比を簡単にする・比例配分

比を簡単にする方法(公約数でわる)、比例式(外項の積=内項の積)でxを求める方法、比例配分(全体を比の和で分けて1つ分を先に求め、その数だけかけて配る考え方)を、小数・分数の比を整数の比に直す方法もふくめて図でやさしく解説します。比を簡単にし、比例式で値を求め、全体を比で分けられるようになる。

先に答え

比を簡単にするには、両方を最大公約数でわります(12:1812:18 は 66 でわって 2:32:3)。全体を比で分ける比例配分は、比の数の和で全体をわって1つ分を出してから配ります。600600 円を 2:32:3 に分けるなら 2+3=52+3=5 なので1つ分は 600÷5=120600\div5=120 円、答えは 240240 円と 360360 円です。

◎このページのゴール

比を簡単にし、比例式で値を求め、全体を比で分けられるようになる。

比は「簡単な形」に直せます(約分と同じ)。さらに、比を使って数を求めたり、全体を比で分けたり(比例配分)できます。実生活でよく使う、便利な3つの技です。

比を簡単にする

比の両方の数を、公約数でわると簡単になります(最大公約数で一気に)。

12:18=(12÷6):(18÷6)=2:312:18=(12\div6):(18\div6)=2:3

✓理解チェック1

12:1812:18 を 2:32:3 に直してよいのは、なぜですか?
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答え:両方の数を同じ数でわっても、比の大きさは変わらないから

比は分数と同じで、両方に同じ数をかけても、同じ数でわっても大きさは変わりません。1212 と 1818 の最大公約数 66 で両方をわったので 2:32:3 になります。引き算やたし算ではこの性質は成り立ちません。

✓理解チェック2

15:2015:20 をいちばん簡単な整数の比にすると?
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答え:3:43:4

15と20の最大公約数は5。両方を5でわって 3:43:4 です。6:86:8 はまだ両方を2でわれるので、いちばん簡単な形ではありません。

小数・分数の比

小数や分数の比は、まず整数の比に直します。

  • 小数:0.4:0.60.4:0.6 → 両方10倍 → 4:64:6 → 2:32:3
  • 分数:12:13\dfrac12:\dfrac13 → 両方6倍 → 3:23:2

✓理解チェック3

0.4:0.60.4:0.6 を整数の比になおすには、まず何をしますか?
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答え:両方を10倍する

小数点を消すには、両方を10倍(小数第一位なら10倍、第二位なら100倍)します。0.4×10=40.4\times10=4、0.6×10=60.6\times10=6 で 4:64:6、さらに2でわって 2:32:3 になります。

✓理解チェック4

12:13\dfrac12:\dfrac13 を整数の比になおすとき、分母の最小公倍数を使うと、両方を何倍しますか?
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答え:6倍

分母の2と3の最小公倍数は6です。両方を6倍すると 12×6=3\dfrac12\times6=3、13×6=2\dfrac13\times6=2 となり、整数の比 3:23:2 になります。

比例式:外項の積=内項の積

a:b=c:da:b=c:d のとき、外側どうしの積と内側どうしの積が等しくなります。

a:b=c:d  ⇒  a×d=b×ca:b=c:d \;\Rightarrow\; a\times d=b\times c

例:3:5=6:x3:5=6:x → 3×x=5×63\times x=5\times6 → 3x=303x=30 → x=10x=10。

✓理解チェック5

比例式 a:b=c:da:b=c:d で、外項の積 a×da\times d と内項の積 b×cb\times c が等しくなるのはなぜですか?
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答え:比の値(a÷ba\div b と c÷dc\div d)が等しいから

a:b=c:da:b=c:d は a÷ba\div b と c÷dc\div d が同じ値ということです。この等しい分数の両方に b×db\times d をかけると a×d=b×ca\times d=b\times c になります。和や差ではなく、比の値(わり算の結果)が等しいことがもとになっています。

✓理解チェック6

比例式 4:7=8:x4:7=8:x の xx を求めると?
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答え:x=14x=14

外項の積=内項の積より 4×x=7×8=564\times x=7\times8=56。だから x=56÷4=14x=56\div4=14 です。

比例配分:全体を比で分ける

全体を比で分けるときは、比の数の和で全体を分け、1つ分を求めてから配ります。

例:600円を 2:3 に分ける。比の和は 2+3=52+3=5。全体を5等分すると1つ分 600÷5=120600\div5=120 円。

全体 600円(5等分)2 → 240円3 → 360円1つ分 600÷5=120円 → 2つ分240円・3つ分360円

だから 120×2=240120\times2=240 円 と 120×3=360120\times3=360 円。

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セナ

いきなり2:3で分けようとして混乱してた…

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ホクト先生

コツは「比の和で全体をわって、1つ分を出す」。1つ分さえ出れば、あとは比の数だけかけるだけ。先に1つ分、が合言葉だよ。

✓理解チェック7

700円を 3:4 に分けると、それぞれいくら?
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答え:300円 と 400円

比の和は7。1つ分 700÷7=100700\div7=100円。100×3=300100\times3=300円、100×4=400100\times4=400円です。

✓理解チェック8

600円を 2:3 に分けるとき、はじめに全体を5でわるのはなぜですか?
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答え:比の数の和が 2+3=52+3=5 で、全体を5等分した1つ分をまず求めるから

2:3に分けるとは、全体を「2つ分+3つ分=5つの同じ大きさ」に分けることです。だから比の数の和である5で全体をわると、1つ分の大きさが求まります。5は600の約数だから使うのではなく、比の和だから使うのです。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:比を簡単にする)

公約数でわって、比を簡単にしましょう。

  1. 18:2418:24 を簡単に
  2. 0.5:0.20.5:0.2 を整数の比で簡単に
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  1. 18と24の最大公約数6でわって 3:43:4(確かめ:3×6=183\times6=18、4×6=244\times6=24 でもとにもどる ◎)
  2. 両方10倍で 5:25:2。これ以上は約せない → 5:25:2(確かめ:比の値 52=2.5\dfrac52=2.5、0.5÷0.2=2.50.5\div0.2=2.5 で同じ ◎)

やってみよう②(標準:比例式・比例配分)

比例式と比例配分を使いましょう。

  1. 比例式 4:5=12:x4:5=12:x の x は?
  2. 900円を 4:5 に分けると?
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  1. 外項の積=内項の積で 4×x=5×12=604\times x=5\times12=60 → x=15x=15(確かめ:4:5=12:154:5=12:15、両方とも比の値 45\dfrac45 ◎)
  2. 比の和は 4+5=94+5=9。1つ分 900÷9=100900\div9=100円 → 100×4=400100\times4=400円 と 100×5=500100\times5=500円(確かめ:400+500=900400+500=900 ◎)

やってみよう③(応用:身のまわりの比)

実際の場面で比を使いましょう。

  1. めんつゆを「つゆ1:水4」でうすめます。つゆを60mL使うと、水は何mL必要ですか?
  2. 折り紙を、姉と妹で 5:3 に分けたら、合わせて80枚ありました。姉は何枚もらえますか?
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  1. つゆと水の比は 1:41:4。つゆが60mLなので、比例式 1:4=60:x1:4=60:x → x=60×4=240x=60\times4=240mL(確かめ:60:240=1:460:240=1:4 ◎)
  2. 比の和は 5+3=85+3=8。1つ分 80÷8=1080\div8=10枚 → 姉は 10×5=5010\times5=50枚(確かめ:妹は 10×3=3010\times3=30枚、50+30=8050+30=80 ◎)

家おうちの方へ

比を簡単にするのは約分と同じ(公約数でわる)。比例配分は「比の和で全体をわり、1つ分を出してから配る」が鉄則です。いきなり分けようとすると混乱するので、必ず1つ分を先に求めさせてください。比例式は「外項の積=内項の積」で機械的に解けます。

これで小6「比」は完全攻略です! 比は割合・単位量あたりの仲間で、中学の連立方程式や図形(相似比)にもつながる大切な力です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 比を簡単にする:両方を公約数でわる(12:18=2:312:18=2:3)。
  • 比例式 a:b=c:da:b=c:d は 外項の積=内項の積(a×d=b×ca\times d=b\times c)。
  • 比例配分:全体を比の数の和で分け、1つ分を求めてから配る。
  • 小数・分数の比は、整数の比に直してから簡単にする。

よくある質問

比を簡単にするにはどうすればいいですか?

比の両方の数を、同じ公約数でわります。最大公約数でわれば一気に簡単にできます。たとえば12:18は、両方を6でわって2:3。分数の約分と同じ考え方です。

比例配分(全体を比で分ける)のやり方は?

比の数の和で全体をわって1つ分を出し、それを比の数だけかけて配ります。たとえば600円を2:3に分けるなら、比の和は2+3=5なので1つ分は600÷5=120円。答えは120×2=240円と120×3=360円です。「先に1つ分」が合言葉です。

なぜ比例配分では、比の数の和で全体をわるの?

「2:3に分ける」とは、全体を2つ分と3つ分、あわせて5つの同じ大きさに分けることだからです。だから全体を比の和(2+3=5)で等分すれば1つ分が求まり、あとは比の数だけかければそれぞれの分け前になります。いきなり2:3で分けようとせず、まず1つ分を出すのがコツです。

比例式のxはどうやって求めますか?

「外項の積=内項の積」を使います。a:b=c:dのとき、外側どうしの積a×dと内側どうしの積b×cが等しくなります。たとえば3:5=6:xなら、3×x=5×6=30なので、x=10です。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 比とは(比の値・等しい比)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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