二次方程式を平方根で解く

中3数学、x²=kや(x+m)²=kの形の二次方程式を、平方根を使って一気に解く方法を数直線の図でやさしく解説。2乗して同じ数になる正負2つの解に±をつけ忘れない理由、√の中をできるだけ簡単な形に整理するしかたまで、例題つきでしっかり身につきます。

先に答え

x2=kx^2=k の形なら x=±kx=\pm\sqrt{k}、(x+m)2=k(x+m)^2=k の形なら x+m=±kx+m=\pm\sqrt{k} から x=−m±kx=-m\pm\sqrt{k} と解けます。(x−3)2=5(x-3)^2=5 なら x=3±5x=3\pm\sqrt5。±\pm を忘れて解を 11 つしか書かないのが最多の誤りです。 \sqrt{\ } の中はできるだけ簡単にして(12=23\sqrt{12}=2\sqrt3)答えます。

◎このページのゴール

x²=k・(x+m)²=k の形の二次方程式を、平方根を使って解けるようになる。

x2=9x^2=9 の答えは? 33 だけ……ではありません。(−3)2=9(-3)^2=9 なので、x=±3x=\pm3。「2乗=数」の形は、平方根を使って一発で解けます。±を忘れないのがコツです。

x²=k の解き方

→やり方

x2=k (k≥0)⇒x=±kx^2=k\ (k\ge0)\quad\Rightarrow\quad x=\pm\sqrt{k}

両辺の平方根をとる。正と負の2つが解。

例:x2=9⇒x=±3x^2=9 \Rightarrow x=\pm3、x2=5⇒x=±5x^2=5 \Rightarrow x=\pm\sqrt5

✓理解チェック1

x2=7x^2=7 の解は?
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答え:x=±7x=\pm\sqrt7

2乗して7になる数は 7\sqrt7 と −7-\sqrt7 の2つ。きれいな数にならないときは、±7\pm\sqrt7 のまま答えてOKです。

なぜ ± がつくの?(数直線)

2乗して 99 になる数は、+3+3 と −3-3 の2つ。数直線で見ると、0から同じ距離に2つあります。だから解は ±3\pm3。

-4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 −3 +3

✕よくある間違い

x2=9x^2=9 の答えを x=3x=3 だけにするのはまちがい。負のほう x=−3x=-3 も解です。「2乗=数」を平方根で解くときは、必ず ±。

セナちゃんのアイコン
セナ

x2=5x^2=5 みたいにきれいにならないときは?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そのまま x=±5x=\pm\sqrt5 でOK。むしろ因数分解では解けないこういう形こそ、平方根の出番だよ。

✓理解チェック2

x2=9x^2=9 の2つの解 +3+3 と −3-3 は、数直線でどんな位置にある?
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答え:0から同じ距離だけ、左右にはなれた位置

+3+3 と −3-3 は、0からの距離がどちらも3。左右対称に2つ並ぶから、解は ±3\pm3 と書けます。

✓理解チェック3

x2=16x^2=16 の解は?
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答え:x=±4x=\pm4

x=±16=±4x=\pm\sqrt{16}=\pm4。正負の2つが解です。

(x+m)²=k の解き方

かっこの2乗=数 の形も同じ。かっこ全体の平方根をとります。

(x+1)2=4  ⇒  x+1=±2  ⇒  x=−1±2  ⇒  x=1, −3(x+1)^2=4 \;\Rightarrow\; x+1=\pm2 \;\Rightarrow\; x=-1\pm2 \;\Rightarrow\; x=1,\ -3

x+1=+2x+1=+2 から x=1x=1、x+1=−2x+1=-2 から x=−3x=-3。±から2つの解が出ます。

✓理解チェック4

(x−2)2=9(x-2)^2=9 の解は?
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答え:x=5, −1x=5,\ -1

x−2=±3x-2=\pm3 → x=2±3x=2\pm3 → x=5x=5 または x=−1x=-1 です。

✓理解チェック5

(x+5)2=4(x+5)^2=4 の解は?
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答え:x=−3, −7x=-3,\ -7

x+5=±2x+5=\pm2 → x=−5±2x=-5\pm2 → x=−3x=-3 または x=−7x=-7。かっこ全体の平方根をとってから、−5-5 を右辺に移します。

√の中は簡単にする

解に√が出たら、できるだけ簡単な形にします。

x2=12  ⇒  x=±12=±23x^2=12 \;\Rightarrow\; x=\pm\sqrt{12}=\pm2\sqrt3

✓コツ

「2乗=数」「(かっこ)2乗=数」の形を見たら平方根で一発。因数分解しにくい問題でも、この形に変形できれば解けます。じつはどんな二次方程式もこの形に変形できて、それをやり切ると解の公式そのものが出てきます(平方完成)。

✓理解チェック6

x2=20x^2=20 の解を、√の中をできるだけ簡単にして書くと?
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答え:x=±25x=\pm2\sqrt5

20=4×5=25\sqrt{20}=\sqrt{4\times5}=2\sqrt5。2乗の因数(4)を√の外に出して、√の中はできるだけ小さくします。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:x²=k)

両辺の平方根をとって解きましょう。±を忘れずに。

  1. x2=25x^2=25
  2. x2=7x^2=7
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  1. x=±25=±5x=\pm\sqrt{25}=\pm5(確かめ:52=255^2=25 ◎、(−5)2=25(-5)^2=25 ◎)
  2. x=±7x=\pm\sqrt7(確かめ:(7)2=7(\sqrt7)^2=7 ◎、(−7)2=7(-\sqrt7)^2=7 ◎)

やってみよう②(標準:(x+m)²=k・√の整理)

かっこ全体の平方根をとる、√の中を簡単にする、の2つを練習しましょう。

  1. (x+3)2=16(x+3)^2=16
  2. x2=18x^2=18
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  1. x+3=±4x+3=\pm4 → x=−3±4x=-3\pm4 → x=1, −7x=1,\ -7(確かめ:(1+3)2=42=16(1+3)^2=4^2=16 ◎、(−7+3)2=(−4)2=16(-7+3)^2=(-4)^2=16 ◎)
  2. x=±18=±32x=\pm\sqrt{18}=\pm3\sqrt2(確かめ:(32)2=9×2=18(3\sqrt2)^2=9\times2=18 ◎、(−32)2=18(-3\sqrt2)^2=18 ◎)

やってみよう③(応用:面積・落下の文章題)

身のまわりの場面を、平方根で解きましょう。長さや時間は0以上なので、答えは正のほうだけを選びます。

  1. 面積が 50 m250\ \text{m}^2 の正方形の花だんがあります。1辺の長さを求めなさい。
  2. 高い所から物を落とすと、tt 秒後までに落ちる距離 hh(m)は、およそ h=5t2h=5t^2 で表せます。45 m45\ \text{m} 落ちるのにかかる時間 tt 秒を求めなさい。
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  1. 1辺を x mx\ \text{m} とおくと x2=50x^2=50 → x=±50=±52x=\pm\sqrt{50}=\pm5\sqrt2。長さは正なので x=52 mx=5\sqrt2\ \text{m}(約7.07m)。(確かめ:(52)2=25×2=50(5\sqrt2)^2=25\times2=50 ◎。負の長さはないので −52-5\sqrt2 は除く)
  2. 45=5t245=5t^2 → t2=9t^2=9 → t=±3t=\pm3。時間は正なので t=3t=3 秒。(確かめ:5×32=5×9=455\times3^2=5\times9=45 ◎。t=−3t=-3 は時間としてありえないので除く)

家おうちの方へ

ここでの最重要ポイントは「±を忘れない」こと。数直線で「0から同じ距離に2つ」を見せると、なぜ解が2つかが直感的にわかります。(x+m)2=k(x+m)^2=k は「かっこを1つのかたまり」と見て平方根をとる、と教えると混乱しません。

因数分解でも平方根でも解きにくい問題は、最後の切り札解の公式で必ず解けます。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • x2=kx^2=k(k≥0k\ge0)→ x=±kx=\pm\sqrt{k}(±を忘れない)。
  • (x+m)2=k(x+m)^2=k → x+m=±kx+m=\pm\sqrt{k} → x=−m±kx=-m\pm\sqrt{k}。
  • √の中はできるだけ簡単に(12=23\sqrt{12}=2\sqrt3)。
  • 因数分解しにくい「2乗=数」の形に強い。

よくある質問

x²=k の形の二次方程式はどうやって解きますか?

両辺の平方根をとって、x=±√k と解きます(kは0以上)。たとえば x²=9 なら x=±3、x²=5 なら x=±√5 です。正と負の2つが解になるので、±を忘れないのがいちばんのポイントです。

なぜ x²=9 の解には±がつくの?

2乗して9になる数は、+3と−3の2つあるからです((−3)²=9)。数直線で見ると、0から同じ距離のところに2つの数が並んでいます。x=3だけを答えにするのはよくある間違いです。

(x+m)²=k の形はどうやって解きますか?

かっこ全体を1つのかたまりと見て、平方根をとります。たとえば (x+1)²=4 なら、x+1=±2 → x=−1±2 で、x=1 と x=−3 の2つが解です。解に√が出たら、√12=2√3 のようにできるだけ簡単な形に直します。

文章題では、±の2つの解を両方答えますか?

長さや時間を求める問題では、正のほうだけを答えます。たとえば面積50平方メートルの正方形の1辺は、x²=50 → x=±5√2 ですが、長さは0以上なので 5√2メートル(約7.07メートル)だけが答えです。負の解は場面に合わないので除きます。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 平方根(√・計算)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 印刷して、手を動かす
    読んでわかっても、手が動くとは限りません。無料のプリントを刷って、量をこなしてください。
  3. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
#二次方程式#平方根#中3数学