小6「拡大図と縮図」をやさしく攻略
形はそのまま、大きさだけを変えるのが拡大図・縮図。角は等しく、辺はすべて同じ倍率になります。倍率の考え方から、地図の縮尺、測れない長さを求める使い方まで、図でしっかりつかみましょう。
◎この単元のゴール
拡大図・縮図の性質と倍率を理解し、縮尺を使って地図の距離や測れない長さを求められるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
この単元でつまずくところ
手が止まりやすい箇所と、その原因です。
✕2倍の拡大図なら面積も2倍だと考えてしまう
辺がすべて2倍になるという性質を、面積にもそのまま当てはめてしまう誤りです。たて2cm・横3cmの長方形は6cm²ですが、2倍にするとたて4cm・横6cmで24cm²になります。方眼紙に両方かいてマスを数えさせると、4倍だと自分の目で確かめられます。
✕倍率を求めるとき、対応しない辺どうしで割る
もとの図の横と、拡大図のたてを割って倍率を出してしまう誤りです。図が回転してかかれていると、どの辺とどの辺が対応するのか見失います。対応する頂点に同じ印をつけてから辺をたどらせます。対応の考え方が不安なら、小5「合同な図形」に戻します。
教えるときのポイント
- 先に方眼紙で2倍の拡大図をかかせ、角の大きさは分度器ではかっても変わらないことを自分で確かめさせてから、倍率の計算に進みます。
- 倍率は「対応する辺÷もとの辺」で、どの辺で計算しても同じ数になることを2組以上で確かめさせると、1組だけ見て決める癖がつきません。
- 縮尺は、25000分の1を「実際は地図の25000倍」と声に出して言いかえさせてから計算に入ると、かけるのかわるのかで迷わなくなります。
家家庭・指導の場での確認
紙の地図や施設のパンフレットから縮尺の表示を一緒にさがし、定規で2地点をはかって実際の距離を出させます。歩いてかかる時間と見くらべると、けたを取りちがえていないか自分で確かめられます。
よくある質問
コピー機の150%拡大は、何倍の拡大図ですか。
辺の長さが1.5倍になる拡大図です。100%がもとの大きさなので、150%は1.5倍という意味になります。A4からA3への拡大が141%なのも同じ考えです。辺が約1.41倍になると、面積がちょうど2倍になります。
縮図をかくのに、方眼紙は必ず必要ですか。
なくてもかけます。1つの点を中心に決め、その点から各頂点までの長さを倍率どおりにのばして点を取り、順に結ぶ方法があります。ただし方眼紙ならマスを数えるだけで済むので、最初の1枚は方眼でかかせ、慣れてから中心を使う方法に移すと確実です。
拡大図・縮図は中学のどこにつながりますか。
中3の「相似な図形」につながります。小6の「角は等しい・辺はすべて同じ倍率」がそのまま相似の条件になり、倍率は相似比と呼び方が変わります。中3では面積の比が相似比の2乗になることまで扱います。小6で辺と角の性質を図でつかんでおくと入りやすくなります。
つまずいたら、ここに戻ろう
- 合同な図形(対応する辺・角) — 小5「合同な図形」
- このあと:中3「相似な図形」(形が同じで大きさちがい)