二次方程式を平方根で解く

x²=k や (x+m)²=k の二次方程式を、平方根を使って解く方法を数直線の図でわかりやすく。±を忘れない理由と、(x+m)²の形の解き方が身につきます。

このページのゴール

x²=k・(x+m)²=k の形の二次方程式を、平方根を使って解けるようになる。

x2=9x^2=9 の答えは? 33 だけ……ではありません。(3)2=9(-3)^2=9 なので、x=±3x=\pm3。「2乗=数」の形は、平方根を使って一発で解けます。±を忘れないのがコツです。

x²=k の解き方

やり方

x2=k (k0)x=±kx^2=k\ (k\ge0)\quad\Rightarrow\quad x=\pm\sqrt{k}

両辺の平方根をとる。正と負の2つが解。

例:x2=9x=±3x^2=9 \Rightarrow x=\pm3x2=5x=±5x^2=5 \Rightarrow x=\pm\sqrt5

なぜ ± がつくの?(数直線)

2乗して 99 になる数は、+3+33-32つ。数直線で見ると、0から同じ距離に2つあります。だから解は ±3\pm3

-4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 −3 +3

よくある間違い

x2=9x^2=9 の答えを x=3x=3 だけにするのはまちがい。負のほう x=3x=-3 も解です。「2乗=数」を平方根で解くときは、必ず ±

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セナ

x2=5x^2=5 みたいにきれいにならないときは?

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ホクト先生

そのまま x=±5x=\pm\sqrt5 でOK。むしろ因数分解では解けないこういう形こそ、平方根の出番だよ。

理解チェック①

(x+m)²=k の解き方

かっこの2乗=数 の形も同じ。かっこ全体の平方根をとります。

(x+1)2=4    x+1=±2    x=1±2    x=1, 3(x+1)^2=4 \;\Rightarrow\; x+1=\pm2 \;\Rightarrow\; x=-1\pm2 \;\Rightarrow\; x=1,\ -3

x+1=+2x+1=+2 から x=1x=1x+1=2x+1=-2 から x=3x=-3。±から2つの解が出ます。

理解チェック②

√の中は簡単にする

解に√が出たら、できるだけ簡単な形にします。

x2=12    x=±12=±23x^2=12 \;\Rightarrow\; x=\pm\sqrt{12}=\pm2\sqrt3

コツ

「2乗=数」「(かっこ)2乗=数」の形を見たら平方根で一発。因数分解しにくい問題でも、この形に変形できれば解けます(くわしい平方完成は高校でさらに学びます)。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:x²=k)

両辺の平方根をとって解きましょう。±を忘れずに。

  1. x2=25x^2=25
  2. x2=7x^2=7
答えと解説を見る
  1. x=±25=±5x=\pm\sqrt{25}=\pm5(確かめ:52=255^2=25 ◎、(5)2=25(-5)^2=25 ◎)
  2. x=±7x=\pm\sqrt7(確かめ:(7)2=7(\sqrt7)^2=7 ◎、(7)2=7(-\sqrt7)^2=7 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:(x+m)²=k・√の整理)

かっこ全体の平方根をとる、√の中を簡単にする、の2つを練習しましょう。

  1. (x+3)2=16(x+3)^2=16
  2. x2=18x^2=18
答えと解説を見る
  1. x+3=±4x+3=\pm4x=3±4x=-3\pm4x=1, 7x=1,\ -7(確かめ:(1+3)2=42=16(1+3)^2=4^2=16 ◎、(7+3)2=(4)2=16(-7+3)^2=(-4)^2=16 ◎)
  2. x=±18=±32x=\pm\sqrt{18}=\pm3\sqrt2(確かめ:(32)2=9×2=18(3\sqrt2)^2=9\times2=18 ◎、(32)2=18(-3\sqrt2)^2=18 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:面積・落下の文章題)

身のまわりの場面を、平方根で解きましょう。長さや時間は0以上なので、答えは正のほうだけを選びます。

  1. 面積が 50 m250\ \text{m}^2 の正方形の花だんがあります。1辺の長さを求めなさい。
  2. 高い所から物を落とすと、tt 秒後までに落ちる距離 hh(m)は、およそ h=5t2h=5t^2 で表せます。45 m45\ \text{m} 落ちるのにかかる時間 tt 秒を求めなさい。
答えと解説を見る
  1. 1辺を x mx\ \text{m} とおくと x2=50x^2=50x=±50=±52x=\pm\sqrt{50}=\pm5\sqrt2。長さは正なので x=52 mx=5\sqrt2\ \text{m}(約7.07m)。(確かめ:(52)2=25×2=50(5\sqrt2)^2=25\times2=50 ◎。負の長さはないので 52-5\sqrt2 は除く)
  2. 45=5t245=5t^2t2=9t^2=9t=±3t=\pm3。時間は正なので t=3t=3 秒。(確かめ:5×32=5×9=455\times3^2=5\times9=45 ◎。t=3t=-3 は時間としてありえないので除く)

おうちの方へ

ここでの最重要ポイントは「±を忘れない」こと。数直線で「0から同じ距離に2つ」を見せると、なぜ解が2つかが直感的にわかります。(x+m)2=k(x+m)^2=k は「かっこを1つのかたまり」と見て平方根をとる、と教えると混乱しません。

因数分解でも平方根でも解きにくい問題は、最後の切り札解の公式で必ず解けます。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • x2=kx^2=kk0k\ge0)→ x=±kx=\pm\sqrt{k}±を忘れない)。
  • (x+m)2=k(x+m)^2=kx+m=±kx+m=\pm\sqrt{k}x=m±kx=-m\pm\sqrt{k}
  • √の中はできるだけ簡単に(12=23\sqrt{12}=2\sqrt3)。
  • 因数分解しにくい「2乗=数」の形に強い。

よくある質問

x²=k の形の二次方程式はどうやって解きますか?

両辺の平方根をとって、x=±√k と解きます(kは0以上)。たとえば x²=9 なら x=±3、x²=5 なら x=±√5 です。正と負の2つが解になるので、±を忘れないのがいちばんのポイントです。

なぜ x²=9 の解には±がつくの?

2乗して9になる数は、+3と−3の2つあるからです((−3)²=9)。数直線で見ると、0から同じ距離のところに2つの数が並んでいます。x=3だけを答えにするのはよくある間違いです。

(x+m)²=k の形はどうやって解きますか?

かっこ全体を1つのかたまりと見て、平方根をとります。たとえば (x+1)²=4 なら、x+1=±2 → x=−1±2 で、x=1 と x=−3 の2つが解です。解に√が出たら、√12=2√3 のようにできるだけ簡単な形に直します。

文章題では、±の2つの解を両方答えますか?

長さや時間を求める問題では、正のほうだけを答えます。たとえば面積50平方メートルの正方形の1辺は、x²=50 → x=±5√2 ですが、長さは0以上なので 5√2メートル(約7.07メートル)だけが答えです。負の解は場面に合わないので除きます。

#二次方程式#平方根#中3数学