積の大きさ(1より小さい数をかけると小さくなる)
小5の小数のかけ算で、答え(積)がもとの数より大きくなるか小さくなるかを、帯と数直線でやさしく解説。1より大きい数をかけると積はふえ、1より小さい数をかけると積はへるという見分け方や、交換・分配などの計算のきまりを使った暗算の工夫まで身につきます。
先に答え 積の大きさはかける数が 1 より大きいか小さいかで決まり、1 より大きい数をかけると積はもとより大きく(6×1.2=7.2)、1 より小さい数をかけると小さくなります(6×0.8=4.8)。かける数がちょうど 1 なら 6×1=6 でもとのままです。計算する前に「答えはもとより大きい?小さい?」と見当をつけると、6×0.8 を 48 と書くようなけたのまちがいに自分で気づけます。
◎このページのゴール
「1より大きい数をかけると積はもとより大きく、1より小さい数をかけると小さくなる」ことを理解し、計算のきまり(交換・結合・分配)を小数でも使って工夫して計算できるようになる。
「かけ算をすると、答えはいつも大きくなる」——そう思っていませんか? じつは小数のかけ算では、答えがもとより小さくなることがあります。6×0.8=4.8 のように。計算する前に「答えはもとより大きい?小さい?」を見ぬければ、けたのまちがいにも気づけます。あわせて、小数でも使える計算をラクにするきまりも身につけましょう。
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答えはもとより大きい?小さい?
かけ算の答え(積)が、もとの数より大きくなるか小さくなるかは、かける数が1より大きいか小さいかで決まります。
→やり方
- かける数が1より大きい(1.2、3 など)→ 答えはもとより大きくなる。
- かける数が1より小さい(0.8、0.5 など)→ 答えはもとより小さくなる。
- かける数が1ちょうど → 答えはもとのまま。
6 にいろいろな数をかけて、答えをくらべてみましょう。
6×1.2=7.2(>6)
6×1=6
6×0.8=4.8(<6)
1.2(1より大きい)をかけたら 7.2 にふえ、0.8(1より小さい)をかけたら 4.8 にへりました。
✓理解チェック1
なぜそうなるの?(帯でのびちぢみを見る)
「かける」は、もとの数を何倍にのばすか・どれだけにちぢめるかということ。もとの 6 の帯を、かける数だけのびちぢみさせて考えます。
×1.2 は「もとの 6 に、さらに 0.2 ぶん(6 の2わり)をたす」イメージ。だから右にのびて 7.2。
×0.8 は「6 の 0.8 ぶん(8わり)だけ」なので、もとより短くちぢんで 4.8 になります。×1 より大きいか小さいかが、のびる・ちぢむの分かれ目なのです。
✓理解チェック2
計算する前に「大きさの見当」をつける
このきまりは、答えのけたまちがいを防ぐのにとても役立ちます。計算する前に「答えはもとより大きい?小さい?」を予想しておくのです。
数直線で見ると、×1 を境にして、答えがどちら側にくるかがひと目でわかります。
たとえば 6×0.8 の答えを 48 と書いてしまったら、「0.8(1より小さい)をかけたのに、もとの 6 より大きいのはおかしい」と気づけます。正しくは 4.8。大きさの見当は、まちがい発見センサーです。
✓理解チェック3
計算のきまりは、小数でも使える
整数で習った計算のきまりは、小数でもそのまま使えます。順番を変えたり、分けたりして、計算をぐっとラクにできます。
✓コツ
- 交換のきまり:かける順番を変えても答えは同じ。0.5×8=8×0.5
- 結合のきまり:3つ以上のかけ算は、どこから計算してもよい。0.2×7×5=0.2×(7×5) でも (0.2×5)×7 でもOK
- 分配のきまり:1.5×4=(1+0.5)×4=4+2=6 のように分けて計算できる
たとえば 0.5×8 は、8×0.5 と見れば「8 の半分で 4」とすぐわかります。×0.5 は「半分にする」ことだからです。
✓理解チェック4
✓理解チェック5
相性のよい組み合わせで暗算する
ぴったりした数(1、10、100 など)になる組み合わせをおぼえておくと、暗算がぐっとラクになります。
- 4×2.5=10 … 4 と 2.5 は相性ばつぐん(2.5 が4つで 10)
- 0.25×4=1 … 0.25 が4つで 1
- 0.8×100=80 … ×100 は小数点を右に2つ動かすだけ
これらを利用すると、長いかけ算もスッキリ計算できます。たとえば 2.5×4×3 は、
2.5×4×3=(2.5×4)×3=10×3=30
先に相性のよい 2.5×4=10 を計算すれば、あとは 10×3=30 で暗算できます。
セナ 0.2×7×5 って、左からじゅんに計算すると 0.2×7=1.4、それから 1.4×5…ちょっとめんどう。
ホクト先生 順番を変えていいんだよ。0.2 と 5 は相性がいいよね。0.2×5=1 を先に計算すると、残りは 1×7=7。一気にラクになるでしょ?
セナ ほんとだ! かける順番を入れかえても答えは同じだから、計算しやすい組み合わせから先にやればいいんだね。
ホクト先生 そのとおり。1 や 10 になる組み合わせを見つけるのがコツ。4×2.5、0.25×4、0.5×2 は覚えておくと便利だよ。
✓理解チェック6
✕よくある間違い
つまずきやすい2つを先回りします。
❌ 6×0.8 は、かけ算だから6より大きくなるはず → ⭕ かける数が1より小さい(0.8)ので、6より小さい 4.8。かけ算でも、1より小さい数をかければへります。
❌ 5×1.2 は、小数をかけたから5より小さくなる → ⭕ かける数が1より大きい(1.2)ので、5より大きい 6。「小数=小さくなる」ではなく、見るのは“1より大きいか小さいか”。
やってみよう(練習問題)
やってみよう①(基本:積の大小を見分ける)
計算しなくても、かける数が1より大きいか小さいかで答えられます。「大きくなる・小さくなる・同じ」で答えましょう。
- 7×1.3 は、7より?
- 9×0.6 は、9より?
- 20×1 は、20より?
答えと解説を見る
- 大きくなる(1.3 は1より大きい)。確かめ:7×1.3=9.1>7 ◎
- 小さくなる(0.6 は1より小さい)。確かめ:9×0.6=5.4<9 ◎
- 同じ(×1 はもとのまま)。確かめ:20×1=20 ◎
やってみよう②(標準:計算のきまりで工夫する)
順番を変えたり、相性のよい組み合わせを先に計算したりして、ラクに求めましょう。
- 0.25×4
- 1.5×6
- 0.2×7×5
答えと解説を見る
- 0.25 が4つで 1。0.25×4=1(確かめ:25×4=100、けた数 2 で 1.00=1 ◎)
- (1+0.5)×6=6+3=9。1.5×6=9(確かめ:15×6=90、けた数 1 で 9.0=9 ◎)
- 0.2×5=1 を先に。1×7=7(確かめ:0.2×7=1.4、1.4×5=7 ◎)
やってみよう③(応用:大小+計算の総合)
①大小を見分けてから、②くふうして計算しましょう。
- 6×0.9 は6より大きい? 小さい? また、答えはいくつ?
- くふうして 0.5×7×4 を計算しましょう。
答えと解説を見る
- かける数 0.9 は1より小さいので、答えは6より小さい。6×0.9=5.4(確かめ:6×9=54、けた数 1 で 5.4。たしかに 5.4<6 ◎)
- 0.5 と 4 の相性がよい。0.5×4=2 を先に → 2×7=14(確かめ:0.5×7=3.5、3.5×4=14 ◎)
家おうちの方へ
つまずきの多くは「かけ算=必ず大きくなる」という思い込みです。見るべきは“かける数が1より大きいか小さいか”の一点。×0.8 なら小さく、×1.2 なら大きく、と図でイメージできると、けたのまちがいに自分で気づけるようになります。さらに「答えはだいたいいくつ?」と先に見当をつけさせると、6×0.8 を 48 としてしまうような桁ちがいを防げます。計算のきまり(順番を変える・相性のよい組み合わせを先に)は、暗算力と確かめ算の両方を育てます。
小数のかけ算は、これで一通り完成です。次は反対の計算、小数のわり算へ進みましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- ×(1より大きい数)で、答え(積)はもとより大きくなる(6×1.2=7.2)。
- ×(1より小さい数)で、答えはもとより小さくなる(6×0.8=4.8)。
- ×1なら、もとのまま(6×1=6)。
- かける順番は変えてもよい(交換)。0.5×8=8×0.5。
- 相性のよい組み合わせ(4×2.5=10 など)や分配で、小数でもかんたんに暗算できる。
よくある質問
かけ算の答え(積)は、いつももとの数より大きくなりますか?
いいえ、かける数が1より大きいか小さいかで決まります。1より大きい数をかけると答えはもとより大きくなり(6×1.2=7.2)、1より小さい数をかけると小さくなります(6×0.8=4.8)。ちょうど×1なら、もとのまま変わりません。
なぜ1より小さい数をかけると、答えが小さくなるの?
「かける」は、もとの数を何倍にのばすか・どれだけにちぢめるかを表すからです。×0.8は「もとの6の0.8ぶん(8わり)だけ」という意味なので、もとより短くちぢんで4.8になります。×1より大きいか小さいかが、のびる・ちぢむの分かれ目です。
積の大きさのきまりは、何の役に立つの?
計算する前に「答えはもとより大きい?小さい?」と見当をつけると、けたのまちがいに気づけます。たとえば6×0.8の答えを48と書いたら、「1より小さい数をかけたのにもとより大きいのはおかしい」と気づけて、正しい4.8に直せます。
小数のかけ算をラクにする工夫はありますか?
整数で習った計算のきまり(交換・結合・分配)は、小数でもそのまま使えます。かける順番は変えてよいので、4×2.5=10や0.25×4=1のような相性のよい組み合わせを先に計算すると暗算がラクです。たとえば2.5×4×3は、先に2.5×4=10として、10×3=30と求められます。
この単元でつまずいたとき、家庭でできること
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小数のかけ算のやり方に戻る つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
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説明役を、外部にまかせる 教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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