中学理科中学2年生地学
天気図の読み方|天気記号一覧・風向風力・等圧線【中2理科】
天気図の読み方とは、天気・風向・風力の記号と等圧線から空のようすをつかむことです。中2理科の天気図を図解でやさしく。天気記号一覧と雲量の基準、風向は風がふいてくる向き、風力は矢羽根の数、等圧線は4hPaごと・20hPaごとに太線、間隔がせまいほど風が強い理由、高気圧と低気圧の風の向きまで整理します。
天気図の記号 つで天気・風向・風力の つを表します。天気は雲量で決まり(快晴は 〜 、晴れは 〜 、くもりは 〜 )、風向は風がふいてくる方向へ矢をのばし、風力は矢羽根の数で表します。等圧線は hPaごと( hPaごとに太線)に引き、間隔がせまいほど風が強くなります。
◎このページのゴール
天気図にかかれた天気記号・風向・風力を読み取り、等圧線の間隔から風の強さを、高気圧・低気圧の記号からその場所の天気を説明できるようになる。
天気予報に出てくる天気図。 丸や線がたくさん並んでいて、どこから見ればいいのか迷いますよね。 でも天気図は、決まった数のルールだけでできています。 記号の意味と等圧線の読み方さえわかれば、天気図はぐっと読めるようになります。 前線そのもののしくみは天気図と前線にゆずり、このページは「図をどう読むか」に集中します。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
天気図から読み取る3つの情報
天気図の丸い記号は、その場所の観測結果をまとめて1つにしたものです。 読み取る情報は、いつも次の3つだけです。
→やり方
- 天気……まん中の記号のかたちを見る(○・◎・● など)
- 風向……記号からのびる線の向きを見る(風がふいてくる方向)
- 風力……線の先についた矢羽根の本数を数える
この3点セットが、天気図を読むときの出発点です。 逆に「記号をかきなさい」と言われたら、天気 → 風向 → 風力の順にかけば迷いません。
天気記号の一覧——快晴・晴れ・くもりは「雲量」で決まる
覚える天気記号は、まず次の5つです。 テストでいちばん問われるのは、快晴・晴れ・くもりを分ける雲量の数字です。
| 天気 | 記号 | 雲量(空全体を10としたとき) |
|---|---|---|
| 快晴 | ○(白いまるだけ) | 0〜1 |
| 晴れ | ○の中にたて線1本 | 2〜8 |
| くもり | ◎(二重のまる) | 9〜10 |
| 雨 | ●(黒くぬったまる) | 雲量に関係なく、雨がふっていれば雨 |
| 雪 | ○の中に✳印 | 雲量に関係なく、雪がふっていれば雪 |
雲量とは、空全体を10としたときに雲がおおっている割合のことです。 「空の半分が雲」なら雲量5、つまり晴れ。 「空はほとんど雲だけど、まだすき間がある」なら雲量9でくもりです。
✓雲量の境目は「1」と「8」
まちがえやすいのは境目の数字です。 1までが快晴、8までが晴れ——ここだけ覚えれば、残りの9・10は自動的にくもりになります。 小5理科の天気の変化では「0〜8が晴れ、9〜10がくもり」と習いました。 中学では、その晴れの中からさらに雲量0〜1を快晴として分ける——と考えるとつながります。
✓理解チェック1
風向と風力のかき方
風向は「風がふいてくる方向」
ここが天気図で最大のつまずきポイントです。 風向とは、風がふいてくる方向のこと。 「北の風」は、北からふいてくる風であって、北へ向かってふく風ではありません。
だから天気図では、天気記号から風がふいてくる方向へ矢(線)をのばします。
- 北の風 → 記号から上(北)へ線をのばす
- 南東の風 → 記号から右下(南東)へ線をのばす
✕よくある間違い
「北の風」を北へ向かってふく風と考える。 矢を、風が進んでいく方向へのばしてしまう。
「北の風」は北からふいてくる風。 矢は風がふいてくる方向(北なら上)へのばす。
覚え方は「風は、ふるさとの名前でよばれる」。 北からやって来た風だから「北の風」。 南の海からやって来た風だから「南の風」です。
でも、どっちから来たかなんて、そんなに大事なの? ふく向きのほうが知りたい気がする。
じつは「どこから来たか」がいちばん大事なんだ。 北から来た風は冷たい空気を運んでくるし、南の海から来た風はあたたかくて湿った空気を運んでくる。 つまり風向がわかれば、これから来る空気の性質がわかる。 だから天気の世界では、行き先ではなく出身地で風の名前を決めているんだよ。
方位は16方位で表す
風向は、東西南北の4方位ではなく16方位で表します。 名前のルールは「4方位(北・東・南・西)を先、8方位を後ろ」。 たとえば北と北東の間なら「北北東」、東と北東の間なら「東北東」です。
| 方位 | 読み | 反対の方位 | 読み |
|---|---|---|---|
| 北 | きた | 南 | みなみ |
| 北北東 | ほくほくとう | 南南西 | なんなんせい |
| 北東 | ほくとう | 南西 | なんせい |
| 東北東 | とうほくとう | 西南西 | せいなんせい |
| 東 | ひがし | 西 | にし |
| 東南東 | とうなんとう | 西北西 | せいほくせい |
| 南東 | なんとう | 北西 | ほくせい |
| 南南東 | なんなんとう | 北北西 | ほくほくせい |
左の列と右の列は、ちょうど正反対の方位になっています。 1つ覚えれば2つ覚えたことになるので、対にして読むのがおすすめです。
風力は矢羽根の数
風の強さは、線の先につけた矢羽根の本数で表します。 矢羽根は、天気記号から**遠いほう(矢の先)**につけます。
| 風力 | 矢羽根 |
|---|---|
| 0 | 矢も矢羽根もかかない(風がない) |
| 1 | 1本 |
| 2 | 2本 |
| 3 | 3本 |
| 4 | 4本 |
風力は0〜12の13段階で表します。 本数を数えるだけなので、記号の読み取り問題では確実に点を取りたいところです。
✓理解チェック2
等圧線の読み方——4hPaごと・20hPaごとに太線
等圧線とは、気圧が等しい地点をむすんだ線のことです。 気圧の単位はhPa(ヘクトパスカル)。 気圧は「空気が面をおす力」なので、単位のもとは中1で習った圧力(Pa)です。
→やり方
- 等圧線は 1000hPaを基準に4hPaごとに引く(…996・1000・1004・1008…)
- 20hPaごとに太い線にする(…980・1000・1020…)
- 中心には **「高」(高気圧)・「低」(低気圧)**の文字が入る
- 線の間隔がせまいところほど、風が強い
この「4hPaごと・20hPaごとに太線」は、そのまま記述問題で問われます。 数字を2つセットで覚えてしまいましょう。
?なぜ、等圧線の間隔がせまいところは風が強いの?
等圧線が4hPaごとなのは、どこでも同じです。 つまり間隔がせまいということは、短い距離のあいだに気圧が大きく変わっているということ。 空気は気圧の高いほうから低いほうへ動くので、気圧の差が急なほど、空気を動かす力が大きくはたらきます。
模範解答:「せまい範囲で気圧の差が大きく、空気を動かす力が大きくはたらくから。」
✓等圧線は「等高線」と同じ読み方
地図の等高線も、同じ高さの地点をむすんだ線でした。 線の間隔がせまいところは急な斜面、広いところはなだらかな斜面。 等圧線もまったく同じで、せまいところは「気圧の坂が急」なので風が強くなります。
そして天気図は、広い地球を小さくかいた縮図です。 図の上での間隔を実際の距離になおすには、縮尺を使います。 この考え方は小6算数の縮図と拡大図そのもの。 地図が読める人は、天気図も読めるようになります。
高気圧と低気圧——風の向きと天気
等圧線が丸く閉じたところが、高気圧と低気圧です。 2つはすべてが逆なので、表で対にして覚えるのがいちばん早道です。
| 高気圧 | 低気圧 | |
|---|---|---|
| 気圧 | まわりより高い | まわりより低い |
| 中心の気流 | 下降気流 | 上昇気流 |
| 地表の風(北半球) | 中心から時計回りに吹き出す | 中心へ反時計回りに吹きこむ |
| 雲 | できにくい | できやすい |
| 天気 | 晴れやすい | くもりや雨 |
低気圧が近づくと雨、ってよく聞くけど、気圧が低いとどうして雨になるの?
順番に追いかけるとわかるよ。 低気圧の中心には、まわりから風が吹きこむ。 集まった空気は行き場がなくなって、上へのぼるしかない(上昇気流)。 上空ほど気圧が低いから、のぼった空気はふくらんで(膨張して)温度が下がる。 すると空気にふくまれていた水蒸気が露点に達して水滴になり、それが集まって雲になる。 だから低気圧=雲=くもりや雨、なんだ。
高気圧はこの逆で、中心では空気が上から下へおりてきます(下降気流)。 おりてくる空気は圧縮されて温度が上がるので、雲ができにくく、晴れやすくなります。
なお、天気図には前線の記号(寒冷前線は▲、温暖前線は半円)もかきこまれ、その多くは低気圧にともなって現れます。 前線の種類ごとの雲や雨のちがいは天気図と前線、季節ごとの気圧配置(西高東低など)は日本の天気でくわしく扱っています。
✓理解チェック3
よくある間違い
✕よくある間違い
等圧線を「2hPaごと」「10hPaごと」と答える。 「間隔が広いほど風が強い」と逆に覚える。
等圧線は4hPaごと、20hPaごとに太線。 間隔がせまいほど気圧の差が急で、風が強い。
もう1つ多いのが、高気圧と低気圧の回転の向きの取りちがえです。 バラバラに覚えると必ず混ざるので、「低気圧=吹きこむ=上昇=雨/高気圧=吹き出す=下降=晴れ」と、4つセットの一本道で覚えましょう。 どちらか1つを思い出せれば、残りは全部その反対だと決まります。
やってみよう(練習問題)
やってみよう①(基本:記号をかく)
ある地点の観測結果は、次のとおりでした。
- 雲量:7(雨も雪もふっていない)
- 風:南からふいていた
- 風力:3
- この地点の天気は何ですか。
- 天気図の記号は、どのようにかきますか。
答えと解説を見る
- 晴れ(雲量2〜8は晴れ。0〜1なら快晴、9〜10ならくもり)。
- ○の中にたて線1本(晴れ)の記号をかき、そこから下(南)へ線をのばし、その先に矢羽根を3本つける。
風向は「風がふいてくる方向」なので、南の風=記号から南(下)へ線をのばします。
やってみよう②(標準:等圧線を読む)
ある日の天気図で、A地点のまわりは等圧線がこんでおり、B地点のまわりは等圧線の間隔が広くなっていました。
- 風が強いのはA・Bのどちらですか。
- その理由を簡潔に書きましょう。
- この天気図の等圧線は、何hPaごとに引かれていますか。また、太い線は何hPaごとですか。
答えと解説を見る
- A地点。
- せまい範囲で気圧の差が大きく、空気を動かす力が大きくはたらくから。
- 4hPaごとに引かれ、20hPaごとに太い線になっている。
3は数字を入れかえて出題されることが多いので、「4と20」をセットで覚えておきましょう。
やってみよう③(応用:総合問題)
天気図について、次の問いに答えましょう。
- 北半球の高気圧の中心付近では、地表の風はどのようにふきますか。
- 低気圧の中心付近で天気が悪くなる理由を、気流と雲のでき方から説明しましょう。
- 1008hPaの等圧線と1012hPaの等圧線のあいだにあるC地点の気圧は、どんな範囲になりますか。
答えと解説を見る
- 中心から時計回りに吹き出す(下降気流をともなう)。
- 中心へ風が吹きこんで上昇気流ができ、上昇した空気が膨張して温度が下がる。すると水蒸気が水滴に変わって雲ができるため。
- 1008hPaより高く、1012hPaより低い(1008〜1012hPaのあいだ)。
3は等高線と同じ考え方です。 2本の線にはさまれた場所の値は、その2つの数のあいだにおさまります。
家おうちの方へ
この単元は、覚えることが多いように見えて、テストで問われる場所はかなり決まっています。 狙われるのは、①快晴・晴れ・くもりを分ける雲量の数字(0〜1/2〜8/9〜10)、②風向は「ふいてくる方向」であること、③等圧線は4hPaごと・20hPaごとに太線、④高気圧と低気圧の気流と風の向き——この4つです。
つまずきやすいのは②で、「北の風=北へふく風」と覚えてしまうと、記号のかき方も読み取りもすべて逆になります。 「風は、来たほうの名前でよばれる」と一度納得できれば、あとは間違えません。
④は、バラバラに暗記すると必ず混ざります。 「低気圧=吹きこむ=上昇=雲=雨」と一本の線でつないで、高気圧はその全部が逆、と押さえるのが近道です。 土台があやしいときは、圧力とPaと湿度と露点に戻ると、hPaの意味や雲のでき方が腑に落ちます。 テレビの天気予報を一緒に見ながら「この等圧線、せまいね」と話すだけでも、知識はぐっと定着します。
天気記号の3点セット、等圧線の4hPa、高気圧と低気圧の逆の関係。 この3つがそろえば、天気図はもう「読める図」です。 次は天気図と前線で、天気図にかかれた前線の記号から、これからの雨と気温の変化を読み取れるようにしましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 天気図の記号1つで 天気・風向・風力 の3つを表す。
- 快晴・晴れ・くもりは 雲量 で決まる(快晴0〜1/晴れ2〜8/くもり9〜10)。
- 風向は風がふいてくる方向。矢はその方向にのばし、風力は矢羽根の数。
- 等圧線は 4hPaごとに引き、20hPaごとに太線。間隔がせまいほど風が強い。
- 高気圧=下降気流・時計回りに吹き出す・晴れ/低気圧=上昇気流・反時計回りに吹きこむ・くもりや雨。
よくある質問
天気記号の一覧を教えてください。快晴・晴れ・くもりはどう区別しますか?
快晴は○(白い丸)、晴れは○の中にたて線1本、くもりは◎(二重丸)、雨は●(黒くぬった丸)、雪は○の中に✳印です。快晴・晴れ・くもりの3つは、空全体を10としたときの雲量で区別します。雲量0〜1が快晴、2〜8が晴れ、9〜10がくもりです。雨や雪がふっているときは、雲量に関係なく雨・雪になります。
天気図の風向は、風がふいていく方向ですか、ふいてくる方向ですか?
風がふいてくる方向です。「北の風」は北からふいてくる風のことで、北へ向かってふく風ではありません。天気図では、天気記号から風がふいてくる方向へ矢(線)をのばします。北の風なら記号から上(北)へ、南東の風なら右下(南東)へ線をのばします。向きは16方位で表します。
等圧線は何hPaごとに引きますか。太い線は何ですか?
等圧線は気圧の等しい地点を結んだ線で、1000hPaを基準に4hPaごとに引きます。そして20hPaごとに太い線にして、目盛りを数えやすくしています。つまり細い線が4hPaきざみ、太い線が980hPa・1000hPa・1020hPa…にあたります。この「4hPaごと・20hPaごとに太線」は記述問題でよく問われます。
高気圧と低気圧では、風の向きがどうちがいますか?
北半球の地表付近では、高気圧は中心から時計回りに風が吹き出し、低気圧は中心へ反時計回りに風が吹きこみます。高気圧の中心では下降気流ができるので雲ができにくく晴れやすく、低気圧の中心では上昇気流ができるので雲ができ、くもりや雨になりやすくなります。
この単元でつまずいたとき、家庭でできること
- 圧力とPa(中1理科)に戻るつまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
- 説明役を、外部にまかせる教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。