二次方程式を因数分解で解く
二次方程式の基本「因数分解で解く」を、積が0なら一方が0という分岐図でわかりやすく。=0に整理→因数分解→AB=0の利用、の流れが身につきます。
◎このページのゴール
二次方程式を =0 に整理し、因数分解を使って解けるようになる。
x2 をふくむ方程式が二次方程式。解き方の主役は因数分解です。カギは「かけて0になるなら、どちらかが0」というシンプルな考え方。図で見ればすぐ納得できます。
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因数分解で解く手順
→やり方
- すべて左辺に移項して「(式)=0」にする
- 左辺を因数分解する
- AB=0 → A=0 または B=0 で、1次方程式を解く
例:x2+x−6=0
x2+x−6=0⇒(x+3)(x−2)=0⇒x=−3, 2
なぜ「どちらかが0」?(図)
2つの数をかけて答えが0になるのは、どちらかが0のときだけ(3×5 は0にならない)。だから (x+3)(x−2)=0 なら、x+3=0 か x−2=0 のどちらかです。
セナ 解が2つあるのが、ふつうの方程式とちがうね。
ホクト先生 そう、二次方程式は解が最大2つ。分岐の図のように「2つの道」を両方たどるイメージだよ。
✓理解チェック①
まず「=0」に整理する
因数分解で解くには、右辺が0でなければなりません。x2=2x+3 のような形は、先に移項して =0 に。
x2=2x+3⇒x2−2x−3=0⇒(x−3)(x+1)=0⇒x=3, −1
✕よくある間違い
x2=2x+3 をいきなり因数分解しようとするのはNG。**必ず先に「=0」**にしてから因数分解します。
定数がない形(共通因数)
x2−5x=0 のように定数項がないときは、共通因数 x でくくります。
x2−5x=0⇒x(x−5)=0⇒x=0, 5
✕よくある間違い
両辺を x でわって x−5=0、x=5 だけにするのはまちがい。x=0 という解が消えてしまいます。0でわるかもしれない操作は禁止。必ず因数分解で。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:AB=0・因数分解する)
AB=0 なら A=0 または B=0。まずはこの形に慣れましょう。
- (x+5)(x−2)=0
- x2+7x+12=0
答えと解説を見る
- x+5=0 または x−2=0 → x=−5, 2(確かめ:x=−5 で (0)(−7)=0 ◎、x=2 で (7)(0)=0 ◎)
- (x+3)(x+4)=0 → x=−3, −4(確かめ:x=−3 で 9−21+12=0 ◎、x=−4 で 16−28+12=0 ◎)
✏️ やってみよう②(標準:=0に整理・共通因数)
「先に =0 にする」「定数がなければ共通因数でくくる」を練習しましょう。
- x2−4x=0
- x2=x+6
答えと解説を見る
- x(x−4)=0 → x=0, 4(確かめ:x=0 で 0−0=0 ◎、x=4 で 16−16=0 ◎。両辺を x でわると x=0 が消えるので注意)
- 移項して x2−x−6=0 → (x−3)(x+2)=0 → x=3, −2(確かめ:x=3 で 9=3+6 ◎、x=−2 で 4=−2+6 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:面積からの文章題)
身のまわりの場面を、二次方程式を立てて解きましょう。長さは正なので、答えは正のほうだけを選びます。
- 横が縦より 3 cm 長い長方形の花だんがあります。面積は 40 cm2 です。縦の長さを求めなさい。
答えと解説を見る
- 縦を x cm とおくと横は (x+3) cm。面積から x(x+3)=40 → x2+3x−40=0 → (x+8)(x−5)=0 → x=−8, 5。長さは正なので x=5。縦 5 cm(横は 8 cm)。(確かめ:5×8=40 ◎。x=−8 は長さとしてありえないので除く)
家おうちの方へ
二次方程式の第一歩は「=0に整理→因数分解→積が0」の流れの定着です。最大のミスは x2−5x=0 を両辺xでわって解を1つ消すこと。「0かもしれない数でわらない」を徹底させてください。図の“2つの道”のイメージで、解が2つあることも自然に受け入れられます。
因数分解できないときのために、次は平方根を使う解き方を学びます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- まず右辺を0にして「(式)=0」に整理する。
- 左辺を因数分解する。
- AB=0 なら A=0 または B=0(積が0なら一方が0)。
- 解は2つになることが多い。両辺をxでわってはいけない(解が消える)。
よくある質問
二次方程式を因数分解で解くには、どうすればいいですか?
まず右辺を0にして「(式)=0」に整理し、左辺を因数分解して、「AB=0ならA=0またはB=0」で1次方程式を解きます。たとえば xの2乗(x²)+x−6=0 は (x+3)(x−2)=0 と因数分解でき、x+3=0 または x−2=0 から、解は x=−3 と x=2 です。
なぜ、積が0ならどちらかが0といえるの?
2つの数をかけて答えが0になるのは、どちらかが0のときだけだからです。3×5のように、0でない数どうしをかけても0にはなりません。だから (x+3)(x−2)=0 なら、x+3=0 か x−2=0 のどちらかが必ず成り立ちます。この考え方が因数分解で解く方法の土台です。
x²−5x=0 は、両辺をxでわって解いてもいいですか?
いけません。x=0という解が消えてしまうからです。xは0かもしれないので、0でわるかもしれない操作は禁止です。共通因数のxでくくって x(x−5)=0 とし、x=0 と x=5 の2つの解を出します。
二次方程式の解は、いくつあるのですか?
二次方程式の解は最大で2つです。因数分解すると (x+3)(x−2)=0 のように2つの1次方程式に分かれるので、解が2つになることが多いです。ふつうの1次方程式とちがい、2つの道を両方たどるイメージで、答えを2つとも書くのを忘れないようにしましょう。
#二次方程式#因数分解#中3数学