小2「時こくと時間」をやさしく攻略

「時こく」と「時間」はにているようでちがうもの。このちがいをはっきりさせ、時計の読み方、そして「何分後」「何分間」の計算まで、図でしっかりつかみましょう。多くの子がつまずくところを、ていねいに解説します。

この単元のゴール

時こくと時間のちがいを理解し、時計を読み、1時間=60分を使って何分後・何分間の計算ができるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

つまずきチェック:どこで止まっていますか

時こくと時間は、小2でつまずく子がとても多い単元です。原因は10進法でない(60進法の)計算に初めて出会うことと、「時こく」と「時間」という2つの言葉の区別にあります。

  • 「時こく」と「時間」のちがいが言えない → 時こくは「瞬間の名前」(3時ちょうど)、時間は「長さ」(30分間)。駅にたとえると、時こくは駅、時間は駅と駅の間の道のりです。時計の読み方へ。
  • 長い針の読みで、数字をそのまま読んでしまう → 長い針が「3」を指したら15分。数字×5の変換が必要です。5とびの数え方(5、10、15…)の練習が近道。
  • 「8時50分の20分後」など、時をまたぐ計算で止まる → 9時まであと10分→残り10分で9時10分、とちょうどの時こくで区切るのがコツです。時間の計算へ。
  • 「何分前」になると急にできない → 時計の針を逆に回すイメージが必要です。実物の時計の針を手で回すのがいちばん効きます。
  • 60分=1時間の変換でつまずく → 100ではなく60で位が上がる、算数で初めての例外です。「時計の世界は60でひとまわり」と特別あつかいで覚えます。

時間の計算は、生活と高学年の両方につながる

よくある質問

「時こく」と「時間」を、子どもにどう説明すればいい?

「時こくは名前、時間は長さ」が軸です。「今なん時?」の答え(8時30分)が時こく、「休み時間はどれくらい?」の答え(20分間)が時間。会話の中で「それは時こく?時間?」とクイズにすると、区別が遊びながら身につきます。テストでは「時こくを答えなさい」「時間を求めなさい」と使い分けて問われるので、この区別がそのまま得点になります。

時をまたぐ計算(8時50分+30分など)のコツは?

ちょうどの時こく(9時)でいったん区切る2段階方式が確実です。8時50分から9時まで10分、残りは30−10=20分だから9時20分。頭の中だけでやらせず、数直線(時間の線)に8時50分と9時をかいて進む練習をすると、あらゆるパターンに対応できるようになります。この「区切りのいいところで分ける」は、くり上がりの10を作る発想と同じです。

デジタル時計ばかりで、針の時計が読めません

ご家庭にアナログ時計を1つ置くのがいちばんの対策です。デジタルは時こくを「読む」ことはできますが、針の動き=時間の流れが見えないため、「あと何分」の感覚が育ちにくいのです。針の時計で「長い針が6に来たら出かけるよ」のような声かけをすると、読みと時間の感覚が同時に育ちます。100円ショップの学習用時計(針を手で回せるもの)も練習に最適です。

おうちの方へ

この単元は、教科書の上だけで身につけるのがいちばん難しい単元です。逆に言えば、毎日の生活がぜんぶ練習問題になります。「今なん時?」「8時まであと何分?」「お風呂から30分後は?」——1日3回の声かけが、どんなドリルより効きます。

まちがえても「もう2年生なのに」とあせらないでください。60進法は大人でも暗算をまちがえる仕組みです。実物の針を回しながら、ゆっくりで大丈夫です。

つまずいたら、ここに戻ろう