小数のわり算の文章題(1mあたり・何倍)
小数のわり算の文章題を、二重数直線でやさしく解説。「全体÷いくつ分=1あたり」「くらべる量÷もとの量=何倍」の2つの場面を見分けて、わり算で解けるようになります。
◎このページのゴール
「全体÷いくつ分=1あたり」「くらべる量÷もとの量=何倍」の場面を、数直線で考えて小数のわり算で解けるようになる。
「 m で 円のリボン、 m は何円?」——答えは 円。「 m は m の何倍?」——答えは 倍。どちらもわり算で求められます。でも「なんでわり算なの?」「何を何でわるの?」で手が止まりがち。ここを数直線でスッキリさせましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
1あたりを求める(全体 ÷ いくつ分)
例題: m で 円のリボン。 m は何円?
「 m あたり」を求めたいときは、全体を「いくつ分」でわり算します。
(全体の量)÷(いくつ分)=(1あたりの量)
全体が 円、いくつ分が m なので、
m あたり 円 です。二重数直線でみると、関係がはっきりします。
下の線(長さ)の m が 円。 m はそのうちの一部なので、 を で分けた 円になります。
✓コツ
「 m あたり」「 個あたり」「 L あたり」のように、「 のときがいくつ?」をさがすのがコツ。 あたりを聞かれたら、まよわず「全体 ÷ いくつ分」でわり算です。
✓理解チェック①
何倍かを求める(くらべる量 ÷ もとの量)
例題: m は m の何倍?
「何倍か」を求めたいときは、くらべる量を、もとの量でわり算します。
(くらべる量)÷(もとの量)=(何倍)
「 m の何倍か」なので、もとの量は m、くらべる量は m。だから、
m は m の 倍 です。
図のように、 m が つ分で m。だから「 の中に がいくつあるか」を求めるわり算 で 倍とわかります。
✓コツ
「何倍?」のときは、「〜の」の前がもとの量。「 m の何倍」なら、もとは m。もとの量でわると覚えましょう。
✓理解チェック②
なぜわり算になるの?(かけ算の逆)
「 m で 円」のとき、もし m が 円なら、その 倍が 円。つまり、
というかけ算の式になります。 を求めるには、かけ算をさかさまにすればよい。これがわり算です。
「何倍か」も同じです。「 m を 倍したら m」つまり 。これをさかさまにして 。わからない数がかけ算の中にあるとき、わり算で取り出す——これが文章題でわり算を使う理由です。
かけ算・わり算で迷わないコツ
迷ったら、わかっている数で「かけ算の式」を1本書くのが安全です。求めたい数()がどこにあるかで、かけ算かわり算かが決まります。
→やり方
- まず「 あたり × いくつ分 = 全体」の形で式を書く。
- が全体(右がわ)にある → そのままかけ算。
- ** が あたりや、いくつ分(左がわ)**にある → わり算で取り出す。
いっしょに解こう
「 m で 円、 m は?」って、わり算なのはわかるけど、 なのか なのか、どっちでわるか迷っちゃう…
そういうときは「」ってかけ算の式を先に書いてみよう。 を出すには を でわる。大きい数(全体)を、いくつ分でわるって覚えるといいよ。
なるほど! じゃあ「 m は m の何倍?」は?
「〜の」の前がもとの量。「 m の何倍」だから、もとは m。くらべる量 ÷ もとの量で 倍だね。何倍かは「いつももとの量でわる」と決めておけば迷わないよ。
✕よくある間違い
つまずきやすい3つを先回りします。
❌ m あたりを求めるのにかけ算 → あたりはわり算。⭕ 円。
❌ わる向きを逆にして → 大きいほう(全体)を、いくつ分でわる。⭕ 。
❌ 小数点をずらしわすれて や → を にしたら も にそろえる。⭕ 。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:1あたりを求める)
「全体 ÷ いくつ分」でわり算します。答えが出たら、かけ算でたしかめましょう。
- m で 円のリボン。 m は何円?
- kg で 円の米。 kg は何円?
答えと解説を見る
- 円(確かめ: ◎)
- 円(確かめ: ◎)
✏️ やってみよう②(標準:何倍かを求める)
「くらべる量 ÷ もとの量」でわり算します。「〜の」の前がもとの量です。
- m は m の何倍?
- kg は kg の何倍?
答えと解説を見る
- もとは m。 倍(確かめ: ◎)
- もとは kg。 倍(確かめ: ◎)
✏️ やってみよう③(応用:少し長い文章題)
何を求める問題かを見分けて、まず「 あたり × いくつ分 = 全体」の式を書きましょう。
- m で 円のテープを買いました。同じテープを m 買うと何円?
- お父さんの身長は cm、ゆうとくんは cm。お父さんはゆうとくんの何倍?
答えと解説を見る
- まず m あたりを出す: 円。次に m 分: 円(確かめ:、 ◎)
- もとはゆうとくんの cm。 倍(確かめ: ◎)
家おうちの方へ
つまずきの中心は「どっちをどっちでわるか」です。 あたりは「全体 ÷ いくつ分(大きいほうを、いくつ分でわる)」、何倍は「くらべる量 ÷ もとの量(『〜の』の前がもと)」と整理すると迷いが減ります。迷ったら「」のようにかけ算の式を先に書き、 をわり算で取り出す——この一手間が確実です。答えが出たら必ずかけ算で確かめる習慣をつけると、小数点のずれにも自分で気づけます。ここは小6の割合・中学の単位量あたりへ続く大事な場面です。
これで小数のわり算の文章題はばっちりです。最後は、わる数によって商がもとより大きくなるか小さくなるかを見ぬく商の大きさで、小数のわり算を仕上げましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 1あたりを求めるときは「全体 ÷ いくつ分」でわり算。例: 円。
- 何倍かを求めるときは「くらべる量 ÷ もとの量」でわり算。例: 倍。
- わり算になるのは、かけ算の逆だから。 を で求める。
- 迷ったら二重数直線をかいて、「 のときがいくつ?」をさがす。
- これは中学・小6で出てくる「単位量あたり」「割合」の土台になる考え方。
よくある質問
小数のわり算の文章題では、何を何でわればいいの?
「1あたり」を求めるなら 全体÷いくつ分、「何倍か」を求めるなら くらべる量÷もとの量 でわります。たとえば 2.5mで200円のリボンの1mあたりのねだんは 200÷2.5=80円、4.8mが1.6mの何倍かは 4.8÷1.6=3倍 です。
なぜ「1あたり」を求めるときにわり算になるの?
求めたい数が、かけ算の式の中にかくれているからです。1mが□円なら、その2.5倍が200円なので □×2.5=200 というかけ算の式になります。□を取り出すにはかけ算をさかさまにすればよく、それがわり算 200÷2.5=80 です。わからない数がかけ算の中にあるとき、わり算で取り出します。
「何倍か」を求めるとき、どっちの数でわるか迷います。
「〜の」の前にある数(もとの量)でわります。「1.6mの何倍」なら、もとの量は1.6mなので、くらべる量÷もとの量=4.8÷1.6=3倍 です。「何倍かは、いつももとの量でわる」と決めておくと迷いません。
かけ算かわり算か、見分けるコツは?
まず「1あたり×いくつ分=全体」の形でかけ算の式を1本書くのが安全です。求めたい□が全体(右がわ)にあればそのままかけ算、1あたりやいくつ分(左がわ)にあればわり算で取り出します。答えが出たら、かけ算でもとの数にもどるか確かめましょう。