小6「比」をやさしく攻略
「2:3」のような比は、割合の仲間。比の値・等しい比・比例配分をつかめば、料理の分量や図形の問題までスラスラ解けます。図で見て攻略しましょう。
比は「2:5」のように2つの量の割合を2つの数の組で表したもので、比の値=前÷後ろ(a:b なら a÷b)です。2:5 の比の値は 2÷5=5分の2 で、これは割合と同じものです。比例配分は、比の数の和で全体をわって1つ分を出してから配ります(1000円を 2:3 に分けるなら 全体は5つ分、1つ分は 1000÷5=200円で、400円と600円)。
◎この単元のゴール
比の意味と比の値を理解し、比を簡単にしたり、全体を比で分けたり(比例配分)できるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
つまずき診断:どこで止まっていますか
比のつまずきは、「2:3」という書き方の意味と比例配分の式の立て方に集まります。
- 2:3 が何を表しているのかピンとこない → 「2つ分と3つ分」という同じ大きさのまとまり何個分かの表し方です。比とはへ。
- 比を簡単にするのが苦手 → 約分と同じで、両方を同じ数でわります。12:18 → 2:3。小数や分数の比は、先に整数に直すのがコツです。比を簡単にするへ。
- 等しい比の x を求める問題で手が止まる → 「何倍になったか」を先に見ます。2:3=8:x なら、2→8は4倍だから x=12。
- 比例配分(1000円を2:3で分ける)ができない → 全体は 2+3=5つ分。1つ分=1000÷5=200円 を先に出せば、あとはかけるだけです。
- 割合との関係が分からない → 2:5 の比の値 2/5 は「割合」そのものです。比は割合を2つの数の組で見やすく書いたもの、と考えられます。
比は、中学数学の計算道具になる
比を簡単にする操作は約分と同じ。あやしければ先にここへ。
小5 割合 →比の値=割合。2つの単元はコインの裏表です。
小6 拡大図と縮図 →「2倍の拡大図」は辺の比が1:2。図形で比を使う単元です。
中3 相似 →相似比・面積比へ。比の計算がそのまま道具になります。
よくある質問
比と割合は、何がちがうの?
表しているものは同じ「くらべた関係」で、書き方がちがいます。割合は「もとにする量を1として、いくつ分か」を1つの数(0.4や40%)で表します。比は「2:5」のように2つの数の組で表すので、3つ以上を同時にくらべたり(2:3:5)、どちらが何つ分かが直感的に見えたりする長所があります。比の値(前÷後ろ)を出すと割合に戻れます。
比例配分の考え方を、ひとことで言うと?
「まず全体が何つ分かを数えて、1つ分を出す」です。1000円を2:3で分けるなら、全体は2+3=5つ分。1つ分は1000÷5=200円なので、2つ分の人は400円、3つ分の人は600円。「たして・わって・かける」の3ステップで、どんな比例配分も同じ手順で解けます。
小数や分数の比は、どうやって簡単にする?
先に整数の比に直します。小数なら10倍・100倍(0.6:0.8 → 6:8 → 3:4)、分数なら分母の最小公倍数をかけます(1/2:1/3 → 3:2)。整数になってしまえば、あとは両方を同じ数でわって簡単にするだけです。「整数に直してから約分」の2段構えで覚えてください。
☺おうちの方へ
比は料理がいちばんの教材です。「めんつゆと水を1:3で」「米2合に水はこのくらい」——実際に量って作る経験が、比の感覚をつくります。
比例配分でつまずいていたら、「全部で何つ分?」とだけ聞いてあげてください。5つ分と言えれば、あとは自力で進めることがほとんどです。
つまずいたら、ここに戻ろう
- 約分・分数(比を簡単にするのに使う)— 約分
- 割合(比は割合の仲間)— 割合
- このあと:小6「拡大図と縮図」
- どこから復習するか迷ったら — つまずき逆引き