分数のかけ算のやり方(なぜ分母どうし・分子どうし?)
分数×分数を面積図でわかりやすく解説。分母どうし・分子どうしをかける理由、計算の前に約分するコツが、図でしっかりわかります。
◎このページのゴール
分数×分数のやり方と理由を理解し、約分しながら正しく計算できるようになる。
分数のたし算は「通分」が大変でしたが、かけ算は通分いらず。分母どうし・分子どうしをかけるだけ。実はたし算より簡単です。なぜそれでいいのかを、面積図で見てみましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
分数のかけ算のやり方
→やり方
- 分母どうしをかける
- 分子どうしをかける
- 約分できたら約分する(計算前にするとなお良い)
32×43=3×42×3=126=21
通分は必要ありません。ここがたし算・ひき算と大きくちがうところです。
なぜ分母どうし・分子どうし?(面積図)
32×43 は「たての 32、よこの 43 の長方形の面積」と考えられます。1辺1の正方形を、たて3つ・よこ4つに分けると、全部で 3×4=12 マス。そのうち、たて2つ・よこ3つ分が重なる部分=2×3=6 マス。
分母は「全部のマスの数(3×4)」、分子は「重なったマスの数(2×3)」。だから分母どうし・分子どうしをかけるのです。
セナ なるほど、たて×よこのマス目で考えると、かけ算になるのが納得できる!
ホクト先生 そうなんだ。だからかけ算は通分しなくていい。マスの数を数えるだけ、と考えればこわくないよ。
✓理解チェック①
コツ:計算の前に約分する
65×103 を、先にかけてから約分すると 6015 となり、約分が大変。計算の前に、ななめや上下で約分しておくと楽です。
65×103=6251×10231=2×21×1=41
(6と3を3で、5と10を5で、先に約分しています)
✓コツ
約分は「かける前」にやるのが鉄則。分子と分母(どちらの分数のものでもOK)に共通の数があれば先にわっておくと、最後の約分がぐっと楽になります。
たし算とのちがいに注意
✕よくある間違い
かけ算なのに通分32×43 をわざわざ通分する
正しいかけ算は通分不要。3×42×3 とそのままかける
たし算ひき算は通分、かけ算は通分なし。逆に「かけ算で分母をそろえてしまう」ミスに注意しましょう。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:分母どうし・分子どうしをかける)
計算しましょう(約分まで)。
- 43×52
- 65×103
答えと解説を見る
- 4×53×2=206=103(確かめ:103 はこれ以上約分できない ◎)
- 先に約分(6と3を3で、5と10を5で)→ 2×21×1=41(確かめ:先に約分せず 6015 としても、約分すれば 41 ◎)
✏️ やってみよう②(標準:計算の前に約分する)
かける前に約分してから計算しましょう。
- 94×83
- 107×145
答えと解説を見る
- 4と8を4で、3と9を3で約分 → 3×21×1=61(確かめ:9×84×3=7212=61 ◎)
- 7と14を7で、5と10を5で約分 → 2×21×1=41(確かめ:10×147×5=14035=41 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:料理・ペンキの文章題)
式を立てて計算しましょう(約分まで)。
- 4人分のレシピで、さとうを 54 カップ使います。このレシピを 43 倍にして作るとき、さとうは何カップ必要ですか。
- 1mのかべをぬるのに、ペンキを 32 dL 使います。83 m ぬるには、ペンキは何 dL 必要ですか。
答えと解説を見る
- 54×43=5×44×3=2012=53 → 53 カップ(確かめ:4と4を約分して 5×11×3=53 ◎)
- 32×83=3×82×3=246=41 → 41 dL(確かめ:2と8、3と3を先に約分して 1×41×1=41 ◎)
家おうちの方へ
分数のかけ算は「通分がいらない」ぶん、たし算より楽だと感じる子が多いです。つまずきは主に「計算前の約分」。大きな数になってから約分すると間違えやすいので、かける前に斜めや上下で約分する習慣をつけると、正確さもスピードも上がります。
次は、整数や帯分数がまざったかけ算。仮分数に直すひと手間でクリアできます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 分数×分数 = 分母どうし・分子どうしをかける。
- 通分は不要(たし算ひき算とちがう点)。
- 計算の前に約分すると、数が小さくなって楽でミスも減る。
- 答えは最後にもう一度約分できないか確認。
よくある質問
分数のかけ算は、どうやって計算しますか?
分母どうし・分子どうしをかけます。たとえば3分の2×4分の3(2/3×3/4)は、分母が 3×4=12、分子が 2×3=6 で12分の6。約分して2分の1(1/2)です。たし算・ひき算とちがって、通分は必要ありません。
なぜ分数のかけ算は、分母どうし・分子どうしをかけるの?
面積図で考えるとわかります。3分の2×4分の3は、たて3分の2・よこ4分の3の長方形の面積です。1辺1の正方形をたて3つ・よこ4つに分けると全部で 3×4=12マス、重なる部分はたて2つ・よこ3つ分の 2×3=6マス。分母は全部のマスの数、分子は重なったマスの数になるので、分母どうし・分子どうしをかける計算になるのです。
分数のかけ算でも通分は必要ですか?
いいえ、かけ算に通分は必要ありません。通分がいるのは、分数のたし算・ひき算のときだけです。逆に、かけ算なのにわざわざ分母をそろえてしまうミスがよくあるので、「かけ算は分母どうし・分子どうしをそのままかける」と覚えましょう。
約分は、かける前とかけたあと、どちらでするのがいいですか?
かける前にするのが鉄則です。たとえば6分の5×10分の3(5/6×3/10)は、先に6と3を3で、5と10を5でわっておくと、分子は1×1、分母は2×2となり、4分の1(1/4)と楽に計算できます。先にかけて60分の15にしてから約分すると大変で、ミスも増えます。答えが出たら、最後にもう一度約分できないかも確認しましょう。
#分数のかけ算#約分#面積図#小6算数