連立方程式の文章題

連立方程式の文章題を、2つの数量をx・yとおいて2つの式を立てる手順でわかりやすく。代金と個数・速さなどの典型問題を、表に整理して解けるようになります。

このページのゴール

文章題で2つの数量をx・yとおき、2つの式を立てて連立方程式で解けるようになる。

文章題は、わからない数量が2つあるのがポイント。だから文字も2つ(x, y)、式も2つ。表に整理すれば、難しそうな問題も式に落とせます。

文章題の手順

やり方

  1. わからない2つの数量を x, y とおく
  2. 文の中の2つの関係から、式を2つ作る
  3. 連立方程式を解く(加減法・代入法)
  4. 答えが問題に合うか確かめ、単位をつける

例題:代金と個数(表に整理)

問題:1個150円のりんごと1個80円のみかんを合わせて10個買い、代金は1080円。それぞれ何個?

りんごを xx 個、みかんを yy 個とおき、表に整理します。

りんごみかん合計
個数xxyy10
代金150x150x80y80y1080

表の「合計」から、式が2つ作れます。

{x+y=10150x+80y=1080\begin{cases} x+y=10 \\ 150x+80y=1080 \end{cases}

上の式を y=10xy=10-x にして代入すると、

150x+80(10x)=1080    70x+800=1080    70x=280    x=4150x+80(10-x)=1080 \;\Rightarrow\; 70x+800=1080 \;\Rightarrow\; 70x=280 \;\Rightarrow\; x=4

x=4x=4 だから y=6y=6りんご4個・みかん6個

確かめ:個数 4+6=104+6=10、代金 150×4+80×6=600+480=1080150\times4+80\times6=600+480=1080。ぴったり合っています。

コツ

文章題は「表の合計から式を2本」が鉄則。個数の関係で1本、代金(や金額・重さ)の関係でもう1本。2つの異なる関係を見つけるのがコツです。

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セナ

どの2つの関係を式にするか、迷っちゃう。

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ホクト先生

「合わせて10個」「代金1000円」のように、数えている内容がちがう2つを探すといいよ。個数の合計と、金額の合計。種類のちがう合計が2本の式になるんだ。

理解チェック①

速さ・その他のパターン

数量が2つあれば、何でも連立にできます。例:「ある数の十の位を xx、一の位を yy」とおく整数の問題、「行きと帰りの速さ」など。基本は同じ——2つおいて、2つ式を作る

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:個数と代金で2式)

2つの数量を x, yx,\ y とおき、種類のちがう合計(個数・代金)で式を2本立てて解きましょう。

  1. みかんとりんごを合わせて12個。みかん1個50円、りんご1個100円で、代金は850円。それぞれ何個?
答えと解説を見る
  1. みかん xx 個、りんご yy 個とおく。{x+y=1250x+100y=850\begin{cases} x+y=12 \\ 50x+100y=850 \end{cases}。上を ×50\times5050x+50y=60050x+50y=600、下から引くと 50y=25050y=250y=5y=5x=125=7x=12-5=7みかん7個・りんご5個(確かめ:個数 7+5=127+5=12、代金 50×7+100×5=350+500=85050\times7+100\times5=350+500=850 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:和と差・代金の文章題)

2つの関係から式を2本立てて解きましょう。

  1. 和が30、差が8(大−小)の2つの数を求めなさい。
  2. 50円切手と80円切手を合わせて10枚、代金620円。50円切手は何枚?
答えと解説を見る
  1. 大を xx、小を yy とおく。{x+y=30xy=8\begin{cases} x+y=30 \\ x-y=8 \end{cases}。たすと 2x=382x=38x=19x=19y=3019=11y=30-19=11大19・小11(確かめ:19+11=3019+11=301911=819-11=8 ◎)
  2. 50円切手を xx 枚、80円切手を yy 枚とおく。{x+y=1050x+80y=620\begin{cases} x+y=10 \\ 50x+80y=620 \end{cases}。上を ×50\times5050x+50y=50050x+50y=500、下から引くと 30y=12030y=120y=4y=4x=104=6x=10-4=650円切手6枚(確かめ:6+4=106+4=1050×6+80×4=300+320=62050\times6+80\times4=300+320=620 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:2けたの整数の文章題)

数量が2つあれば、何でも連立にできます。各位の数を文字にして式を立てましょう。

  1. 2けたの整数があり、十の位の数と一の位の数の和は11。十の位と一の位を入れかえてできる数は、もとの数より27大きい。もとの整数を求めなさい。
答えと解説を見る
  1. 十の位を xx、一の位を yy とおくと、もとの数は 10x+y10x+y、入れかえた数は 10y+x10y+x{x+y=1110y+x=(10x+y)+27\begin{cases} x+y=11 \\ 10y+x=(10x+y)+27 \end{cases}。下の式を整理すると 10y+x10xy=2710y+x-10x-y=279y9x=279y-9x=27yx=3y-x=3。上の式とたすと 2y=142y=14y=7y=7x=117=4x=11-7=4。もとの数は 10×4+7=4710\times4+7=4747(確かめ:各位の和 4+7=114+7=11、入れかえた数 747447+27=7447+27=74 ◎)

おうちの方へ

文章題は「2つの数量をx・yとおく→種類のちがう合計(個数・金額など)で2式」を表に整理させると、確実に立式できます。最後に必ず文章に戻して、個数・金額の両方が合うか確かめる習慣を。立式さえできれば、あとは加減法・代入法で解くだけです。

これで中2「連立方程式」は完全攻略です! 連立方程式は一次関数(2直線の交点)とも深くつながり、文章題は入試でも頻出です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • わからない2つの数量を x, y とおく。
  • 文の中の2つの関係から、式を2つ作る。
  • 表に整理すると、式が立てやすい。
  • 解いたら問題に合うか確かめ、単位をつける。

よくある質問

連立方程式の文章題はどうやって解きますか?

①わからない2つの数量をx、yとおく、②文の中の2つの関係から式を2つ作る、③加減法・代入法で解く、④答えが問題に合うか確かめて単位をつける、の4ステップです。たとえば「りんごとみかんを合わせて10個、代金1080円」なら、個数で x+y=10、代金で 150x+80y=1080 の2本が立ちます。

なぜ式を2つ作る必要があるの?

文章題では、わからない数量が2つあるからです。文字が2つ(x、y)あるので、式も2つ必要になります。「合わせて10個」のような個数の関係で1本、「代金1080円」のような金額の関係でもう1本、というように、種類のちがう2つの関係が2本の式になります。

どの2つの関係を式にすればいいか迷います。コツはありますか?

「数えている内容がちがう2つの合計」を探すのがコツです。たとえば「合わせて8本」なら本数の合計、「代金570円」なら金額の合計です。個数の行と代金の行のある表に整理して、それぞれの合計から式を作ると、確実に2本立てられます。

解いたあとに気をつけることはありますか?

答えが問題に合うかを必ず確かめて、単位をつけることです。りんご4個・みかん6個なら、個数 4+6=10、代金 150×4+80×6=1080円 と、文章に戻って両方の関係が合うか確認します。確かめをする習慣があると、立式のミスにも自分で気づけます。

#連立方程式#文章題#中2数学