整数・帯分数のかけ算

整数×分数や帯分数のかけ算を、仮分数に直すコツでわかりやすく。整数を分母1の分数とみる考え方、帯分数を仮分数に直してからかける手順が身につきます。

このページのゴール

整数や帯分数のまざった分数のかけ算を、仮分数に直して正しく計算できるようになる。

3×253\times\dfrac25112×231\dfrac12\times\dfrac23 ——整数や帯分数がまざると、とたんに迷いますよね。でもコツは2つだけ。「整数は分母1」「帯分数は仮分数に直す」。これで全部、ふつうの分数のかけ算になります。

整数は「分母1の分数」とみる

整数は、分母を1とした分数と考えられます。3=313=\dfrac31。だから分数のかけ算と同じように計算できます。

3×25=31×25=3×21×5=65=1153\times\dfrac25=\dfrac31\times\dfrac25=\dfrac{3\times2}{1\times5}=\dfrac{6}{5}=1\dfrac15

3×253\times\dfrac25 は「25\dfrac25 を3つ分」。下の図のように 15\dfrac152×3=62\times3=6 個で、65\dfrac65 になります。

2/5 ×3 = 6/51

コツ

整数×分数は、要するに「整数を分子にかける」だけ。3×25=3×25=653\times\dfrac25=\dfrac{3\times2}{5}=\dfrac65。分母はそのままです。

理解チェック①

帯分数は仮分数に直してからかける

帯分数のかけ算は、まず仮分数に直すのが鉄則です。

112×23=32×23=3×22×3=66=11\dfrac12\times\dfrac23=\dfrac32\times\dfrac23=\dfrac{3\times2}{2\times3}=\dfrac{6}{6}=1

112=321\dfrac12=\dfrac32 に直してから計算。約分すると1になります)

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セナ

帯分数のまま、整数どうし・分数どうしをかけちゃダメなの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

ダメなんだ。それはたし算のときのやり方。かけ算では必ず仮分数に直す。1121\dfrac121×231\times\dfrac2312×23\dfrac12\times\dfrac23 に分けると答えがズレるよ。

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

213×32\dfrac13\times32×32\times313\dfrac13 に分けて 6136\dfrac13

正しい

仮分数に直して 73×3=213=7\dfrac73\times3=\dfrac{21}{3}=7

帯分数は仮分数に直してから。整数部分と分数部分を別々にかけるのは誤りです。

約分は仮分数に直したあと

仮分数に直したら、あとは前のレッスンと同じ。かける前に約分すると楽です。

214×23=94×23=9342×2132\dfrac14\times\dfrac{2}{3}=\dfrac94\times\dfrac23=\dfrac{\cancel9^{3}}{\cancel4_{2}}\times\dfrac{\cancel2^{1}}{3}\cdots

(9と3、2と4で約分 → 32×11=32=112\dfrac{3}{2}\times\dfrac{1}{1}=\dfrac32=1\dfrac12

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:整数を分子にかける)

計算しましょう(約分まで)。

  1. 5×345\times\dfrac34
  2. 29×6\dfrac29\times6
答えと解説を見る
  1. 5×34=154=334\dfrac{5\times3}{4}=\dfrac{15}{4}=3\dfrac34(確かめ:154=3.75\dfrac{15}{4}=3.755×0.75=3.755\times0.75=3.75 ◎)
  2. 2×69=129=43=113\dfrac{2\times6}{9}=\dfrac{12}{9}=\dfrac43=1\dfrac13(確かめ:6と9を3で約分して 2×23=43\dfrac{2\times2}{3}=\dfrac43 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:帯分数は仮分数に直す)

帯分数を仮分数に直してから計算しましょう。

  1. 112×451\dfrac12\times\dfrac45
  2. 213×1122\dfrac13\times1\dfrac12
答えと解説を見る
  1. 32×45=1210=65=115\dfrac32\times\dfrac45=\dfrac{12}{10}=\dfrac65=1\dfrac15(確かめ:3と…はないので、2と4を2で約分して 3×21×5=65\dfrac{3\times2}{1\times5}=\dfrac65 ◎)
  2. 73×32=216=72=312\dfrac73\times\dfrac32=\dfrac{21}{6}=\dfrac72=3\dfrac12(確かめ:3と3を約分して 7×11×2=72\dfrac{7\times1}{1\times2}=\dfrac72 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:ロープ・重さの文章題)

式を立てて計算しましょう(約分まで)。

  1. 長さ 1341\dfrac34 m のロープが4本あります。全部つなぐと、あわせて何mですか。
  2. 1個 23\dfrac23 kg のかんづめが9個あります。全部で何kgですか。
答えと解説を見る
  1. 134×4=74×4=7×44=284=71\dfrac34\times4=\dfrac74\times4=\dfrac{7\times4}{4}=\dfrac{28}{4}=77 m(確かめ:134=1.751\dfrac34=1.751.75×4=71.75\times4=7 ◎)
  2. 23×9=2×93=183=6\dfrac23\times9=\dfrac{2\times9}{3}=\dfrac{18}{3}=66 kg(確かめ:3と9を3で約分して 2×31=6\dfrac{2\times3}{1}=6 ◎)

おうちの方へ

帯分数のかけ算でのつまずきは、ほぼ「仮分数に直し忘れ」です。「かけ算・わり算では、帯分数は必ず仮分数に直す」を一つのルールとして固定してしまうと、ミスがほぼなくなります。たし算ひき算とは扱いが違う点を、対比して確認すると効果的です。

かけ算がマスターできたら、いよいよ分数のわり算。「なぜひっくり返してかけるのか」を解き明かします。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 整数は 分母1の分数とみる(例:3=313=\dfrac31)。
  • 帯分数は仮分数に直してからかける。
  • 帯分数のまま整数部分と分数部分を別々にかけてはいけない。
  • 計算前の約分は変わらず有効。

よくある質問

整数と分数のかけ算は、どうやって計算しますか?

整数を分子にかけるだけです。整数は分母1の分数とみられるので、たとえば「3×5分の2」(3×2/5)は分子に3をかけて5分の6(6/5)になります。分母の5はそのまま変わりません。

帯分数のかけ算はどうやるの?

まず帯分数を仮分数に直してから、ふつうの分数のかけ算をします。たとえば1と2分の1(3/2)×3分の2(2/3)は、分子どうし・分母どうしをかけて6分の6=1。仮分数に直せば、約分もいつも通りにできます。

なぜ帯分数のまま、整数部分と分数部分を別々にかけてはいけないの?

別々にかけると答えがズレてしまうからです。整数部分と分数部分を分けて計算してよいのはたし算のやり方で、かけ算では通用しません。たとえば2と3分の1×3を「2×3」と「3分の1」に分けて6と3分の1とするのは誤りで、正しくは仮分数に直して3分の7×3=7です。

約分はいつすればいいですか?

帯分数を仮分数に直したあと、かける前に約分するのが楽です。分子と分母をまたいで約分できるので、数が小さいうちに済ませると計算ミスが減ります。もちろん、かけたあとに約分しても答えは同じです。

#分数のかけ算#帯分数#整数#小6算数