小学理科小学4年生地学
天気の様子|1日の気温の変化・気温のはかり方・百葉箱とは【小4理科】
小4理科の「天気の様子」を図解でやさしく。気温は地面から1.2〜1.5m・風通しのよい日かげではかること、晴れの日は午後2時ごろがいちばん高く変化が大きいこと、くもりや雨の日は変化が小さいこと、百葉箱のくふう、1日の気温の折れ線グラフの読み方まで、図と練習問題でわかります。
気温は
- 地面から 〜 mの高さ
- 風通しのよいところ
- 日光が直接当たらない日かげ
の つの約束ではかります。百葉箱はこの つを守るためのくふうがつまった白い箱です。晴れの日は気温の変化が大きく午後 時ごろがいちばん高く、くもりや雨の日は 日を通して変化が小さくなります。
◎このページのゴール
気温の正しいはかり方を理由といっしょに説明でき、晴れの日とくもりや雨の日の1日の気温の変化のちがいを、折れ線グラフから読み取れるようになる。
「同じ日なのに、朝はすずしくて昼は暑いのはなぜ?」——1日の中でも、気温はどんどん変わっています。 このページでは、気温の正しいはかり方と、晴れの日・くもりの日で気温の変わり方がちがうことを、グラフの図で見ていきます。 気温と生き物のつながりは季節と生物で、地面や空気のあたたまり方はもののあたたまり方で見ておくと、もっとよくわかります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
気温のはかり方——3つの約束
気温とは、まわりの空気の温度のことです。 地面の温度でも、温度計そのものの温度でもありません。 だから、はかるときには3つの約束があります。
→やり方
- 地面から1.2〜1.5mの高さではかる(人の顔くらいの高さ)
- 風通しのよいところではかる
- 日光が直接当たらないようにする(おおいをして日かげにする)

3つとも、目的はただ1つ。 空気の温度だけを、正しくはかるためです。
なぜ日かげではかるの?
ここは、テストで「わけを書きなさい」と聞かれることがある大事なところです。
?なぜ、日光が直接当たらないようにしてはかるの?
日光が温度計に直接当たると、温度計そのものがあたたまってしまい、まわりの空気の温度より高い数字になってしまうからです。
答えの書き方の例:「日光が当たると温度計自体があたたまり、空気の温度(気温)が正しくはかれないから。」
日なたであたたかいなら、日なたの温度が「気温」なんじゃないの?
気持ちはわかるよ。でも気温は「空気の温度」なんだ。 日なたで温度計に日光を当てると、はかっているのは空気ではなく「日光であたためられた温度計」の温度になってしまう。 それだと、はかる場所や向きでバラバラの数字が出て、くらべられないよね。 だから世界中どこでも、**同じ約束(高さ・風通し・日かげ)**ではかることになっているんだ。
百葉箱とは——気温を正しくはかるための白い箱
学校の校庭のすみに、白いよろい戸のついた木の箱が立っていませんか。 あれが 百葉箱(ひゃくようばこ) です。 さっきの3つの約束を、いつでもまもれるようにくふうされた入れものです。
| くふう | どうなっているか | なぜそうするのか |
|---|---|---|
| 色 | 白くぬってある | 日光をはね返して、箱の中があたたまらないようにするため |
| とびらの向き | 北向きについている | とびらを開けたとき、中に日光が入らないようにするため |
| かべ | **すだれ(よろい戸)**のようにすき間がある | 風がよく通って、中の空気が外の空気と同じになるようにするため |
| 高さ | 温度計が地面から 1.2〜1.5m になるように立ててある | どこでも同じ高さではかり、くらべられるようにするため |
| 立てる場所 | しばふの上 | 土やコンクリートは日光で強くあたたまり、その熱の影響を受けてしまうため |


すべてのくふうに「なぜ」があります。 白いのは日光をはね返すため、すき間があるのは風を通すため、北向きなのは日光を入れないため。 理由とセットでおぼえると、わすれません。
✓理解チェック1
1日の気温の変化——晴れの日は午後2時ごろがいちばん高い
同じ場所で、1日のうち何回も気温をはかって、折れ線グラフにしてみます。 すると、晴れの日とくもりや雨の日で、グラフの形がまるでちがうことがわかります。
| くらべること | 晴れの日 | くもりや雨の日 |
|---|---|---|
| グラフの形 | 山なり | 平らに近い |
| 1日の気温の変化 | 大きい | 小さい |
| いちばん高くなる時こく | 午後2時ごろ | はっきりしないことが多い |
| わけ | 日光が地面をあたためるから | 雲が日光をさえぎるから |
上のグラフだと、晴れの日は午前6時の13℃から午後2時の26℃まで上がっています。 くもりの日は、いちばん低い14℃といちばん高い17℃で、3℃しかちがいません。
なぜ、正午ではなく午後2時ごろがいちばん暑いの?
太陽がいちばん高くのぼるのは正午ごろです。 それなのに、気温の山は午後2時ごろにずれます。 ふしぎに思うところですが、理由はかんたんです。

日光は、まず地面をあたためます。 そのあたたまった地面が、上の空気をあたためるのです。 バトンをわたすように順番にあたたまるので、時間がかかります。 だから、太陽がいちばん高い正午よりもあとの午後2時ごろに、気温の山がやってきます。
じゃあ、くもりの日はどうして気温があまり変わらないの?
雲が日光をさえぎってしまうからだよ。 地面まで日光がとどかないから、地面があまりあたたまらない。 すると空気もあたたまらないので、朝から夕方までずっと同じくらいの気温のまま。 グラフが平らになるのは、そのしるしなんだ。 地面や空気があたたまるしくみは、もののあたたまり方でくわしく見てみよう。
✓理解チェック2
折れ線グラフの読み方(算数とまったく同じ)
1日の気温を記録したら、折れ線グラフに表します。 書き方も読み方も、算数の小4「折れ線グラフ」とまったく同じです。
→やり方
- 横じく=時こく、たてじく=気温。たてじくには「℃」の単位を書く。
- はかった気温のところに点を打ち、となりの点と直線でつなぐ。
- 読み取るのは3つ。いちばん高い気温・いちばん低い気温・1日の気温の差(いちばん高い − いちばん低い)。
さっきの晴れの日のグラフなら、いちばん高い気温は26℃、いちばん低い気温は13℃です。 1日の気温の差は で、**13℃**になります。
線のかたむきにも意味があります。 右上がりの線は気温が上がっている、右下がりの線は下がっている、平らな線は変わっていないということです。 かたむきが急なほど、変わり方が大きいことを表します。
くわしいかき方・読み方は、算数のページで練習できます。
✓理解チェック3
天気の決め方——雲の量で決まる
「晴れ」か「くもり」かは、空をおおう雲の量で決まります。
- 空全体を 10 としたとき、雲の量が 0〜8 なら「晴れ」
- 雲の量が 9〜10 なら「くもり」
- 雨がふっていれば、雲の量に関係なく「雨」
天気の記録をするときは、気温といっしょに、そのときの天気も書いておきます。 天気と気温の変化をならべて見ると、「晴れだから変化が大きい」というつながりが自分で見つけられます。
なお、雨や雲のもとになっているのは、空気の中の目に見えない水じょう気です。 そのしくみは水のすがたのページで見てみましょう。 天気がどう変わっていくかは、小5の天気の変化でくわしく学びます。
よくある間違い
✕よくある間違い
太陽がいちばん高い正午に、気温もいちばん高くなると考える
いちばん高くなるのは 午後2時ごろ。日光が地面をあたため、その地面が空気をあたためるのでおくれる
もう1つ多いのが、日なたで温度計に日光を当てて気温をはかってしまうまちがいです。 それでは温度計そのものがあたたまってしまい、空気の温度がわかりません。 「気温=空気の温度」「だから1.2〜1.5mの高さ・風通し・日かげ」の3点セットでおぼえましょう。
やってみよう(練習問題)
やってみよう①(基本:気温のはかり方)
気温をはかるときの約束について、( )にあてはまることばを答えましょう。
- 気温は、地面から( )〜( )mの高さではかる。
- ( )のよいところではかる。
- ( )が直接当たらないように、おおいをしてはかる。
答えと解説を見る
- 1.2 〜 1.5(m)
- 風通し
- 日光
3つとも、「空気の温度だけを正しくはかる」ためのくふうです。 これをいつでもまもれるようにした入れものが百葉箱です。
やってみよう②(標準:グラフを読む)
ある晴れた日に気温をはかったら、次のようになりました。
| 時こく | 午前6時 | 午前9時 | 正午 | 午後2時 | 午後4時 | 午後6時 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 気温 | 12℃ | 18℃ | 23℃ | 25℃ | 22℃ | 18℃ |
- いちばん高い気温は何℃ですか。また、それは何時ですか。
- いちばん低い気温は何℃ですか。
- この日の1日の気温の差は何℃ですか。
答えと解説を見る
- 25℃・午後2時
- 12℃(午前6時)
- より 13℃
1日の気温の差は「いちばん高い気温 − いちばん低い気温」で求めます。 午後2時が最高になっているのは、晴れの日らしい変化です。
やってみよう③(応用:グラフの形から天気を当てる)
同じ場所で2日間、1日の気温をはかりました。
- Aの日…朝14℃、正午24℃、午後2時27℃、夕方20℃
- Bの日…朝16℃、正午18℃、午後2時18℃、夕方17℃
- 晴れの日はA・Bのどちらですか。
- そう考えたわけを書きましょう。
- Bの日は、なぜ気温があまり変わらなかったのですか。
答えと解説を見る
- A
- (例)1日の気温の変化が大きく、午後2時ごろにいちばん高くなっているから。
- (例)雲が日光をさえぎって、地面があまりあたたまらなかったから。
Aは 27 − 14 = 13℃ の差、Bは 18 − 16 = 2℃ の差です。 グラフにすると、Aは山なり、Bは平らに近い形になります。 「変化が大きい=晴れ」「変化が小さい=くもりや雨」で見分けられます。
家おうちの方へ
この単元のつまずきは2つです。1つめは「気温=空気の温度」という前提が抜けてしまうこと。日なたで温度計を持ってはかろうとしたら、「それは温度計の温度になっちゃうね」と一言そえてください。「高さ1.2〜1.5m・風通し・日かげ」は、理由とセットで口に出させると定着します。2つめは「太陽が高い正午が最高気温」という思いこみ。日光→地面→空気の順にバトンがわたるので、午後2時ごろにおくれる、という順番で説明すると納得します。おうちのベランダで、午前・正午・午後2時・夕方の4回だけ気温をはかってグラフにすると、山なりの形が自分の手で確かめられます。グラフのかき方は算数の折れ線グラフと同じなので、教科をまたいで復習できます。
気温は「空気の温度」。 だから 1.2〜1.5mの高さ・風通しのよいところ・日かげ ではかります。 そして晴れの日は午後2時ごろに山がくる大きな変化、くもりや雨の日は平らな小さな変化。 この2つをおさえたら、次は天気の変化(小5理科)で、あしたの天気を予想するしくみを見にいきましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 気温は 地面から1.2〜1.5mの高さ・風通しのよいところ・日光が直接当たらない日かげ ではかる。
- 百葉箱は、この3つの約束をまもるためのくふうがつまった白い箱。
- 晴れの日は気温の変化が大きく、午後2時ごろにいちばん高くなる。
- くもりや雨の日は、1日を通して気温の変化が小さい。
- 1日の気温は折れ線グラフに表す。横じくが時こく、たてじくが気温。
よくある質問
気温のはかり方には、どんな約束がありますか?
3つあります。①地面から1.2〜1.5mの高さではかる、②風通しのよいところではかる、③日光が直接当たらないようにおおいをして日かげではかる、の3つです。この3つをまもらないと、温度計そのものがあたたまってしまい、まわりの空気の温度(気温)が正しくはかれません。
1日のうちで、気温がいちばん高くなるのは何時ごろですか?
晴れの日は、午後2時ごろにいちばん高くなります。太陽がいちばん高くのぼるのは正午ごろですが、まず日光が地面をあたため、そのあたたまった地面が上の空気をあたためるので、時間がおくれるからです。だから気温の山は正午ではなく、午後2時ごろにやってきます。くもりや雨の日は、雲が日光をさえぎるのではっきりしません。
百葉箱とは、どんなものですか?
気温などを正しくはかるために作られた、白い木の箱です。日光をはね返すように白くぬってあり、とびらは日光が入らないよう北向きについています。かべはすだれのようにすき間があって風がよく通り、しばふの上に、温度計が地面から1.2〜1.5mの高さになるように立ててあります。
晴れの日とくもりの日で、気温の変化はどうちがいますか?
晴れの日は変化が大きく、朝から上がって午後2時ごろに最高になり、そのあと下がる山なりのグラフになります。くもりや雨の日は雲が日光をさえぎるため、1日を通して変化が小さく、平らに近いグラフになります。晴れの日ほど1日の気温の差は大きくなります。
この単元でつまずいたとき、家庭でできること
- もののあたたまり方(小4理科)に戻るつまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
- 説明役を、外部にまかせる教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。