二次方程式を因数分解で解く

二次方程式の基本「因数分解で解く」を、積が0なら一方が0という分岐図でわかりやすく。=0に整理→因数分解→AB=0の利用、の流れが身につきます。

このページのゴール

二次方程式を =0 に整理し、因数分解を使って解けるようになる。

x2x^2 をふくむ方程式が二次方程式。解き方の主役は因数分解です。カギは「かけて0になるなら、どちらかが0」というシンプルな考え方。図で見ればすぐ納得できます。

因数分解で解く手順

やり方

  1. すべて左辺に移項して「(式)=0」にする
  2. 左辺を因数分解する
  3. AB=0 → A=0 または B=0 で、1次方程式を解く

例:x2+x6=0x^2+x-6=0

x2+x6=0    (x+3)(x2)=0    x=3, 2x^2+x-6=0 \;\Rightarrow\; (x+3)(x-2)=0 \;\Rightarrow\; x=-3,\ 2

なぜ「どちらかが0」?(図)

2つの数をかけて答えが0になるのは、どちらかが0のときだけ(3×53\times5 は0にならない)。だから (x+3)(x2)=0(x+3)(x-2)=0 なら、x+3=0x+3=0x2=0x-2=0 のどちらかです。

(x+3)(x−2)=0積が0 → どちらかが0x+3=0x−2=0x=−3x=2
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セナ

解が2つあるのが、ふつうの方程式とちがうね。

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ホクト先生

そう、二次方程式は解が最大2つ。分岐の図のように「2つの道」を両方たどるイメージだよ。

理解チェック①

まず「=0」に整理する

因数分解で解くには、右辺が0でなければなりません。x2=2x+3x^2=2x+3 のような形は、先に移項して =0=0 に。

x2=2x+3    x22x3=0    (x3)(x+1)=0    x=3, 1x^2=2x+3 \;\Rightarrow\; x^2-2x-3=0 \;\Rightarrow\;(x-3)(x+1)=0 \;\Rightarrow\; x=3,\ -1

よくある間違い

x2=2x+3x^2=2x+3 をいきなり因数分解しようとするのはNG。**必ず先に「=0」**にしてから因数分解します。

定数がない形(共通因数)

x25x=0x^2-5x=0 のように定数項がないときは、共通因数 xx でくくります。

x25x=0    x(x5)=0    x=0, 5x^2-5x=0 \;\Rightarrow\; x(x-5)=0 \;\Rightarrow\; x=0,\ 5

よくある間違い

両辺を xx でわって x5=0x-5=0x=5x=5 だけにするのはまちがいx=0x=0 という解が消えてしまいます。0でわるかもしれない操作は禁止。必ず因数分解で。

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:AB=0・因数分解する)

AB=0AB=0 なら A=0A=0 または B=0B=0。まずはこの形に慣れましょう。

  1. (x+5)(x2)=0(x+5)(x-2)=0
  2. x2+7x+12=0x^2+7x+12=0
答えと解説を見る
  1. x+5=0x+5=0 または x2=0x-2=0x=5, 2x=-5,\ 2(確かめ:x=5x=-5(0)(7)=0(0)(-7)=0 ◎、x=2x=2(7)(0)=0(7)(0)=0 ◎)
  2. (x+3)(x+4)=0(x+3)(x+4)=0x=3, 4x=-3,\ -4(確かめ:x=3x=-3921+12=09-21+12=0 ◎、x=4x=-41628+12=016-28+12=0 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:=0に整理・共通因数)

「先に =0=0 にする」「定数がなければ共通因数でくくる」を練習しましょう。

  1. x24x=0x^2-4x=0
  2. x2=x+6x^2=x+6
答えと解説を見る
  1. x(x4)=0x(x-4)=0x=0, 4x=0,\ 4(確かめ:x=0x=000=00-0=0 ◎、x=4x=41616=016-16=0 ◎。両辺を xx でわると x=0x=0 が消えるので注意)
  2. 移項して x2x6=0x^2-x-6=0(x3)(x+2)=0(x-3)(x+2)=0x=3, 2x=3,\ -2(確かめ:x=3x=39=3+69=3+6 ◎、x=2x=-24=2+64=-2+6 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:面積からの文章題)

身のまわりの場面を、二次方程式を立てて解きましょう。長さは正なので、答えは正のほうだけを選びます。

  1. 横が縦より 3 cm3\ \text{cm} 長い長方形の花だんがあります。面積は 40 cm240\ \text{cm}^2 です。縦の長さを求めなさい。
答えと解説を見る
  1. 縦を x cmx\ \text{cm} とおくと横は (x+3) cm(x+3)\ \text{cm}。面積から x(x+3)=40x(x+3)=40x2+3x40=0x^2+3x-40=0(x+8)(x5)=0(x+8)(x-5)=0x=8, 5x=-8,\ 5。長さは正なので x=5x=55 cm5\ \text{cm}(横は 8 cm8\ \text{cm})。(確かめ:5×8=405\times8=40 ◎。x=8x=-8 は長さとしてありえないので除く)

おうちの方へ

二次方程式の第一歩は「=0に整理→因数分解→積が0」の流れの定着です。最大のミスは x25x=0x^2-5x=0 を両辺xでわって解を1つ消すこと。「0かもしれない数でわらない」を徹底させてください。図の“2つの道”のイメージで、解が2つあることも自然に受け入れられます。

因数分解できないときのために、次は平方根を使う解き方を学びます。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • まず右辺を0にして「(式)=0」に整理する。
  • 左辺を因数分解する。
  • AB=0AB=0 なら A=0A=0 または B=0B=0積が0なら一方が0)。
  • 解は2つになることが多い。両辺をxでわってはいけない(解が消える)。

よくある質問

二次方程式を因数分解で解くには、どうすればいいですか?

まず右辺を0にして「(式)=0」に整理し、左辺を因数分解して、「AB=0ならA=0またはB=0」で1次方程式を解きます。たとえば xの2乗(x²)+x−6=0 は (x+3)(x−2)=0 と因数分解でき、x+3=0 または x−2=0 から、解は x=−3 と x=2 です。

なぜ、積が0ならどちらかが0といえるの?

2つの数をかけて答えが0になるのは、どちらかが0のときだけだからです。3×5のように、0でない数どうしをかけても0にはなりません。だから (x+3)(x−2)=0 なら、x+3=0 か x−2=0 のどちらかが必ず成り立ちます。この考え方が因数分解で解く方法の土台です。

x²−5x=0 は、両辺をxでわって解いてもいいですか?

いけません。x=0という解が消えてしまうからです。xは0かもしれないので、0でわるかもしれない操作は禁止です。共通因数のxでくくって x(x−5)=0 とし、x=0 と x=5 の2つの解を出します。

二次方程式の解は、いくつあるのですか?

二次方程式の解は最大で2つです。因数分解すると (x+3)(x−2)=0 のように2つの1次方程式に分かれるので、解が2つになることが多いです。ふつうの1次方程式とちがい、2つの道を両方たどるイメージで、答えを2つとも書くのを忘れないようにしましょう。

#二次方程式#因数分解#中3数学