二次方程式の解の公式
二次方程式の解の公式を、a・b・cの読み取り方とセットでわかりやすく。符号のミスを防ぐ図、因数分解と公式の使い分けまで、入試で使える形で解説します。
◎このページのゴール
解の公式を使って、どんな二次方程式でも解けるようになる。
因数分解できない二次方程式も、解の公式を使えば必ず解けます。最強の切り札。ただし a,b,c の読み取りと符号でミスが出やすいので、図で正確に押さえましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
解の公式
→やり方
ax2+bx+c=0 のとき、
x=2a−b±b2−4ac
まず a・b・c を読み取る
公式に入れる前に、x2 の係数 a、x の係数 b、定数 c を符号ごと正確に読み取ります。
x2+3x+1=0 なら a=1, b=3, c=1。公式に入れて、
x=2×1−3±32−4×1×1=2−3±5
セナ √の中(b2−4ac)の計算がこわい…
ホクト先生 そこは1つずつ。b2 を出して、4ac を引く。符号を間違えないよう、a,b,c を先に書き出してから代入するのがコツだよ。
✓理解チェック①
よくあるミス
✕よくある間違い
- 分母を 2a ではなく a にしてしまう → 分母は 2a 全体。
- −b の符号ミス(b=−3 なら −b=+3)。
- b2−4ac の −4ac の符号ミス(c が負なら −4ac は+になる)。
a,b,c を符号つきで書き出してから代入すると、これらのミスが激減します。
✓理解チェック②
因数分解と公式の使い分け
✓コツ
- まず因数分解を試す(速い)。x2+5x+6 のように2数が見つかればこちら。
- 見つからない・複雑なら解の公式(必ず解ける)。
- 「2乗=数」「(かっこ)2乗=数」の形なら平方根が速い。
迷ったら解の公式でOK。どんな二次方程式でも解けます。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:a=1の式で公式に慣れる)
a, b, c を符号つきで書き出してから、解の公式に代入しましょう。
- x2+5x+2=0
- x2−3x−1=0
答えと解説を見る
- a=1, b=5, c=2。b2−4ac=25−8=17、分母 2a=2 → x=2−5±17
- a=1, b=−3, c=−1。−b=3、b2−4ac=9−4×1×(−1)=9+4=13 → x=23±13(c が負だと −4ac は+になる点に注意)
✏️ やってみよう②(標準:a≠1・√の整理と約分)
a が1でない式、√を簡単にして約分する式を練習しましょう。
- 2x2+3x−1=0
- x2−2x−2=0
答えと解説を見る
- a=2, b=3, c=−1。b2−4ac=9−4×2×(−1)=9+8=17、分母 2a=4 → x=4−3±17
- a=1, b=−2, c=−2。−b=2、b2−4ac=4−4×1×(−2)=4+8=12 → x=22±12=22±23=1±3(12=23 にして約分)
✏️ やってみよう③(応用:売上から価格を決める文章題)
解の公式で解いて、最後は元の式に代入して2つの解の両方を確かめましょう。
- ある商品は、1個 x 円で売ると 1日に (100−x) 個売れます(0<x<100)。売上を 2400 円にするには、価格を何円にすればよいですか。
答えと解説を見る
- 売上は 価格×個数=x(100−x)。これを 2400 にするので x(100−x)=2400 → 100x−x2=2400 → 整理して x2−100x+2400=0。a=1, b=−100, c=2400 より b2−4ac=10000−9600=400、400=20 だから x=2100±20=60 または 40。1個 40 円、または 60 円。(確かめ:x=40 なら 40×(100−40)=40×60=2400 ◎、x=60 なら 60×(100−60)=60×40=2400 ◎。安い価格でたくさん売っても、高い価格で少なく売っても、同じ売上になります)
i🎓 高校ではこう発展する
解の公式の の中にある b2−4ac は、高校で 判別式 D と呼ばれ、「解がいくつあるか(実数解の個数)」を判定する道具になります(D>0 で2つ、D=0 で1つ、D<0 で0個)。さらに ax2+bx+c を 平方完成 すると、二次関数のグラフの頂点・最大最小 が求められるようになります。いま練習した「a, b, c を符号つきで読み取る」力が、そのまま高校数学Ⅰ「二次関数」の土台です。
家おうちの方へ
解の公式は「a,b,c を符号つきで書き出してから代入」を徹底すると、符号ミスが大きく減ります。分母が 2a 全体であること、√の中の −4ac の符号(c が負なら+)が要注意ポイント。最後に√を簡単にし、約分できるか確認する習慣もつけましょう。
これで中3「二次方程式」は完全攻略です! 因数分解・平方根・解の公式の3つを、問題に応じて使い分けられれば、入試の計算は怖くありません。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- ax2+bx+c=0 の解は x=2a−b±b2−4ac。
- まず a, b, c を符号ごと正しく読み取る。
- 分母は 2a 全体。±と√の中(b2−4ac)に注意。
- まず因数分解→ダメなら解の公式の順で。
よくある質問
二次方程式の解の公式とは何ですか?
axの2乗+bx+c=0 の解を求める公式で、x=(−b±√(b²−4ac))÷2a(分母は2a全体)です。因数分解できない二次方程式でも、a・b・cを代入すれば必ず解けます。たとえば x²+3x+1=0 なら a=1、b=3、c=1 で、x=(−3±√5)÷2 となります。
なぜ、a・b・cを符号つきで書き出してから代入するの?
解の公式は符号のミスがいちばん起きやすいからです。−bは、bが−3なら+3になりますし、√の中の−4acは、cが負なら+に変わります。先に a=1、b=−3、c=−1 のように符号ごとメモしてから公式に入れると、こうした取りちがえが激減します。
因数分解と解の公式は、どう使い分ければいいですか?
まず因数分解を試して、できなければ解の公式、という順番が基本です。かけて定数・たして真ん中になる2数がすぐ見つかれば因数分解が速く、見つからない・複雑なときは解の公式なら必ず解けます。「2乗=数」の形なら平方根を使うのが最速です。迷ったら解の公式でOKです。
解の公式の分母は、aですか?2aですか?
分母は2a全体です。たとえば x²+3x+1=0(a=1)なら分母は2、2x²+3x−1=0(a=2)なら分母は4になります。分母をaにしてしまうミスがとても多いので注意しましょう。最後に√を簡単にして、約分できるかも確認します。
#二次方程式#解の公式#中3数学