小数のわり算のやり方(わる数を整数に)

7.5÷2.5 のような「小数÷小数」を、図でやさしく解説。わる数を整数にするように小数点を同じだけ右へ動かし、整数のわり算と同じやり方で計算するコツを、矢印図・筆算・例題でしっかりわかります。

このページのゴール

小数÷小数の筆算を、わる数を整数にするように小数点を同じだけ動かして、整数のわり算と同じやり方でできるようになる。

7.5÷2.57.5\div2.5 はいくつ? 答えは 33 です。小数でわるのって、むずかしそうに見えますよね。でもコツはたった1つ。わる数を整数にしてしまうこと。わる数の小数点を右に動かして整数にし、わられる数も同じだけ動かせば、あとは整数のわり算とまったく同じになります。

やり方(3ステップ)

やり方

  1. わる数の小数点を右に動かして、整数にする(2.52.5 なら1けた動かして 2525)。
  2. わられる数の小数点も、同じけた数だけ右に動かす(7.57.5 も1けた動かして 7575)。
  3. あとは整数のわり算と同じに計算する。商の小数点は、動かしたあとのわられる数の小数点に合わせて、上にまっすぐうつ。

7.5÷2.57.5\div2.5 でやってみます。

わる数 2.52.5 は、小数点を右に1けた動かすと 2525(整数)。だから、わられる数 7.57.5 も同じく1けた動かして 7575

7.5÷2.5=75÷25=37.5\div2.5=75\div25=3

整数のわり算 75÷25=375\div25=3 をすればおしまいです。

わる数を整数にする → わられる数も同じだけ7.5÷2.51けた右へ1けた右へ75 ÷ 25= 3

理解チェック①

小数点を動かす向きと、けた数

迷いやすいのは「どっちに、どれだけ動かすか」。ルールはこれだけです。

わる数が整数になるまで、小数点を右へ動かす。わられる数も、まったく同じけた数だけ右へ動かす。

向きはいつも(数を大きくする向き)。動かす数は、わる数に合わせて決めるのがポイントです。

  • 9.6÷1.29.6\div1.2 … わる数 1.21.2 は1けた動かして 1212 → わられる数も 969696÷12=96\div12= 8
  • 4.8÷0.64.8\div0.6 … わる数 0.60.6 は1けた動かして 66 → わられる数も 484848÷6=48\div6= 8
  • 3.5÷0.053.5\div0.05 … わる数 0.050.05 は2けた動かして 55 → わられる数も2けた動かして 350350350÷5=350\div5= 70
4.8 ÷ 0.6わる数 0.6 を整数に → 1けた右へわる数 0.6 → 6わられる数 4.8 → 48(同じ1けた)整数で: 48 ÷ 648 ÷ 6 = 8

コツ

わる数の小数点以下のけた数を見れば、動かすけた数がわかります。0.60.61.21.2 のように小数第一位までなら1けた0.050.05 のように小数第二位までなら2けた。わられる数の小数点以下が足りないときは、右に0をおぎなってから動かします(3.53.5 を2けた動かすなら 350350)。

なぜ両方を同じだけ動かしていいの?

わり算は、わる数とわられる数を同じ数でかけても、答え(商)は変わりません

たとえば 6÷2=36\div2=3 ですが、両方を 1010 倍した 60÷2060\div20 も、やっぱり 33。ピザを2人で分けても、20人で同じ割合に増やして分けても、1人分の「比」は同じ、というイメージです。

小数点を右に1けた動かすのは、1010 倍すること7.5÷2.57.5\div2.5 で両方を 1010 倍すると 75÷2575\div25 になりますが、両方を同じだけ大きくしているので商は変わりません。だから安心して整数になおせるのです。

7.5 ÷ 2.575 ÷ 25両方 ×10= 3= 3同じだけ大きくすれば、商は変わらない

理解チェック②

答えは「商 × わる数」で確かめる

わり算の答え(商)が合っているかは、商 × わる数 = わられる数 になるかで確かめられます。これがいちばん確実な検算です。

  • 7.5÷2.5=37.5\div2.5=3 → 確かめ:3×2.5=7.53\times2.5=7.5
  • 9.6÷1.2=89.6\div1.2=8 → 確かめ:8×1.2=9.68\times1.2=9.6
  • 4.8÷0.6=84.8\div0.6=8 → 確かめ:8×0.6=4.88\times0.6=4.8

もし 4.8÷0.64.8\div0.60.80.8 としてしまったら、0.8×0.6=0.480.8\times0.6=0.48 となり、4.84.8 にもどりません。これで「小数点の位置をまちがえた」と自分で気づけます。

iメモ

だいたいの大きさで見当をつけるのもおすすめです。4.8÷0.64.8\div0.6 は「0.60.6(1より小さい)でわる」ので、答えは 4.84.8 より大きくなるはず。88 はそれらしい大きさです。0.80.8 だと小さすぎておかしい、と気づけます。

いっしょに解こう

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セナ

4.8÷0.64.8\div0.6 をやったら 0.80.8 になっちゃった。わられる数だけ小数点を動かしたんだけど…なんでダメなの?

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ホクト先生

おしいね。動かすのはわる数を整数にするためなんだ。だから、わる数 0.60.666 にするのが先。そのとき動かした1けた分を、わられる数 4.84.8 にも同じだけやって 4848 にする。48÷6=848\div6=8 が正解だよ。

セナちゃんのアイコン
セナ

わる数を整数にする、を先に決めるんだね。じゃあ動かすけた数も、わる数で決まるってこと?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そのとおり。わる数が小数第一位までなら1けた、小数第二位までなら2けた。わられる数は、それに合わせて同じだけ動かす。最後は 8×0.6=4.88\times0.6=4.8 で確かめれば完ぺきだよ。

よくある間違い

つまずきやすい3つを先回りします。

4.8÷0.64.8\div0.6 で、わられる数の 4.84.8 だけ動かして 48÷0.648\div0.6 → わる数が整数になっていない。わる数 0.60.666 にして、4.84.8 も同じ1けた動かし 48÷6=848\div6=8

❌ わる数は1けた・わられる数は2けた、のようにちがうけた数で動かす → 商が10倍や 110\frac{1}{10} になる。⭕ 両方とも同じけた数だけ動かす。

❌ 整数のわり算はできたのに、商の小数点の位置をまちがえる → 商の小数点は、動かしたあとのわられる数の小数点の真上にうつ。⭕ 最後は「商 × わる数」で確かめる

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:わり切れる 小数÷小数)

わる数を整数にして、わられる数も同じだけ動かしましょう。最後は「商 × わる数」で確かめます。

  1. 9.6÷2.49.6\div2.4
  2. 7.2÷1.87.2\div1.8
答えと解説を見る
  1. わる数 2.42.4 を1けた動かして 24249.69.6 も1けた動かして 969696÷24=96\div24=4(確かめ:4×2.4=9.64\times2.4=9.6 ◎)
  2. わる数 1.81.8 を1けた動かして 18187.27.2 も1けた動かして 727272÷18=72\div18=4(確かめ:4×1.8=7.24\times1.8=7.2 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:÷0.◯ で商が整数)

0.0.\bigcirc でわると、答えはもとの数より大きくなります。見当づけもしてみましょう。

  1. 2.4÷0.62.4\div0.6
  2. 3.5÷0.53.5\div0.5
答えと解説を見る
  1. わる数 0.60.6 を1けた動かして 662.42.4 も1けた動かして 242424÷6=24\div6=4(確かめ:4×0.6=2.44\times0.6=2.4 ◎)
  2. わる数 0.50.5 を1けた動かして 553.53.5 も1けた動かして 353535÷5=35\div5=7(確かめ:7×0.5=3.57\times0.5=3.5 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:わられる数の小数点を動かす型)

わる数を整数にしたとき、わられる数の小数点もしっかり動かすのがポイント。

  1. 5.4÷0.95.4\div0.9
  2. 4.2÷0.74.2\div0.7
答えと解説を見る
  1. わる数 0.90.9 を1けた動かして 995.45.4 も1けた動かして 545454÷9=54\div9=6(確かめ:6×0.9=5.46\times0.9=5.4 ◎)
  2. わる数 0.70.7 を1けた動かして 774.24.2 も1けた動かして 424242÷7=42\div7=6(確かめ:6×0.7=4.26\times0.7=4.2 ◎)

おうちの方へ

最大のつまずきは「わられる数だけ動かす」「動かすけた数が左右でそろわない」の2つです。「わる数を整数にするのが先。そのとき動かしたけた数を、わられる数にも同じだけ」と、順番をはっきりさせると一気に減ります。÷0.6\div0.6 のように1より小さい数でわると答えが大きくなる感覚も、最初は意外に感じる子が多いところ。答えが出たら必ず「商 × わる数 = わられる数」で確かめる習慣をつけると、小数点のミスに自分で気づけるようになります。

小数のわり算のやり方がわかったら、次はわり切れないときのあまりや、商を概数(およその数)で出す方法へ進みましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • まずわる数の小数点を右に動かして、整数にする。
  • わられる数の小数点も、同じけた数だけ右に動かす。
  • あとは整数のわり算と同じ。商の小数点は、動かしたあとの位置に合わせて上にまっすぐうつ。
  • 7.5÷2.57.5\div2.575÷25=375\div25=39.6÷1.2=89.6\div1.2=84.8÷0.6=84.8\div0.6=8
  • 同じ数でかけても商は変わらないから、両方を同じだけ動かしてよい。

よくある質問

小数÷小数のわり算は、どうやって計算するの?

わる数の小数点を右に動かして整数にし、わられる数の小数点も同じけた数だけ右に動かしてから、整数のわり算と同じように計算します。たとえば 7.5÷2.5 は、両方を1けた動かして 75÷25=3。商の小数点は、動かしたあとのわられる数の小数点に合わせて上にまっすぐうちます。

なぜわる数とわられる数の両方を、同じだけ動かしていいの?

わり算は、わる数とわられる数を同じ数でかけても答え(商)が変わらないからです。小数点を右に1けた動かすのは10倍すること。7.5÷2.5 の両方を10倍した 75÷25 も答えは同じ3なので、安心して整数のわり算になおせます。

小数点は、どっちにどれだけ動かせばいいの?

向きはいつも右で、わる数が整数になるまで動かします。わる数が0.6や1.2のように小数第一位までなら1けた、0.05のように小数第二位までなら2けたです。わられる数のけたが足りないときは、3.5を2けた動かして350にするように、右に0をおぎなってから動かします。

答えが合っているか確かめる方法は?

商×わる数=わられる数 にもどるかで確かめます。7.5÷2.5=3 なら、3×2.5=7.5 でOK。もどらなければ小数点の位置をまちがえています。0.6のように1より小さい数でわると答えはもとより大きくなる、という見当づけもあわせて使うと確実です。

#小数のわり算#小数÷小数#小5算数