1つ必要)

✏️ やってみよう②(標準:どの方法か見分ける)

次の情報がわかっているとき、①〜③のどの方法でかけますか。

  1. 3つの辺が 6cm・5cm・4cm
  2. 辺が 7cm、その両はしの角が 50°と 60°
  3. 2つの辺が 5cm・6cm、その間の角が 80°
答えと解説を見る
  1. 方法①(3つの辺)— コンパスを使う
  2. 方法③(1つの辺と両はしの角)— 分度器を使う
  3. 方法②(2つの辺と間の角)— 分度器を使う

✏️ やってみよう③(応用:かける?かけない?)

次の情報だけで、合同な三角形がただ1つに決まりますか。「決まる/決まらない」で答え、決まる場合はどの方法か答えましょう。

  1. 3つの角が 60°・60°・60°
  2. 2つの辺が 4cm・5cm と、その間の角 90°
  3. 1つの辺 8cm と、その両はしの角 45°・45°
答えと解説を見る
  1. 決まらない(角だけ。正三角形の“形”は同じでも、大きさがいろいろ作れる)
  2. 決まる(方法②:2辺と間の角)
  3. 決まる(方法③:1辺と両はしの角)

おうちの方へ

ポイントは「三角形は3つの情報で1つに決まる」こと。①3辺 ②2辺と間の角 ③1辺と両はしの角、の3パターンです。つまずきの定番は、②で“はさまれていない角”を使ってしまうことと、「角だけ」でかけると思ってしまうこと(角だけでは大きさが決まりません)。実際にコンパス・分度器で手を動かすと、なぜ1つに決まるのかが体でわかります。ここで身につく感覚は、中学の「三角形の合同条件」にそのままつながります。

これで「合同な図形」は完成です! 次は「図形の角」。三角形の3つの角を合わせると何度になるか、そのひみつを解き明かします。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 三角形は、決まった3つの情報があれば形がただ1つに決まる。
  • 3つの辺の長さ
  • 2つの辺と、その間の角
  • 1つの辺と、その両はしの角
#合同#作図#三角形のかき方#小5算数