比例・反比例とは?意味とちがいをやさしく【中1数学】
比例とは、xが2倍・3倍になるとyも2倍・3倍になる関係(y=ax)。反比例とは、xが2倍になるとyが半分になる関係(y=a/x)。中1数学の関数の入口を、表とグラフの図・見分け方・練習問題つきでやさしく解説します。
比例とは、xが2倍・3倍になるとyも2倍・3倍になる関係(y=ax、グラフは直線)。反比例とは、xが2倍・3倍になるとyが2分の1・3分の1になる関係(y=a/x、グラフは曲線)です。
◎このページのゴール
比例と反比例の意味を表とグラフで理解し、式の形(y=ax・y=a/x)から見分けられるようになる。
パンを2倍買えば代金も2倍。速さを2倍にすれば、かかる時間は半分——。この「つられて変わる」関係を式で表すのが、中1数学の比例・反比例です。ここでは2つの意味とちがいを、表とグラフでまとめてつかみます。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
比例とは:2倍すれば、2倍になる
比例とは、ともなって変わる2つの量 ・ で、 が2倍・3倍になると、 も2倍・3倍になる関係のことです。
1個120円のパンを 個買うときの代金 円で見てみましょう。
| パン (個) | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| 代金 (円) | 120 | 240 | 360 | 480 |
が 1→2(2倍)になると、 も 120→240(2倍)。 が 1→3(3倍)なら も3倍。そして、どの列でも
この「いつも一定の数」を 比例定数 といい、比例の式は
と書けます(この例では )。
✓理解チェック①
反比例とは:2倍すれば、半分になる
反比例とは、 が2倍・3倍になると、 が 倍・倍になる関係のことです。
面積が 12cm² の長方形の、縦 cm と横 cm で見てみましょう。
| 縦 (cm) | 1 | 2 | 3 | 6 |
|---|---|---|---|---|
| 横 (cm) | 12 | 6 | 4 | 2 |
が 1→2(2倍)になると、 は 12→6(半分)。 が3倍なら は 。今度は割り算ではなく、
かけ算が一定になります。だから反比例の式は
と書けます(この例では )。
比例は「わり算が一定」、反比例は「かけ算が一定」…。名前は似てるのに、しくみは逆なんだね。
いいところに気づいたね。「合計(積)が決まっているものを分け合う」のが反比例のイメージだよ。面積12を縦と横で分け合う、仕事を人数で分け合う——片方が増えれば、もう片方は減るしかないんだ。
グラフでくらべる:直線と双曲線
式のちがいは、グラフの形にはっきり現れます。まず比例 。
次に反比例 とのちがいを並べて見ましょう。
?どうして?
なぜ形がちがうの?
比例 は、 が1増えるたびに が必ず2ずつ増えます。増えるペースが一定だから、まっすぐな直線。
反比例 は、 が 1→2 のとき は 6→3(3減る)のに、 が 3→6 のときは 2→1(1しか減らない)。減るペースがどんどんゆるやかになるから、曲がった線になります。しかも は がどんなに大きくても0にはならないので、曲線は軸に近づくだけで、決して触れません。
見分け方:割って一定か、かけて一定か
→やり方
比例か反比例かを見分ける3ステップ
- 表があるとき: を2〜3列計算 → いつも同じ数なら比例。
- 同じ表で を計算 → いつも同じ数なら反比例。
- 式があるとき: の形なら比例、 の形( が分母)なら反比例。
✓理解チェック②
✕よくある間違い
見分けのつまずきポイントを先回りします。
❌ 「 が増えると が減る」から反比例だ → (比例定数が負の比例)も、 が増えると は減ります。⭕ 増減の向きではなく、「割って一定(比例)か、かけて一定(反比例)か」で判断する。
❌ は が分数の中にあるから反比例 → これは 、つまり比例です。⭕ 反比例は「 が分母」のとき()。分子にあるなら比例です。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:表から見分ける)
次の表は、比例・反比例のどちらですか。式も書きましょう。
-
1 2 3 4 5 10 15 20 -
1 2 4 8 8 4 2 1
答えと解説を見る
- 比例、( がいつも5で一定)
- 反比例、( がいつも8で一定)
✏️ やってみよう②(標準:式で見分ける)
次の式は、比例・反比例・どちらでもない、のどれですか。
答えと解説を見る
- 比例( の形、)
- 反比例( が分母、)
- どちらでもない(たし算の式。 も も一定にならない)
- 比例( と同じ。 は分子にあるので比例)
✏️ やってみよう③(応用:文章から式を作る)
次の場面を式に表し、比例か反比例か答えましょう。
- 分速 mで15分歩いたときの道のり m
- 60ページの本を、1日 ページずつ読むときにかかる日数 日
答えと解説を見る
- 、比例(道のり=速さ×時間。速さが2倍なら道のりも2倍)
- 、反比例(1日に読む量×日数=60で一定。ペースを2倍にすれば日数は半分)
家おうちの方へ
小6でも比例・反比例を学びますが、中1では負の数までグラフが広がること、比例定数・変域などの用語が加わることが大きなちがいです。つまずきやすいのは「増えると減る=反比例」という思い込みで、比例定数が負の比例と混同しがちです。「割って一定なら比例、かけて一定なら反比例」という判定法を口ぐせにすると安定します。表→式→グラフの順に、同じ例(買い物・長方形の面積など)で行き来させると理解が定着します。
全体像がつかめたら、次は比例(y=ax)とそのグラフで、座標とグラフのかき方をくわしく学びましょう。反比例のグラフは反比例(y=a/x)とそのグラフへ。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 比例 = xが2倍・3倍になると、yも2倍・3倍になる関係。式は 。
- 反比例 = xが2倍・3倍になると、yは 倍・倍になる関係。式は 。
- グラフは、比例が原点を通る直線、反比例が双曲線(2本の曲線)。
- 見分け方:「y÷xが一定なら比例」「x×yが一定なら反比例」。
よくある質問
比例とは何ですか?
比例とは、ともなって変わる2つの量x・yで、xが2倍・3倍になるとyも2倍・3倍になる関係のことです。式ではy=ax(aは決まった数で、比例定数といいます)と表せます。たとえば1個120円のパンをx個買うと、代金yはy=120xで、個数が2倍になれば代金も2倍になります。グラフは原点を通る直線になります。
反比例とは何ですか?
反比例とは、xが2倍・3倍になると、yが2分の1倍・3分の1倍になる関係のことです。式ではy=a÷x(xとyをかけると、いつも決まった数aになる)と表せます。たとえば面積が12cm²の長方形では、縦×横=12なので、縦が2倍になると横は半分になります。グラフはなめらかな2本の曲線(双曲線)になります。
比例と反比例は、どうやって見分けますか?
表があれば、y÷xを計算していつも同じ数になるなら比例、x×yを計算していつも同じ数になるなら反比例です。式なら、y=ax の形が比例、y=a÷x の形(xが分母にある形)が反比例です。「xが増えたときにyも増えるか、逆に減るか」だけで判断すると、比例定数が負の数のときにまちがえるので、割るかかけるかで確かめるのが確実です。
なぜ比例のグラフは直線になるのですか?
xが1増えるごとに、yが増える量がいつも同じ(a)だからです。y=2xなら、xが1増えるとyは必ず2増えます。増え方のペースがずっと一定なので、点をつないでいくと折れ曲がらず、まっすぐな直線になります。反比例は、xが小さいうちはyが急に減り、xが大きくなると減り方がゆるやかになるので、曲線になります。
比例・反比例は日常のどこで使われていますか?
比例の例は、買い物の個数と代金、水そうにたまる水の量と時間、歩く時間と進む道のりなど、たくさんあります。反比例の例は、同じ道のりを進むときの速さとかかる時間、同じ仕事を分担する人数と1人分の量、面積が決まった長方形の縦と横などです。「一方が増えるともう一方はどうなるか」を式で予測できるのが、関数を学ぶ最大の便利さです。