二次方程式を平方根で解く
x²=k や (x+m)²=k の二次方程式を、平方根を使って解く方法を数直線の図でわかりやすく。±を忘れない理由と、(x+m)²の形の解き方が身につきます。
◎このページのゴール
x²=k・(x+m)²=k の形の二次方程式を、平方根を使って解けるようになる。
x2=9 の答えは? 3 だけ……ではありません。(−3)2=9 なので、x=±3。「2乗=数」の形は、平方根を使って一発で解けます。±を忘れないのがコツです。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
x²=k の解き方
→やり方
x2=k (k≥0)⇒x=±k
両辺の平方根をとる。正と負の2つが解。
例:x2=9⇒x=±3、x2=5⇒x=±5
なぜ ± がつくの?(数直線)
2乗して 9 になる数は、+3 と −3 の2つ。数直線で見ると、0から同じ距離に2つあります。だから解は ±3。
✕よくある間違い
x2=9 の答えを x=3 だけにするのはまちがい。負のほう x=−3 も解です。「2乗=数」を平方根で解くときは、必ず ±。
セナ x2=5 みたいにきれいにならないときは?
ホクト先生 そのまま x=±5 でOK。むしろ因数分解では解けないこういう形こそ、平方根の出番だよ。
✓理解チェック①
(x+m)²=k の解き方
かっこの2乗=数 の形も同じ。かっこ全体の平方根をとります。
(x+1)2=4⇒x+1=±2⇒x=−1±2⇒x=1, −3
x+1=+2 から x=1、x+1=−2 から x=−3。±から2つの解が出ます。
✓理解チェック②
√の中は簡単にする
解に√が出たら、できるだけ簡単な形にします。
x2=12⇒x=±12=±23
✓コツ
「2乗=数」「(かっこ)2乗=数」の形を見たら平方根で一発。因数分解しにくい問題でも、この形に変形できれば解けます(くわしい平方完成は高校でさらに学びます)。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:x²=k)
両辺の平方根をとって解きましょう。±を忘れずに。
- x2=25
- x2=7
答えと解説を見る
- x=±25=±5(確かめ:52=25 ◎、(−5)2=25 ◎)
- x=±7(確かめ:(7)2=7 ◎、(−7)2=7 ◎)
✏️ やってみよう②(標準:(x+m)²=k・√の整理)
かっこ全体の平方根をとる、√の中を簡単にする、の2つを練習しましょう。
- (x+3)2=16
- x2=18
答えと解説を見る
- x+3=±4 → x=−3±4 → x=1, −7(確かめ:(1+3)2=42=16 ◎、(−7+3)2=(−4)2=16 ◎)
- x=±18=±32(確かめ:(32)2=9×2=18 ◎、(−32)2=18 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:面積・落下の文章題)
身のまわりの場面を、平方根で解きましょう。長さや時間は0以上なので、答えは正のほうだけを選びます。
- 面積が 50 m2 の正方形の花だんがあります。1辺の長さを求めなさい。
- 高い所から物を落とすと、t 秒後までに落ちる距離 h(m)は、およそ h=5t2 で表せます。45 m 落ちるのにかかる時間 t 秒を求めなさい。
答えと解説を見る
- 1辺を x m とおくと x2=50 → x=±50=±52。長さは正なので x=52 m(約7.07m)。(確かめ:(52)2=25×2=50 ◎。負の長さはないので −52 は除く)
- 45=5t2 → t2=9 → t=±3。時間は正なので t=3 秒。(確かめ:5×32=5×9=45 ◎。t=−3 は時間としてありえないので除く)
家おうちの方へ
ここでの最重要ポイントは「±を忘れない」こと。数直線で「0から同じ距離に2つ」を見せると、なぜ解が2つかが直感的にわかります。(x+m)2=k は「かっこを1つのかたまり」と見て平方根をとる、と教えると混乱しません。
因数分解でも平方根でも解きにくい問題は、最後の切り札解の公式で必ず解けます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- x2=k(k≥0)→ x=±k(±を忘れない)。
- (x+m)2=k → x+m=±k → x=−m±k。
- √の中はできるだけ簡単に(12=23)。
- 因数分解しにくい「2乗=数」の形に強い。
よくある質問
x²=k の形の二次方程式はどうやって解きますか?
両辺の平方根をとって、x=±√k と解きます(kは0以上)。たとえば x²=9 なら x=±3、x²=5 なら x=±√5 です。正と負の2つが解になるので、±を忘れないのがいちばんのポイントです。
なぜ x²=9 の解には±がつくの?
2乗して9になる数は、+3と−3の2つあるからです((−3)²=9)。数直線で見ると、0から同じ距離のところに2つの数が並んでいます。x=3だけを答えにするのはよくある間違いです。
(x+m)²=k の形はどうやって解きますか?
かっこ全体を1つのかたまりと見て、平方根をとります。たとえば (x+1)²=4 なら、x+1=±2 → x=−1±2 で、x=1 と x=−3 の2つが解です。解に√が出たら、√12=2√3 のようにできるだけ簡単な形に直します。
文章題では、±の2つの解を両方答えますか?
長さや時間を求める問題では、正のほうだけを答えます。たとえば面積50平方メートルの正方形の1辺は、x²=50 → x=±5√2 ですが、長さは0以上なので 5√2メートル(約7.07メートル)だけが答えです。負の解は場面に合わないので除きます。
#二次方程式#平方根#中3数学