小学理科小学6年生生物
人の体のつくりとはたらき|呼吸・消化と吸収・血液の循環をやさしく【小6理科】
小6理科「人の体のつくりとはたらき」を図解でやさしく。肺で酸素を取り入れ二酸化炭素を出す呼吸、口→食道→胃→小腸→大腸と運ばれ小腸で養分を吸収する消化、心臓がポンプとなって血液を全身にめぐらせるしくみ、肺・心臓・胃・小腸・大腸・かん臓・じん臓のはたらきまで、消化管の道すじ図と循環図でわかります。
◎このページのゴール
呼吸(肺で酸素を取り入れ二酸化炭素を出す)・消化と吸収(口から大腸まで運ばれ、おもに小腸で養分を吸収する)・血液の循環(心臓がポンプとなって血液を全身にめぐらせる)のしくみと、主な臓器のはたらきを説明できるようになる。
息をすう、ごはんを食べる、心ぞうがドキドキ動く——どれも別々のことに見えますが、じつは体の中で全部つながっています。この単元では、「呼吸」「消化と吸収」「血液の循環」を図で順に見て、体の臓器がチームで働くしくみをつかみます。自分の体のどこで何が起きているか、見えてくると一気におもしろくなります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
呼吸 — 肺で酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す
口や鼻からすった空気は、気管を通って肺に入ります。肺では、空気中の酸素を血液に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を血液から受け取って、はく息といっしょに体の外へ出します。これが呼吸です。
つまり呼吸は、「酸素をもらって、二酸化炭素を返す」入れかえです。「すった空気がそのまま全部出ていく」のではなく、肺の中で酸素と二酸化炭素が入れかわっています。だから、はいた息には酸素が減って二酸化炭素が増えています。
✓理解チェック①
消化 — 食べ物の通り道(口→食道→胃→小腸→大腸)
食べ物は、口から入って口→食道→胃→小腸→大腸という1本の長い道(消化管)を通っていきます。その間に、だ液・胃液などの消化液のはたらきで、食べ物は体に取り入れられる小さな養分へとこなされていきます。これが消化です。
それぞれの臓器の役割を、順番に見てみましょう。
→やり方
- 口…歯でかみくだき、だ液とまぜる。だ液はでんぷんをこなしはじめる。
- 食道…食べ物を胃へと運ぶ通り道(消化液はあまり出さない)。
- 胃…胃液をまぜ、食べ物をどろどろにこなす。
- 小腸…消化を仕上げ、こなされた養分をおもにここで吸収する。
- 大腸…残ったものから水分を吸収し、便をつくる。
口・胃・小腸では消化液が出て、食べ物をだんだん小さくこなしていきます。消化は1か所で終わるのではなく、通り道のあちこちで少しずつ進むのがポイントです。
✓理解チェック②
吸収 — 養分は「おもに小腸」で取り入れられる
消化されてできた小さな養分は、おもに小腸のかべから血液に取り入れられます。これを吸収といいます。小腸のかべには細かいひだやでこぼこがたくさんあり、養分にふれる面積が大きいので、効率よく吸収できます。
吸収された養分は血液にのって全身へ運ばれ、体を動かしたり、体をつくったりするのに使われます。吸収されずに残ったものは大腸へ進み、大腸で水分をすい取られて便になり、体の外へ出されます。
胃でどろどろになるなら、養分も胃で体に取り入れられるんじゃないの?
いいところに気づいたね。胃は食べ物をこなす(消化する)のが主な仕事で、養分を血液に取り入れる(吸収する)のは、おもに小腸なんだ。「胃=消化、小腸=吸収」と分けて覚えるといいよ。消化液のはたらきや吸収のしくみは、中学の消化と吸収でもっとくわしく学ぶよ。
✓理解チェック③
血液の循環 — 心臓がポンプになって全身へ
吸収した養分や、肺で取り入れた酸素は、血液にのって全身に運ばれます。この血液を動かしているのが心臓です。心臓はポンプのようにちぢんだりゆるんだりして、血液を全身に送り出します。これが血液の循環です。
血液は、**心臓→全身→心臓→肺→心臓…**とぐるぐるめぐります。
- 全身へ行く血液…養分と酸素を体じゅうにとどけ、かわりに二酸化炭素や不要物を回収してもどる。
- 肺へ行く血液…肺で二酸化炭素を出し、酸素を受け取って心臓へもどる。
回収された不要物は、じん臓やかん臓で処理されます。じん臓は不要物をこし取って**尿(おしっこ)**をつくり、かん臓は体に出た有害なものを無害にしたりします。
血液って、ただ流れているだけじゃなくて、配達もしているしお片づけもしているんだね!
そのとおり。血液は**「運び屋さん」**なんだ。行きは養分と酸素をとどけ、帰りは二酸化炭素や不要物を回収する。それをずっと止まらず続けられるのは、心臓というポンプがあるから。心臓のしくみや血液のめぐりは、中学の血液循環でさらにくわしく見ていくよ。
✓理解チェック④
主な臓器のはたらき(まとめ)
ここまで出てきた臓器の役割を、ひと目で見られるようにまとめます。それぞれが役割を分担し、つながってはたらいています。
✓コツ
- 肺…酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す(呼吸)。
- 心臓…ポンプとなって血液を全身に送る(循環)。
- 胃…胃液で食べ物をこなす(消化)。
- 小腸…消化を仕上げ、養分を吸収する(消化・吸収)。
- 大腸…水分を吸収し、便をつくる。
- かん臓…養分をたくわえたり、体に出た有害なものを処理したりする。
- じん臓…血液から不要物をこし取り、尿をつくる。
よくある間違い
✕よくある間違い
「呼吸=二酸化炭素を取り入れて酸素を出す」と逆に覚える/「養分は胃で吸収される」「血液は自然に流れている(ポンプはない)」と思っている
呼吸は酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す。養分はおもに小腸で吸収される。血液は心臓というポンプが送り出してめぐっている
迷ったら、「呼吸=酸素もらって二酸化炭素返す」「吸収は小腸」「ポンプは心臓」と声に出して確認しましょう。植物が二酸化炭素を取り入れる光合成と、人の呼吸を混同しないことも大切です(人や動物は呼吸で酸素を取り入れます)。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:はたらきと臓器)
次の①〜④のはたらきをする臓器を、それぞれ答えましょう。
- 空気中の酸素を血液に取り入れ、二酸化炭素を出す。
- ポンプとなって血液を全身に送る。
- 胃液で食べ物をどろどろにこなす。
- 消化された養分を、おもにここで吸収する。
答えと解説を見る
- 肺(呼吸)
- 心臓(循環)
- 胃(消化)
- 小腸(吸収)
「肺=呼吸」「心臓=ポンプ」「胃=消化」「小腸=吸収」と、はたらきとセットで覚えると忘れにくいです。
✏️ やってみよう②(標準:通り道とめぐり)
- 食べ物が体の中を通る順に、空らんをうめましょう。 口 →( ア )→ 胃 →( イ )→ 大腸
- 全身をめぐった血液は、二酸化炭素を出して酸素を受け取るために、どの臓器へ送られますか。
答えと解説を見る
- ア=食道、イ=小腸(口→食道→胃→小腸→大腸)
- 肺(全身→心臓→肺の順に送られ、肺で二酸化炭素を出して酸素を受け取る)
食べ物の通り道(消化管)と、血液のめぐり(循環)は別のしくみです。食べ物は消化管を、血液は心臓を中心にめぐります。
✏️ やってみよう③(応用:つながりで考える)
次の文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけ、まちがいは正しく直しましょう。
- 「呼吸では、二酸化炭素を取り入れて酸素を体の外に出している。」
- 「養分は、おもに大腸で血液に取り入れられる。」
- 「心臓は、血液を全身にめぐらせるポンプのはたらきをしている。」
- 「血液が回収した不要物は、じん臓やかん臓で処理される。」
答えと解説を見る
- × … 逆です。正しくは「酸素を取り入れ、二酸化炭素を出す」。
- × … 正しくは「養分は、おもに小腸で吸収される」。大腸は水分を吸収して便をつくるところです。
- ◯ … 心臓はポンプとなって血液を全身に送ります。
- ◯ … 不要物はじん臓(尿をつくる)やかん臓(有害なものの処理)で処理されます。
「呼吸の向き」「吸収は小腸」の2つは、特にまちがえやすいので、図を思い出してしっかり確認しましょう。
家おうちの方へ
この単元のつまずきは、おもに3つです。1つめは呼吸の向きの逆おぼえ。「酸素を取り入れて二酸化炭素を出す」を、植物の光合成(二酸化炭素を取り入れる)と混同しがちです。「すった息よりはいた息のほうが、息がくもる(水蒸気が多い)」など、身近な観察で確かめると納得します。2つめは**「養分は小腸で吸収」。胃で消化されると吸収まで胃で終わると思い込む子が多いので、「胃=こなす、小腸=取り入れる」と分けて言わせてください。3つめは「血液は心臓というポンプが動かしている」**こと。手首やくびで脈をふれさせ、運動の前後で速さが変わることを体感させると、心臓が止まらず働いていることが実感できます。中学の消化と吸収・血液循環に直結する土台なので、用語より「臓器が分担してつながって働く」イメージを大切にしてあげてください。
人の体は、肺・心臓・胃・小腸・大腸・かん臓・じん臓といった臓器が、それぞれの役割を分担しながらつながって働くことで成り立っています。「呼吸=酸素もらって二酸化炭素返す」「吸収は小腸」「ポンプは心臓」——この3つを軸にすれば、体のしくみがすっきり見えてきます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 呼吸=肺で、空気中の酸素を血液に取り入れ、二酸化炭素を出す。
- 消化=食べ物は 口→食道→胃→小腸→大腸 と運ばれ、だ液や胃液などの消化液でこなされる。
- 吸収=こなされた養分は、おもに小腸から血液に取り入れられ、残りは大腸を通って便になる。
- 循環=心臓がポンプとなって血液を全身に送り、養分や酸素を運び、二酸化炭素や不要物を回収する。
- 不要物はじん臓・かん臓で処理される。臓器はそれぞれ役割を分担し、つながってはたらく。
よくある質問
呼吸とは何ですか?
呼吸とは、肺で空気中の酸素を血液に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を血液から受け取って体の外へ出すことです。すった空気がそのまま全部出ていくのではなく、肺の中で酸素と二酸化炭素が入れかわっています。取り入れるのは酸素、出すのは二酸化炭素です。
なぜはいた息には、すった空気より二酸化炭素が多いのですか?
肺の中で、酸素と二酸化炭素が入れかわっているからです。すった空気の酸素は血液に取り入れられ、かわりに血液から受け取った二酸化炭素がはく息にまざって出ていきます。そのため、はいた息は酸素が減り、二酸化炭素が増えています。
食べたものは体の中をどんな順で通り、養分はどこで吸収されますか?
食べ物は、口→食道→胃→小腸→大腸 という1本の長い道(消化管)を通ります。だ液や胃液などの消化液でこなされ、こなされた養分は、おもに小腸のかべから血液に吸収されます。胃は消化(こなす)が主な仕事で、養分を取り入れる(吸収する)のはおもに小腸です。
血液を全身にめぐらせているのは、何のはたらきですか?
心臓のはたらきです。心臓はポンプのようにちぢんだりゆるんだりして、血液を全身に送り出します。血液は養分や酸素を体じゅうにとどけ、かわりに二酸化炭素や不要物を回収してもどります。回収された不要物は、じん臓やかん臓で処理されます。