小数のわり算の文章題(1mあたり・何倍)

小数のわり算の文章題を、二重数直線で図解しながらやさしく解説。「全体÷いくつ分=1あたり」と「くらべる量÷もとの量=何倍」という2つの場面を見分ける方法を、かけ算の逆算という考え方から説明し、迷ったときにわり算になる理由まで理解できるようになります。

先に答え

小数のわり算の文章題は、「1あたり」を求めるなら全体÷いくつ分、「何倍か」を求めるならくらべる量÷もとの量の2つの型です。2.52.5 mで 200200 円のリボンの 11 mあたりは 200÷2.5=80200\div2.5=80 円、4.84.8 mが 1.61.6 mの何倍かは 4.8÷1.6=34.8\div1.6=3 倍です。何倍かは「〜の」の前にある数(もとの量)でわるのが約束で、答えはかけ算(80×2.5=20080\times2.5=200)でもとにもどるかで確かめます。

◎このページのゴール

「全体÷いくつ分=1あたり」「くらべる量÷もとの量=何倍」の場面を、数直線で考えて小数のわり算で解けるようになる。

「2.52.5 m で 200200 円のリボン、11 m は何円?」——答えは 8080 円。「4.84.8 m は 1.61.6 m の何倍?」——答えは 33 倍。どちらもわり算で求められます。でも「なんでわり算なの?」「何を何でわるの?」で手が止まりがち。ここを数直線でスッキリさせましょう。

1あたりを求める(全体 ÷ いくつ分)

例題:2.52.5 m で 200200 円のリボン。11 m は何円?

「11 m あたり」を求めたいときは、全体を「いくつ分」でわり算します。

(全体の量)÷(いくつ分)=(1あたりの量)

全体が 200200 円、いくつ分が 2.52.5 m なので、

200÷2.5=80 (円)200\div2.5=80\ \text{(円)}

11 m あたり 8080 円 です。二重数直線でみると、関係がはっきりします。

代金(円) 長さ(m) 0 0 200 2.5 □ 1

下の線(長さ)の 2.52.5 m が 200200 円。11 m はそのうちの一部なので、200200 を 2.52.5 で分けた 8080 円になります。

✓コツ

「11 m あたり」「11 個あたり」「11 L あたり」のように、「11 のときがいくつ?」をさがすのがコツ。11 あたりを聞かれたら、まよわず「全体 ÷ いくつ分」でわり算です。

✓理解チェック1

1.51.5 L で 270270 円のジュース。11 L は何円?
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答え:180180 円

11 あたりは「全体 ÷ いくつ分」。270÷1.5=180270\div1.5=180 円。確かめ:180×1.5=270180\times1.5=270 ◎

何倍かを求める(くらべる量 ÷ もとの量)

例題:4.84.8 m は 1.61.6 m の何倍?

「何倍か」を求めたいときは、くらべる量を、もとの量でわり算します。

(くらべる量)÷(もとの量)=(何倍)

「1.61.6 m の何倍か」なので、もとの量は 1.61.6 m、くらべる量は 4.84.8 m。だから、

4.8÷1.6=3 (倍)4.8\div1.6=3\ \text{(倍)}

4.84.8 m は 1.61.6 m の 33 倍 です。

もとの量 1.6 m1.6 mくらべる量 4.8 m(1.6 m が3つ分)1.61.61.64.8 ÷ 1.6 = 3(倍)

図のように、1.61.6 m が 33 つ分で 4.84.8 m。だから「4.84.8 の中に 1.61.6 がいくつあるか」を求めるわり算 4.8÷1.64.8\div1.6 で 33 倍とわかります。

✓コツ

「何倍?」のときは、「〜の」の前がもとの量。「1.61.6 m の何倍」なら、もとは 1.61.6 m。もとの量でわると覚えましょう。

✓理解チェック2

66 m は 2.42.4 m の何倍?
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答え:2.52.5 倍

何倍は「くらべる量 ÷ もとの量」。もとは 2.42.4 m だから 6÷2.4=2.56\div2.4=2.5 倍。確かめ:2.4×2.5=62.4\times2.5=6 ◎

なぜわり算になるの?(かけ算の逆)

「2.52.5 m で 200200 円」のとき、もし 11 m が □\square 円なら、その 2.52.5 倍が 200200 円。つまり、

□×2.5=200\square\times2.5=200

というかけ算の式になります。□\square を求めるには、かけ算をさかさまにすればよい。これがわり算です。

1m = □円200円× 2.5÷ 2.5(逆)□ × 2.5 = 200 だから 200 ÷ 2.5 = 80

「何倍か」も同じです。「1.61.6 m を □\square 倍したら 4.84.8 m」つまり 1.6×□=4.81.6\times\square=4.8。これをさかさまにして 4.8÷1.6=34.8\div1.6=3。わからない数がかけ算の中にあるとき、わり算で取り出す——これが文章題でわり算を使う理由です。

✓理解チェック3

□×1.6=8\square\times1.6=8 の □\square を求める式は?
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答え:8÷1.68\div1.6

□\square はかけ算の中にかくれた数なので、かけ算をさかさまにしたわり算で取り出します。全体(88)を、かけている数(1.61.6)でわります(答えは5)。

かけ算・わり算で迷わないコツ

迷ったら、わかっている数で「かけ算の式」を1本書くのが安全です。求めたい数(□\square)がどこにあるかで、かけ算かわり算かが決まります。

→やり方

  1. まず「11 あたり × いくつ分 = 全体」の形で式を書く。
  2. □\square が全体(右がわ)にある → そのままかけ算。
  3. **□\square が 11 あたりや、いくつ分(左がわ)**にある → わり算で取り出す。

✓理解チェック4

「11 あたり 3.23.2 円のあめを □\square 個買うと、代金は 1616 円」。□\square を求める式は?
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答え:16÷3.216\div3.2

式は「11 あたり×いくつ分=全体」→ 3.2×□=163.2\times\square=16。□\square は「いくつ分」で左がわにあるので、わり算 16÷3.216\div3.2 で求めます(答えは5個)。

いっしょに解こう

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セナ

「2.52.5 m で 200200 円、11 m は?」って、わり算なのはわかるけど、200÷2.5200\div2.5 なのか 2.5÷2002.5\div200 なのか、どっちでわるか迷っちゃう…

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ホクト先生

そういうときは「□×2.5=200\square\times2.5=200」ってかけ算の式を先に書いてみよう。□\square を出すには 200200 を 2.52.5 でわる。大きい数(全体)を、いくつ分でわるって覚えるといいよ。

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セナ

なるほど! じゃあ「4.84.8 m は 1.61.6 m の何倍?」は?

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ホクト先生

「〜の」の前がもとの量。「1.61.6 m の何倍」だから、もとは 1.61.6 m。くらべる量 ÷ もとの量で 4.8÷1.6=34.8\div1.6=3 倍だね。何倍かは「いつももとの量でわる」と決めておけば迷わないよ。

✓理解チェック5

「3.53.5 m で 420420 円のロープ。11 m は何円?」を求める式は?
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答え:420÷3.5420\div3.5

「大きい数(全体)を、いくつ分でわる」のがコツでした。全体は 420420 円、いくつ分は 3.53.5 m なので、420÷3.5=120420\div3.5=120 円です。

✓理解チェック6

「99 m は 33 m の何倍?」を求める式は?
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答え:9÷39\div3

「〜の」の前(33 m)がもとの量。くらべる量 99 を、もとの量 33 でわって 9÷3=39\div3=3 倍です。

✕よくある間違い

つまずきやすい3つを先回りします。

❌ 11 m あたりを求めるのにかけ算 200×2.5200\times2.5 → 11 あたりはわり算。⭕ 200÷2.5=80200\div2.5=80 円。

❌ わる向きを逆にして 2.5÷2002.5\div200 → 大きいほう(全体)を、いくつ分でわる。⭕ 200÷2.5200\div2.5。

❌ 小数点をずらしわすれて 200÷2.5=8200\div2.5=8 や 800800 → 2.52.5 を 2525 にしたら 200200 も 20002000 にそろえる。⭕ 2000÷25=802000\div25=80。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:1あたりを求める)

「全体 ÷ いくつ分」でわり算します。答えが出たら、かけ算でたしかめましょう。

  1. 3.63.6 m で 540540 円のリボン。11 m は何円?
  2. 44 kg で 300300 円の米。11 kg は何円?
答えと解説を見る
  1. 540÷3.6=540\div3.6=150150 円(確かめ:150×3.6=540150\times3.6=540 ◎)
  2. 300÷4=300\div4=7575 円(確かめ:75×4=30075\times4=300 ◎)

やってみよう②(標準:何倍かを求める)

「くらべる量 ÷ もとの量」でわり算します。「〜の」の前がもとの量です。

  1. 7.57.5 m は 2.52.5 m の何倍?
  2. 5.65.6 kg は 1.41.4 kg の何倍?
答えと解説を見る
  1. もとは 2.52.5 m。7.5÷2.5=7.5\div2.5=33 倍(確かめ:2.5×3=7.52.5\times3=7.5 ◎)
  2. もとは 1.41.4 kg。5.6÷1.4=5.6\div1.4=44 倍(確かめ:1.4×4=5.61.4\times4=5.6 ◎)

やってみよう③(応用:少し長い文章題)

何を求める問題かを見分けて、まず「11 あたり × いくつ分 = 全体」の式を書きましょう。

  1. 4.24.2 m で 294294 円のテープを買いました。同じテープを 66 m 買うと何円?
  2. お父さんの身長は 180180 cm、ゆうとくんは 120120 cm。お父さんはゆうとくんの何倍?
答えと解説を見る
  1. まず 11 m あたりを出す:294÷4.2=70294\div4.2=70 円。次に 66 m 分:70×6=70\times6=420420 円(確かめ:420÷6=70420\div6=70、70×4.2=29470\times4.2=294 ◎)
  2. もとはゆうとくんの 120120 cm。180÷120=180\div120=1.51.5 倍(確かめ:120×1.5=180120\times1.5=180 ◎)

家おうちの方へ

つまずきの中心は「どっちをどっちでわるか」です。11 あたりは「全体 ÷ いくつ分(大きいほうを、いくつ分でわる)」、何倍は「くらべる量 ÷ もとの量(『〜の』の前がもと)」と整理すると迷いが減ります。迷ったら「□×2.5=200\square\times2.5=200」のようにかけ算の式を先に書き、□\square をわり算で取り出す——この一手間が確実です。答えが出たら必ずかけ算で確かめる習慣をつけると、小数点のずれにも自分で気づけます。ここは小6の割合・中学の単位量あたりへ続く大事な場面です。

これで小数のわり算の文章題はばっちりです。最後は、わる数によって商がもとより大きくなるか小さくなるかを見ぬく商の大きさで、小数のわり算を仕上げましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 1あたりを求めるときは「全体 ÷ いくつ分」でわり算。例:200÷2.5=80200\div2.5=80 円。
  • 何倍かを求めるときは「くらべる量 ÷ もとの量」でわり算。例:4.8÷1.6=34.8\div1.6=3 倍。
  • わり算になるのは、かけ算の逆だから。□×2.5=200\square\times2.5=200 を 200÷2.5200\div2.5 で求める。
  • 迷ったら二重数直線をかいて、「11 のときがいくつ?」をさがす。
  • これは中学・小6で出てくる「単位量あたり」「割合」の土台になる考え方。

よくある質問

小数のわり算の文章題では、何を何でわればいいの?

「1あたり」を求めるなら 全体÷いくつ分、「何倍か」を求めるなら くらべる量÷もとの量 でわります。たとえば 2.5mで200円のリボンの1mあたりのねだんは 200÷2.5=80円、4.8mが1.6mの何倍かは 4.8÷1.6=3倍 です。

なぜ「1あたり」を求めるときにわり算になるの?

求めたい数が、かけ算の式の中にかくれているからです。1mが□円なら、その2.5倍が200円なので □×2.5=200 というかけ算の式になります。□を取り出すにはかけ算をさかさまにすればよく、それがわり算 200÷2.5=80 です。わからない数がかけ算の中にあるとき、わり算で取り出します。

「何倍か」を求めるとき、どっちの数でわるか迷います。

「〜の」の前にある数(もとの量)でわります。「1.6mの何倍」なら、もとの量は1.6mなので、くらべる量÷もとの量=4.8÷1.6=3倍 です。「何倍かは、いつももとの量でわる」と決めておくと迷いません。

かけ算かわり算か、見分けるコツは?

まず「1あたり×いくつ分=全体」の形でかけ算の式を1本書くのが安全です。求めたい□が全体(右がわ)にあればそのままかけ算、1あたりやいくつ分(左がわ)にあればわり算で取り出します。答えが出たら、かけ算でもとの数にもどるか確かめましょう。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 小数のわり算のやり方に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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